滅私(新潮文庫)

滅私(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

4.0

愛着が湧く前に捨てる。それが鉄則だ――。ライター業のかたわら、ミニマリストな生活を発信する男、冴津。貰った物は家に帰ると捨て、家具や服は極力減らし、無駄を削ぎ落すことを追求する日々。そんな「身軽生活」を体現する彼の前に現れた“かつての自分”を知る男。その出会いは記憶の暗部を呼び起こし、信じていた世界を徐々に崩壊させていく。芥川賞作家が放つ、不穏でスリリングな超問題作。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本当に必要なもののために物を捨てて、大切なものに時間を使う。そんなミニマリスト、シンプリストの考え方に、正論をいっぱい積んだ2tトラックで突っ込む感覚でした。こいつらなんか違うよなっていう違和感を表現できるのがすごい。

    0
    2025年01月07日

    Posted by ブクログ

    物をなるべく持たないようにしたいと思いながら、資本主義特有の流行り廃りの早さに巻き込まれたり、商売によって他人には物を勧める自己矛盾に苦しむ姿に「行き過ぎた結果」を見た。しかし、同時に行き過ぎた、とはどういう状態なのだろうという疑問も湧いた。本人にとっては身の回りをすっきりさせるための正常なこととし

    0
    2025年05月22日

    Posted by ブクログ

    絶妙にいそうな感じの主人公 情に流されず合理的な人ってこういう思考なんだろうなと思うけど、それでもふとした瞬間に矛盾を感じたり迷いも生じる
    片付け自体は良いことなんだけど、捨てるという手段が目的になってしまっているし、強迫観念めいていて、何事も極端は良くないね
    突き詰めれば趣味や人付き合いだって無駄

    0
    2025年05月13日

    Posted by ブクログ

    ワタシ自身、ミニマリストを標榜し実践している。他方、違和感もなくは無い。行き過ぎれば毒というか。ミニマリストの不幸を扱った本作はなかなか先が読めず分かりにくさがあったがら分かりやすさだけを求める風潮もいかがなものか。こういう視点があるのかと楽しめた一冊。

    0
    2025年04月17日

    Posted by ブクログ

    ミニマリスト的生活を送る男性主人公と、同じライフスタイルや価値観を持った人たちとのコミュニケーションがリアルに描かれている。


    ここ最近は「ミニマリスト」という言葉も定着し、異端児扱いされることも少なくなったように思う。


    本書に出てくる人物のように、ミニマリスト的生活を突き詰めると直面する「ジ

    0
    2024年11月24日

    Posted by ブクログ

    話の筋はあってない様なものだと思う。カバーや帯には「不穏さ」とあるが、何かそら恐ろしさを感じる事が出来たら著者の意図に少しでも近付けたのではないか、と感じた。

    本書からは逸れるが、自分は家族で住む家をワンルームや大空間にまとめ上げようとする考えにそら恐ろしさを感じてしまう。ベンサムのパプティコンの

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ


    持たない暮らしを推奨するウェブサイトの運営などをしている30代前半のミニマリストの男が主人公。
    ミニマルな生活の良さを説く小説かと思いきや、物語の中でどんどんミニマリズムの欠点や矛盾を炙り出していく。
    確かに不用品を捨ててしまうと見せ場はもう終わる、コンテンツにあげることがなくなってしまうからミニ

    0
    2024年08月07日

    Posted by ブクログ

    ミニマリストいいなって最近ちょっと思ってました。
    生活のいろいろなノイズを消していきたい人がミニマリストだって学べました。
    でもミニマリストは最終的に焼死するならやめとこうと思います。
    ほどほどがいいのかもしれませんね。

    0
    2025年01月16日

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