作品一覧

  • 私たちは同調する
    4.5
    1巻2,750円 (税込)
    これまでに私が見たどの本よりも重要な本。 私たちの行動に対するトライバリズム(部族主義)の影響を評価し、私たちの力を「破壊的なもの」から「建設的なもの」に変える方法を特定している。 ――ロバート・チャルディーニ(『影響力の武器』の著者) 啓示的で魅力的な研究に満ちている。 本書は、今日の混沌とした世界をさらに混乱させ失望させている多くのものに、新たな示唆に富む、かつ最終的には希望に満ちた光を当てている。 ——エイミー・チュア(『富の独裁者』『タイガー・マザー』の著者) 本書は、社会的アイデンティティ研究だけでなく、社会心理学全体にまつわる神話の多くを説得力をもって暴いている。 これらのうち最も永続的な神話は、自己腐敗と理性喪失が避けられない場所として集団が描かれてしまうことだ。 本書の功績は、この枠組みが完全な誤りであるばかりか危険なほど誤解を招くものだということを示しつつ、機能的で回復力のある組織や制度や社会を築くために集合的な心の力を理解し、引き出す必要性を説いていることだ。 ——『サイエンス』誌 私は誰? この質問を自問したことがない人はいないだろう。 ヴァン・バヴェルとパッカーは、この質問を自問自答しただけでなく、何年にもわたってアイデンティティの心理学を研究した。 そして、この分野のリーダーとして、非常にアクセスしやすく実用的で、純粋な喜びをもたらす権威あるガイドを作成した。 読んで! ――アンジェラ・リー・ダックワース(『やり抜く力 GRIT(グリット)』の著者) アメリカの政治がイデオロギーや政策をめぐる争いから、より基本的なアイデンティティをめぐる争いへと移行している。 それにつれて何が起こっているのかを理解するために社会心理学者の助けがますます必要になっている。 本書は、この緊急の必要性を満たす優れたリソースだ。 ——フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』の著者) 本書は、アイデンティティの科学への魅力的な旅だ。 なぜ人がカルトに参加したり、無意識に同調したりするのか、その理由を理解したいなら、あるいは、より良い選択を導き、優れたチームを構築したいと思うなら、本書は必読だ。 実用的かつ面白い、そして何より人間の行動を知るガイドとしても重要な本。 ――チャールズ・デュヒッグ(『習慣の力』の著者)
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実
    3.5
    1巻2,420円 (税込)
    私は、母と「誰かの精子」の間に生まれた―― 不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。 人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。オーストラリアの著名ジャーナリストである著者は、27歳のとき、自身がドナーによる精子提供で生まれたことを知り、生物学上の父親を探す調査を開始した。 いまやドナーによる懐胎(DC)は世間の認識以上に広く浸透しているが、その実情は世間の想像以上に異様で、多くの問題をはらんでいる。 DC児たちにドナーが誰かを知る権利は保証されていないため、持っているかもしれない遺伝性の疾患や、いるかもしれないきょうだいの存在、あるいはその数を知るすべはない。 本書は「第三者の生殖細胞から誕生した人間」について、また「人間を繁殖させること」について、DCの当事者が10年という歳月をかけて綴ったものである。 母の不妊治療医ヤン・カルバート自身が精子ドナーだと知り、 これまでに世界各地から75人の異母兄弟を見つけたジョーイ・ホフマンによる国連でのスピーチより: 「自分が大量生産された人間というモノのひとつに思えてきます。(中略) どうかお願いです。これからは子どもたちの基本的な権利や利益を、優先リストの最下位に置くのではなく、最優先にするように努めてください」

ユーザーレビュー

  • 私たちは同調する

    Posted by ブクログ

    社会的アイデンティティについて、同調の力や同調に至るプロセス、排他的な思考からの脱却について語られている本

    アディダスとプーマ、アップルのブランディング、第一次トランプ政権、Me Too運動などの企業活動や社会的な事象を題材に語られているため、想像がしやすく、興味を持って読み進められる。

    また、アイヒマン実験や同調実験などの古典的な心理学の実験が、教科書的に通りいっぺんの解説がされているのではなく、実際にアイデンティティにどのように影響を及ぼして実験されていたのかが詳しく書かれているので、社会心理学に興味があれば面白く読めると思う。

    多様性や共感、目的意識が、排他的な思想やフェイクニュー

    1
    2025年09月07日
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドナーで生まれた著者の怒りを真空パックしたような一冊。フィクションのような都合の良い感動はさせてくれない。
    私自身は子を授かりたいと真剣に考えたことはまだない。だから、精子提供というものに需要があることに驚くのだが、夫の遺伝子でなくても妊娠を望む夫婦や、自ら望んでシングルマザーとなる女性、同性カップルなど、必要な事情があるようだ。
    「ドナーで生まれた子どもたち」は、1980年代に精子提供で生まれたオーストラリア人の女性が書いたノンフィクションであり、私が読んだどんなフィクションよりも恐ろしかった。

    何が恐ろしいのか。

    「ドナーで生まれた子どもたち」では、過去のHIV感染の事例が紹介されてい

    0
    2024年03月20日
  • 私たちは同調する

    Posted by ブクログ

    生死を分けた印象からスタートし、バイアス、差別的な社会心理学の話が多く含まれています。
    日本人だけでなくアメリカ人でも同調が強く、それが差別につながっていたのかもしれません。

    0
    2023年05月24日
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

    Posted by ブクログ

    不妊治療についてずいぶん知った気になっていたけれど、この本を読んで、生まれてくる子については全然考えていなかったことに気がついた。
    自分が両親の実の子でないと知らされず、半分血のつながった兄弟が何百人もいるかもしれない。それがフィクションではないことに衝撃。

    0
    2023年01月14日
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

    Posted by ブクログ

    誰かわからない父親を探す記録と心情の変化を詳しく述べ、犯罪捜査を読んでいるかのよう。精子提供をレイプと捉えたり、過激に突き進んでいくルーツを知りたいという執念には敬服した。
    不妊治療産業の闇は深い。
    欠点は文章が読みにくかった。

    0
    2023年10月31日

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