ゴミの王国

ゴミの王国

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。二人の距離はいつしか縮まり、目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくが――。片付けたい男と片付けられない女。正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    ゴミの王国
  • タイトルID
    :
    20079022
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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ゴミの王国 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    区から業務委託を受けて家庭ゴミの回収を行う民間の清掃会社で働く日下部朝陽は、育った環境のために神経質といえるほどのきれい好きで、自身が住むマンションの部屋を極度にモノのない清潔な状態に保っている。
    ある日朝陽は、隣室に住む佐野友笑の部屋がゴミを集めて溜め込んだ"ゴミ部屋"であることに気づく。


    人が生きていくうえで欠かせない"ゴミ"のこと。
    捨てられた"ゴミ"に執着してしまう友笑と"清潔さ"に囚われすぎた朝陽の"ゴミ"への向き合いかたや人生への向き合いかたに考えさせられた。
    人は、"ゴミ"を出さずにはいられない。"ゴミ"に対して無責任になるのではなく、"ゴミ"を回収してくださる職員の方々へのリスペクトを忘れてはならないと教えてくれる一冊だった。


    亡くなった妻が愛用していたマッサージチェアをゴミにだした男性へ、朝陽の職場の同僚が語った一言にジンときた。

    ー「日本人って、よく物にも魂が宿るって考えるじゃないですか」賢人が手に作業用のグローブをはめながら、旦那さんに言った。「それってあながち嘘とも思えなくて、我々作業員は、捨てられる物とかゴミに、よく表情があるよねって話をするんです。長年、ゴミに接していると見えてくるんですよ、自然と」
    旦那さんがうなずきながら、チェアの背もたれに手をかける。この人も、つい最近奥さんの骨を拾ったのだろうと朝陽は思った。
    「気休めで言ってるんじゃなくて、このマッサージチェアはとっても安らかな顔をしてますよ。ここまで大事に使ってもらって、感謝している表情です。丁重に運ばせてもらいます」
    (p .255)

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    孤独と向き合うきっかけを与えてくれる小説。
    そして、誰もが心に響く内容がこの小説にあリます。

    自分の育った環境を王国と例えるのがとても新鮮でした。
    また、自分の国を作り民をどのように扱っているか、独裁国家になっていないかなど面白い表現でした。

    ゴミアートの作品も魅力的で心にグサっと刺さります。
    正直、MVを観てみたいとさえ思います。

    自分自身、ミニマリストですが、モノとの向き合い方に共感もします。
    とにかくこの本からたくさんの気づきや改めて大切なことを学んだ気がします。

    正直、全ての人に読んでもらいたい小説です。
    何より心が温かくなります。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    孤独を埋めるための方法は、人それぞれ。真逆の存在だと思えた2人の部屋も、実はどこか似たような境遇が土台となっていることに気づき…。自分も他人も否定しないことで、新たなスタートラインを見つけた登場人物たちにエールを贈りたくなる一冊です。

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    そこそこに片付いた部屋で生活したいけど、油断するとものが増える。よくよく考えて持ち込まないと捨てるのが大変なんだよね。相反する二人のようで抱えているものは似通っていたのかも。それを理解した上での付き合いなら長く続けられそう。

    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    ごみ収集の仕事に就いていながら、自宅の部屋はチリひとつ落ちていない潔癖症・ミニマリストの朝陽と、不用品を次々と部屋に持ち込んで半年足らずで汚部屋にしてしまった友笑が、アパートの隣同士であることが判明する冒頭。

    普通ならばお互い関わりは持ちたくないはずだけど、小説なので、どうして2人ともそうなったのか、半生が語られます。少しずつ歩み寄る中で、特に汚部屋の解消に近づいていく過程が描かれます。ほとんど想定内のストーリーですが、何故読んだかというと、わたしの部屋も友笑さんほどではないけど、汚部屋だから。

    でも、結局参考にはなりませんでした。

    2人とも、やはり両親の影響が大きくて、潔癖症も汚部屋も、孤独な何かを埋める作業の様な気がするのです。わたしと全然違います。

    ただ、「ゴミの出し方が人格を形成する」という指摘にはビクとしました( ºωº; )。
    ‥‥‥‥きちんと使うかどうか先のことを考えて物を買って、なるべくゴミを少なくして、しっかり分別して、朝起きて出してっていうさ、そういうすっきりした日常を送れることが、心の健全さにもつながる‥‥‥‥
    反省します。頑張ります୧(・ᴗ・*)୨⁾⁾

    Funyaさんのレビューで本書を知りました。ありがとうございます♪

    0
    2024年10月09日

    Posted by ブクログ

    ゴミ収集の大変さは、想像以上だなと感じる。尊敬しかないのに、悪態をつく住人に腹が立つとともに、小学生からゴミ収集の大変さをもっと教えるべきだと思った。
    粗大ゴミの問題は人ごとでなく、ソファーを買い替えたいと考えているが、リサイクルできないゴミになるかなと躊躇してしまう。

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    主人公はゴミ回収の作業員。潔癖症の男性。
    隣の部屋は汚部屋で、住人は女性。彼女がゴミを拾ってきて部屋に溜め込むようになった事情が悲しい。
    終盤に、主人公以上に潔癖症な父親が家出した妻を迎えに行き
    「いっしょに、粉をまきちらそう」
    と言うところが良い、と思った。

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    お仕事小説かと思いきや、
    そんな単純な話ではない。

    でも、ゴミと人間の関係、
    身につまされました。
    ゴミって、人生の縮図だな。
    出るものは仕方がないが、
    捨て方は考えないとなあ。

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    読み始めて真っ先に感じたのはゴミ清掃員の方々への感謝。
    今日からゴミを減らす事を心掛けようと思った。

    本作の主人公は、ゴミ清掃職員として働く日下部朝陽。
    朝陽は超潔癖症で「片付けたい男」。

    だが隣の部屋に住む佐野友笑は「ゴミを拾って来る女」。
    部屋はゴミで溢れかえり足の踏み場もない。

    そんな真逆な二人がゴミをきっかけに自分自身を見つめ直していく。
    外からは窺い知れない二人の生い立ちと苦悩を知ると、簡単に潔癖、ガサツとは言えなくなる。

    少しずつ歩み寄り、距離が近づく二人の様子が微笑ましかった。

    ゴミ問題にも警鐘を鳴らす一冊。

    0
    2024年04月22日

    Posted by ブクログ

    綺麗、汚い、の基準て人それぞれなんだよねー。
    この前職場で、しゃぶしゃぶを他人と楽しめるかの話題で盛り上がった。この本に通じるものがある。

    0
    2026年02月01日

ゴミの王国 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    ゴミの王国
  • タイトルID
    :
    20079022
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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