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僕が住む中野は再開発の真っ最中だ。サンプラザが閉館し、高層マンションの建設が進んでいる。そんなこの街が戦前、満州国と電信ケーブルで繋がっていたらしい。不妊治療手術を受けた僕は、断絶した歴史と接続してしまったのだろうか――。芥川賞作家の想像力が、中野区を舞台に爆発する。第2回東京中野文学賞大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
中野を舞台とした30代後半の男が主人公。 引き込まれて一気に読んだ。 周囲に秘して不妊治療に取組む30代夫婦は少なくないと思う。不妊治療に伴う感情の機微や戦前から姿を変え続けている中野の街に触れつつ、30代後半となり、友人関係も変化していく。 結婚して子育てをしている友人、独身を謳歌する友人、マッ...続きを読むチングアプリで婚活していると思いきや実は結婚している友人。 生活の変化とともに、いつの間にか趣味からも遠ざかっていき、人間関係も希薄化していく。 親世代に社会から切り離された孤独を感じる中、親しいと思っていた友人と連絡が取れなくなったりして将来への不安を感じる。 この年になっても新しい友人を作る社交的な妻が対比され描かれているが、その妻の妊娠により、早くも自分から離れていく妻の気配を感じとる。 職場以外での人とのつながりは広がりをみなくなる、老後はどうなるのかというその不安はとてもよくわかる。一方で、実際には老後には家族や友人たちとの時間も増えるのではないかという希望的な観測もある。
主人公は30代後半の僕(毅志)。夫婦で不妊治療中で、原因の1つかもしれない精索静脈瘤の手術シーンから本書は始まる。 多分、メインのストーリーはここ(不妊治療)にあるのだが、中野という土地についての現在・過去・未来、音楽、交友関係など、あっちこっちに話は飛ぶ。まとまりがないといえばそうだが、読んでいて...続きを読むそれが妙に心地よい。後半にかけての盛り上がり(ドタバタ)は意表を突かれた。人と自分の距離感が裏(?)テーマなのかな。 芥川賞作家に対して失礼だが、これまで読んだ羽田さんの作品の中で一番純文学っぽかった。
同世代なのと、馴染みある街中野が舞台なのもあってか吸い込まれて一気に読んだ、個人的にはすごく読みやすくて面白かったな。不妊治療もだし、マッチングアプリで既婚者が…とかも。
まずは女性側で不妊治療を経験した視点からの感想として、、 男性側が、不妊治療に向き合う上での心情の変化がとてもリアルに感じた。 上手くいかなかったことを受け入れる覚悟をした矢先。本来は喜ばしい妊娠発覚だが、奥様の心境の変化にもついていけず、取り残されたような感覚に。最後は突拍子もない行動に出るも、...続きを読む結局は変化してしまった世界を受け入れる覚悟をしたのかな?と読み取りました。 周りの人間に色々な変化・出来事が起こる中で、最後まで回収されないことも多く、どういう感情で読めば良いものか難しいなとも思いましたが、いろんな感情が交錯しよくわからなくなってるところが、人間のリアルだな〜と思い、一気読みさせていただきました。
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羽田圭介
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