スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

601円 (税込)

3pt

「じいちゃんなんて、早う死んだらよか」。

ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のために面接に臨む日々。
人生を再構築していく中で、健斗は祖父との共生を通して次第に変化していく――。

瑞々しさと可笑しみ漂う筆致で、青年の稚気と老人の狡猾さを描ききった、羽田圭介の代表作。

新しい家族小説の誕生を告げた第153回芥川賞受賞作が待望の文庫化!

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スクラップ・アンド・ビルド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    健康とは負荷をかけられる状態と最近ラジオで聞いた。負荷をかけてかけて強くなって、それが生きるということで、何の緊張にも晒されなくなってしまったら人間どんどん腐っていってしまうんだな。

    使われない筋肉が急速に萎縮していく感覚は、受験を終えて競争から解放された附属校に入った時、部活を辞めた時、仕事を長

    0
    2025年07月10日

    Posted by ブクログ

    袋小路にしか見えない人生に胸が苦しくなる。介護のストレスがリアルに描かれている。昔の実家に左半身がほぼ動かない祖母が居た時のことを思い出す。もっと優しくしていれば。でも出来なかった。

    0
    2025年06月04日

    Posted by ブクログ

    どこの老人も一緒なのかもな。
    俺のおじいちゃんは特別だけど、他の人から見たらおんなじおじいちゃんかもしれないな。
    おじいちゃんは好きだけどね。
    つい一昨日、おじいちゃんのアップルウォッチから心房細動の通知が13回。すぐさま病院へ。異常なく安心。本当に生きててくれて良かった。
    現在、28歳の僕。91歳

    0
    2025年01月07日

    購入済み

    介護虐待のメカニズム

    老祖父を介護する若者の物語。認知症老母を同居介護している身として、介護問題を考えつつ読む🤔この物語の老祖父も我が家の老母も、常々「死にたい」旨を口にする。しかし、両名ともに内心では「まだまだ自儘に生きたい」と思っているようだ。尊厳死選択の難しさを想う😓また、親子介護は嫁姑介護より惨況になるという。被

    #深い

    0
    2023年12月21日

    購入済み

    空の飛行機と雲

    祖父は自分より弱い存在として若者の
    誇りを語り手に与えてもくれる。その
    祖父が泣き言の他に時折見せる
    大人らしさはどの程度本物なのだろうか。
    帰宅時の素早い動きの主は謎だが、
    まさか祖父だったのだろうか?
    この謎は極めて興味深いと思う。
    語り手の彼女は性欲の対象として以外
    書かれていない。この後もう

    0
    2023年07月31日

    Posted by ブクログ

    コントのような、日記のような作品でした。

    受容と拒絶で考えると、他者から見ると受容が優しさに見えるが、相手のことを考えること一概にそれが優しさとは言えないよなぁ。
    でもそんな思考は施す側のエゴであって…

    でも善行はそれ単独で評価されて、その行動の理由って考えられないですよね。主人公の内面描写を通

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    第153回芥川賞受賞作。死にたいと毎日のようにぼやく祖父を穏やかな死に導こうと企む主人公は、日々筋トレに励みつつ、転職の為、手当たり次第に面接を受けまくる。タイトルが絶妙。

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    年老いていくことに関して色々と考えさせられる作品でした。
    最後のおじいちゃんの言葉は孫への愛情だったのかなと思いたい自分は浅はかなのかな笑

    若い頃は今は亡き自分に甘い自分の祖母を残念に思っていたけど、このような作品を通して祖母の当時の気持ちを少しだけでも感じることが出来た気がする。

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    「ひいおばあちゃんもおじいちゃんも83歳で死なはったから、おばあちゃんも、って思ってたけど、全然お迎え来てくれはらんと、もう84歳になってしまったわ」
    つい先日帰省した時、祖母が呟いた言葉である。
    できるだけ自分のことは自分でやるように。毎日買い物に行って料理はしてね、そうしたらボケないから。主人公

    0
    2025年01月23日

    Posted by ブクログ

    足し算の介護という恐ろしい言葉
    早く死なせるために介護するという

    社会保障費の在り方を考えさせられた。
    経済と倫理のせめぎあい。
    人間が合理的であれば社会保障費なんて全然要らないんだろうな

    0
    2024年11月03日

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