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Posted by ブクログ
真冬の匂いに思いを馳せながら読んでいただけたら、という綾崎さんの言葉通りに、そしてこの話の舞台と同じく最強寒波襲来で新潟県や日本各地で雪に覆われた頃に読み始めました。
主人公はセンター試験を2日後に控えた高校生。私よりも大分若いですが、自分が高校生だった頃を思い出しながら読み進め、愛こそ人生のすべてという18歳は現代にいるのかな…と思ったら、武者小路実篤の「友情」のオマージュだとあとがきに書いてました。それなら納得だなと。
千春の行動は賛否両論でしょうが、相手に嫌われてない、少しぐらいは好意をもってくれていると確信があれば、ありな行動かなと。そうやって一つの恋が実れば影で悲しい思いをする人がいるのも事実ですが、両思いになるというのは素敵なことですよね。
Posted by ブクログ
あなたならどうしますか?
もし、自分が大学受験を控えた新潟の高校生だとします。2日後にはセンター試験も控えています。そんな中、新潟は豪雪に襲われてしまいます。大混雑で電車は動かない。もちろん降りることもできません。そんな中、気まずい知り合い3人とと出会ってしまったら。
この本の主な登場人物は3人。1人目は博人。2人目は静時。三人目は千春です。博人は千春に片思いをしていて千春は静時に想いを寄せています。しかも静時には博人からある借りを持っています。なんという気まずい状況…
この物語は実際の事件が元になっているそうです。
この本は恋愛小説なのですがキュンキュンしたりとかはしません。ただただ過去を振り返りながら現状の説明などがされていく。でも何故か引き込まれるんですよね。
この物語のラストは誰が推しかで変わってくると思います。私はいい結末だと思いましたが、ちょっとやるせないと感じる人もいると思います。10人いれば受け取り方は10人分かわる十人十色のお話でした。
余談なのですが小説紹介のけんごさんのサイン会に行ってきました!「ワカレ花」と「けんごの小説紹介」にサインをしてもらいました!この本はその時に直接おすすめしてくれて即購入。面白すぎました。一生の宝物です。
Posted by ブクログ
久々に読んだ恋愛小説。
武者小路実篤「友情」のオマージュだそうです。
高校三年生で友人の博人と静時、博人の幼馴染みの千春。
電車での立ち往生を迎えるまでの、彼らの歩みを描きながら、「愛こそ人生のすべて」と信じる千春という唯一無二の女性を描く。
動かぬ電車の中で起こった恋のゆくえは……。
三人の澄んだまっすぐな思いが、心に射し込んでくるようでした。
千春の思い。
博人の思い。
静時の思い。
みんな本当に良い子だなぁ。
あるやり取りでは、これまでに秘めていたそれぞれ思いが溢れ出ていて、もう苦しいやら切ないやら…。
どんなに一途に思っても、人の気持ちはままならない。
いつもいつも、千春の言葉のまっすぐさと強さに、圧倒されていました。
そして博人の心の吐露に、
本当に、本当に、心から好きだったんだと…
その思い深さを感じた。
とても濃密な時間が流れていました。
綾崎さんの作品は、「この銀盤を君と跳ぶ」に続いてまだ二作目ですが、どちらも思いが熱かったです。
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