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Posted by ブクログ
悪徳ブラック企業で働く主人公のお話。
トイレで繰り広げられる常連たちとの個室争奪戦や、どんどんトイレですることの幅が広がる主人公の様子は面白かったです!描写もリアルすぎるくらい。
職場でトイレではなくとも、落ち着く場所を持っている人は多いのではないでしょうか。私も休憩室をみんなで使っていると休まる気がしないと思うことはよくあります。
だから主人公がトイレでプライベートな時間を作り出そうとするシーンは、ある意味共感しました!特にブラック企業、詐欺まがいの会社で働く主人公なら、なおさらどこかに逃げ場を作りたいと思うだろうなと。
評価は高くないようで…。確かに、欲望剥き出しの様子や下品な描写はかなり人を選ぶなと思いました。
私も生々しいなとは思うことは多々ありましたが、ブラック企業で働く主人公の変わりゆく姿やトイレ内のシーンは楽しく読めました。そういう描写が平気な人にとっては楽しく読めると思います!
本作はもう一編『荒野のサクセス』も収録されていました。こちらは表題作とつながるところもあり面白かったです!ヤング男性向けファッション誌『メンズアウトロー』の編集部で働くサカタのお話。
ただ、サカタさんが職場にいたらめちゃくちゃ嫌だなと個人的には思いました笑
終始主観で書かれているので周りからどう思われているかは不明だけど、アキオくんとか絶対思うことがあると思う!他の人も気を遣っているだけでは?と思う描写がいくつかありました。
Posted by ブクログ
中編と短編の2作品からなる。
表題で中編の御不浄バトルの主な舞台は、トイレの個室と職場。
主人公は、仕事に向かう途中で必ずトイレの個室で大便をすることが、
日常となっていた。
職場は、新卒で就職したが、とんでもない悪徳企業であった。
大卒ということもあって、悪徳業務ではない事務として採用されていた。
しかし、その悪徳業務に携わらざるを得なくなり、仕事を辞めるために翻弄する。
短編のほうは、ヤング男性向けファッション雑誌を出版している零細出版社に
務める社員と部下やバイトとのやり取りを描いた作品。
御不浄バトルでのトイレシーンがどうしても受け入れられない人も
いるかもしれないし、受け入れられればギャグ要素もあり、楽しく
読めるのではないでしょうか。主人公がトイレでいろいろと画策し、
ストレスを発散し、当時からあった言葉か定かではないですが、トイレ飯を
行ったりと、ある意味ぶっ飛んでいて不快な気持ちもありつつ、慣れれば
楽しめる場面として読めた。
Posted by ブクログ
トイレ(うんこ)という、表立って取り上げられることが少ない、しかしながら人々にとって極めて身近なテーマがタイトルになっている本作では、生活リズムの中で多くの人がすれちがう「公共の場所にあるトイレ」がキーポイントになっています。
会話をするわけでもなく、どこの誰か、何をしている日とかも知らないけれど、毎朝のトイレで顔を合わせたり、隣り合う個室で時間を共有する他人との時間や、職場のトイレでの一幕など、物語の要所要所ででてくるトイレでの過ごし方の描写は、生々しくリアルです。
ブラック企業で働く主人公を描いた「御不浄バトル」とそのスピンオフ作品である「荒野のサクセス」が収録されています。
たしかに、「きっとこういう人はいるよね」という感想は抱きますが、読み終えて爽快かと問われると少し悩みます。
社会で(あるいは会社で)自分の仕事に自信が持てない若手の悩みを描いているようにも感じましたし、作者の「らしさ」が良く出ている作品であるようにも感じました。
Posted by ブクログ
◎静かに繰り広げられるバトルが日本の縮図。
御不浄=トイレ。
トイレの中で行われるバトルを中心に据え、主人公渡辺が過ごす街が描かれている。
渡辺が勤めるのは電信教育センターという、教材を高く買わせるいわば悪徳ブラック企業。営業職ではなく事務職として新卒で入社した。
とにかく、トイレで過ごせるあの時間が何とも言えないのだ。とはいえ、朝のトイレは戦争だ。ちょっと遅ければすぐ他の人が使ってしまう。
会社のトイレも天国のように感じる。横で聞いていると息の詰まるような、電話での指導。その裏には何人の母親たちが泣かされてきただろう。耐え切れず逃げ込む先はトイレだ。
それでも嫌になった渡辺は、元同僚(だったらしい)山城に声をかけられ、後輩の直樹からもアドバイスもあり会社都合で辞められるような証拠を集め始める。すると・・・
渡辺の抱える悩みはまさに日本の縮図。思わず入った会社がブラック、同僚ともまともに話せないからトイレにこもる。古市氏も解説で言っているように便所飯という言葉が近年流行っていることを先駆けで書いたような小説だ。
そういう意味では社会の動きに敏感な羽田氏がまっすぐにぶつけた小説だと感じる。(羽田氏の特徴でもある気がするが)出てくる性描写がやや生々しく、でも若者らしいと言えばらしい感覚がある。
Posted by ブクログ
「ブラック企業」という言葉が話題になる5年前に刊行されていたことに驚き。
当時あまり売れなかったというのは、時代の先を行きすぎてたのかもしれませんね。
今ならば、すっと入ってくるというか、良くも悪くもブラック企業が想像しやすい。
ブラック企業の中にも日常があって、生活があって、なんかしんどくなりました。
トイレが憩いの場所というのは、多かれ少なかれあるのではないかなと。
会社員だと、一人きりになれる場所って、なかなか作れなかったりしますよね。
ただ、ここまでしっかりトイレ時間を描いてる作品はないんじゃないかなと。
かなりリアルなので、お食事に影響しない時間に読むことをおすすめします。
解説は、古市憲寿さんです。
羽田さんの他の作品にも触れられていて読んでみたくなりました。
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