錠剤F

錠剤F

1,980円 (税込)

9pt

ひとは、「独り」から逃れられない。
著者史上最もグロテスクで怖い10の物語から成る、最高精度の短編小説集。

バイト先のコンビニに現れた女から、青年は「ある頼みごと」をされて――「ぴぴぴーズ」
男を溺れさせる、そんな自分の身体にすがって生きるしかない女は――「みみず」
刺繍作家の女は、二十数年ともに暮らした夫の黒い過去を知ってしまい――「刺繍の本棚」女たちは連れ立って、「ドクターF」と名乗る男との待ち合わせに向かうが――「錠剤F」
……ほか、あなたの孤独を掘り起こす短編10作を収録!

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錠剤F のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    井上荒野にハズレなし。「著者史上最もグロテスクで怖い」という帯の言葉通り、ゾクゾクしながら読む短編10。

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    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    見事に後味の悪い話しかない短編集。面白いのか面白くないのか、オチはなんなのとか、そんなことはどうでもよろしい。これぞ井上荒野、といった風情の日常の一コマ?が表現されている。お気に入りは比較的オチが落ちている以下4作。『墓』→死んだはずの猫に生き写しの猫が来てくれたけど...『ケータリング』→食に興味...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月28日

     短編というより掌編という感じのショートストーリー。だから言葉一つ一つに込められた意味が、まるで宝探しのようです。
     後味があまりよろしくないものが多かったので、☆5個は出せません。ほとんどホラーみたいなのもあったね。
     余韻がありすぎて、それはもう欲求不満にも似たものになってしまうので、やはり荒野...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    『錠剤F』を初め、タイトルにそそられた。孤独の寂しさを埋めようと踠く人、鬱憤晴らしに因縁をつける人、執着心から抜け出せない人…常軌を逸した人がわんさと登場。陰湿な物語だが後を引かない。

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    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    やっぱり、陽が当たる部分だけって事は無いですよね。

    そんな事を痛烈に伝えて来ます。心して読まなくては負けてしまいそうです。

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    Posted by ブクログ 2024年02月04日

    「乙事百合子の出身地」
    「ぴぴぴーズ」
    「あたらしい日よけ」
    「みみず」
    「刺繡の本棚」
    「墓」
    「スミエ」
    「ケータリング」
    「フリップ猫」
    「錠剤F」
    10篇収録の独立短編集。

    井上ワールド全開。

    物語全体から気怠さが漂い、孤独と闇を感じた。
    明るさは微塵もない。
    心地良さは皆無だが独特な世...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月25日

    10編収録されている短編集。日常の中に不穏な空気が広がっていく。自分の中に、他人との間にそれはあってそこでは孤独のように独りでその空気感が怖い。それが何気ない日常から不意に現れるからゾッとするしこの作品たちに惹かれていってしまう。ずっと不気味さや恐怖感のようなものが付き纏っている作品集。

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    Posted by ブクログ 2024年01月13日

    現実に置いて行かれた精神だけが取り残されて、歪に肥大していくような。
    今まで立っていた場所がぐにゃりと歪んで不安定になった身体が頽れていくような。
    そんな一冊。
    黒荒野もいいですね。

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    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    Podcastでおすすめされていた本。この本には日常生活にあるような不穏な感じが描かれている。でも、それは実際に私たちの生活の中でもまぁまぁあるようなことで、それを文章化したらこんな感じになるんだなって思った。不穏なことは実際にどうなるのか、ハッキリと分からないって所も、この本のオープンエンドな終わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月07日

    装丁と帯で充分不穏な短編集と想像できる。

    本当に短い短編で、もう終わるのにどんなオチがあるのかと心配?するも、見事に完結するのである。
    そして、完結ではなく読後に違和感や疑問、そして妙な余韻やが残るのである。

    0

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