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Posted by ブクログ
『飛田の子』に続いて『邪教の子』が並びました。
全くの偶然ですが今気付きました。一体私はどんな人間なんだと思われそうですが、三ツ矢サイダーのような爽やかな人間です。異論は受け付けます。
さて、前々から読みたいと思っていて忘れていた本作。
これに関しては怖さは求めていなかったのですが、期待以上のカルトミステリーでした。
本書は慧斗という少女の体験談から始まります。
どうやら彼女は囚われの身になっているらしき少女を救おうとしているらしい。
協力してくれる少年、祐仁と共に。
少女を捕らえているのはげに恐ろしきカルト集団…
突然のミッションインポッシブルに、成程、ここまでの道のりをこれから見せてくれるんだなと予想しつつ読み進めて行く私。
ほうほう、慧斗はこの新興住宅地で育ち、色んなご近所さんとも交流を…
ちょっと待って頂戴。なんかおかしくない…?
はい、これ以上何も言えません(もう何度目かのこれ)
帯の謳い文句「まずは驚愕、やがて戦慄」を見て、またまたあ、期待はしちゃうけど大袈裟に煽ってるんでしょ?でも乗っかっちゃうよ?位な気持ちでいたのですが…
マジでひっくり返った(心の中で)
私の十八番である「うぇ?!」(変な声)が出る。
この「うぇ?!」のページは本当に強烈だった。なんとなく予想はしていたけれどそれでも「うぇ?!」
前半を読み終えた辺りで、まるで私自身がカルト教団に洗脳されて行っている嫌ぁ~な気持ちになっていました。
その嫌ぁ~な気持ちのまま始まる後半戦。
嫌ぁ~な街に嫌ぁ~なオブジェに嫌ぁ~な神様に…
良いぞ、もっとやれ!!
カルト教団に一度洗脳されてしまった人を、素人が無理やりに連れ出すと再起不能になってしまうそうですが、私も『名探偵のいけにえ』でも書きましたが、心の傷を負った為に宗教に酔心してしまった友人の母上の目を覚まさせようと宗教団体に潜り込んだ事があります。
センシティブな問題なので詳しくは書きませんが、結局私は何十万もする壺とか扇子に勝てなかった。
結果、友人は家を出る羽目になってしまったのですが、でも本作を読んで思う。
あの時、素人の私が無理やり脱会させていたらお母様は本当に心を壊してしまったかもしれない。
恐ろしい…。
そして心の傷を負った人を食い物にして家庭を壊すような宗教は八百万の神に業火で焼かれてしまえば良いのだ。
とも思うのですが、それが唯一の拠り所となっている方にとっては幸せな訳で…。
本書はそんな事も考えさせられた一冊でした。
慧斗が果たしてどうなったのか、戦慄とまでは行きませんでしたが、読後は二世に産まれてしまった悲しみを感じてしまい盛大な溜息をつきました。
澤村さんはいつも何かしら笑かしてくれるのに(褒めてます)今回は一切おふざけなし。(いや、澤村さんはいつも真面目でいらっしゃるんだろうけど、ぐちゃー!ってなるとつい笑ってしまいませんか?私だけ?)
ミステリーとしてもうっすらホラーとしても楽しめる本作、まだ澤村さんが初期の方に書かれた作品なんですね。
そりゃあ売れるわ(また偉そうに)
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