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被告人は無罪か、有罪か?
裁判員として公正であろうとした婚約者は何故姿を消したのか。
裁判員だった主人公がたどりつく、意外な真相とは――
読みながら、彼女の無事を願わずにはいられなかった。/織守きょうや
ごく普通の一般人である二宮智樹はある殺人事件の裁判員として裁判に参加することになる。その裁判では、美容師の男が若い姉妹を殺害した事件が裁かれることになっていた。智樹ら裁判員の多くが美容師の有罪へと意見が傾くなか、八木麻衣子と名乗る若い女性は美容の無罪の可能性を訴える。だが評決になって、麻衣子は一転して有罪へと意見を変え、美容師には死刑判決が下る。裁判から数か月後、智樹は麻衣子とつきあうようになり結婚を申しこむが、なぜか麻衣子はそれを拒む。折しも美容師の事件の控訴審が開かれ、麻衣子は再び美容師の冤罪の可能性に言及していた。その矢先、麻衣子は忽然と姿を消してしまう――。
横溝正史ミステリ大賞・優秀賞作家、渾身のリーガルミステリ!
金子幸代・装画
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