禍

1,870円 (税込)

9pt

恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体 (「耳もぐり」)。ほか、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回日本SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!

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禍 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    なんという発想力か!
    小説だから出来る怪しくも不思議で意味不明な話ながら、予想もできない展開が魅力的でグイグイ引っ張って行かされる。

    残月記を読んだ際にあまり好みの作風でなかったので、小田氏の著作は避けていたのだが拙速な評価を反省している。
    七篇からなる異世界を思わせる話の数々は、著者のイメージす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月27日

    めっちゃ怖かったらどうしようかとビビってたんですが、怖さよりも面白さが上回りました。どの話も普通では終わらない、突き抜けてる感じがしました。とてもおもしろかったです。

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    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    「残月記」でSF愛好家を魅了し、その年の人気と賞を総なめにした小田雅久仁の短編集であるが故、多くのSFファンは期待したものの、なかなか評価は上がってこない。その点の解析も含めた形で感想を述べていきたい。

    「残月記」で私の心をしっかりと掴み取った小田雅久仁の作品。昨年7月に発売され、しっかりと寝かせ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月29日

    絶妙な不気味さをたたえた短編集
    それぞれ別のテイストになっているところがすごい
    髪の神が一番記憶に残ったが、全部の話がちゃんと気味が悪く、海外の配信ドラマになりそう

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    Posted by ブクログ 2024年04月26日

    ゾッとしたりひゃーっとしたり、ふふっとしたりと1冊でいろんな気分になった。
    ちょっと言葉が正確で、読みにくいと感じたけど、きっとその単語がしっくりくる表現なんだろう。
    もし、この本食べちゃったらどうなるかな。

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    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    不条理で荒唐無稽な設定なのだがグイグイと引き込まれました。
    もしかしたら、世界のどこかでこんなことが起こらないとも限らないなーと思わせる説得力は、小田さんの卓抜した文章力によるものでしょう。兎に角、描写力が凄まじくて、匂いや音、触感まで伝わってくるようなゾクゾクする読み心地でした。ホラーというかSF...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月08日

    ある日突然、禍はやってくる。
    全7篇が収録された本書。
    ホラーでもあり、SFでもあり、でもホラーというよりかは奇譚と呼びたくなる7篇だった。
    文章は少し硬めで、だからこそ物語が際立っていた。
    最初の食書でおっ、と思い、柔らかなるところへ帰るでユングを思い浮かべた。
    この話は特に奇譚なんだけど、聖書の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月13日

    豊富な語彙にひねりも効いた絶妙の比喩、音感とリズムの良い文体に唸らされながらも、それらが作り出す架空のリアリティに引き込まれて夢中で読んでしまう。
    各編の読後にはどっと疲れてしばし呆然となるほど面白い。
    短編集だが一話毎の重みがすごくて続けては読めず一日一話のペースで読みました。
    いやー面白かったー

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    Posted by ブクログ 2023年12月28日

    どの短編も絶妙に気持ち悪いんだけど物語に引き込まれて読み進めてしまう。
    しかし短編だと少し物足りない。『残月記』のような中編が個人的にはちょうど良い。

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    Posted by ブクログ 2023年12月21日

    7編の短編集。
    漢字が多くて硬い文章。ジャンルとしてはホラーになるのでしょうか。苦手なジャンルなのですが、ゆっくり読むと情景が手に取るようにわかり、怖い世界を存分に楽みながら半日で読み切りました。

    最終話『裸婦と裸夫』のばかばかしさが、とっても好きです。
    電車に乗っていると、いきなり裸にネクタイ姿...続きを読む

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