残月記

残月記

935円 (税込)

4pt

月昂と呼ばれる感染症が広がり、人々を不安に陥れている近未来の日本。一党独裁政権が支配する社会で、感染した青年、冬芽は独裁者の歪んだ願望により、命を賭した闘いを強いられる。生き延びるため、愛を教えてくれた女のため、冬芽は挑み続ける(表題作)。「月」をモチーフに、著者の底知れぬ想像力と卓越した筆力が構築した、かつて見たことのない物語世界。本屋大賞ノミネート、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞W受賞という史上初の快挙を成し遂げた真の傑作。

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残月記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こんなに引き込まれたのは久しぶり、というくらい世界にのめり込めた。3作の中編集だが、どれも月をテーマにしており一貫性のある一冊。純文学ぽさがあるけれどもSF的に楽しめた。
    個人的には3編目の表題作よりも、2編目のイシダキの話が面白かった。この世界観で長編書けるだろと思ったし、もっと読みたかった。
    1

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    表題作の「残月記」が、あまりにも素晴らしすぎた。個人的に好きな舞城王太郎に匹敵する程の、深い愛の物語だった。

    0
    2025年05月03日

    Posted by ブクログ

    このジャンルの小説は初めてでしたが、第一話が何となく中途半端のような感じを受けた。しかしながら第三話を読み終えた時にこの構成にした作者の意図が分かるような気がした。よくぞここまでと思うような想像力、非現実的ではあるけれども一つひとつの描写に圧倒的な力がこもった表現で読み終えたあともずっと余韻が残る作

    0
    2024年12月20日

    Posted by ブクログ

    【残月記はぜひ最後まで粘って読んでほしい】
    読み応えがすごい。同じ1ページでもそこらの小説の3ページ分くらいの手応えがある。それは文が難解だとか文字量が多いとかそういうことではなく、読み逃してはいけない、美しい心情や情景描写がそう感じさせるものです。

    共通して、「いつか見た、一生忘れられない異世界

    0
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    〈そのいかにも明月記らしい根拠のない楽観は、冬芽にも手に取るように理解できた。それがなければ闘士はとうていアリーナには出てゆけないし、勲婦も飢え昂ぶる闘士のもとに赴くことはできないだろう。第二養成所に皮肉な言葉が伝わっている。人びとが無謀と呼ぶものを、月昂者は希望と呼ぶ、と。〉

     一党独裁政権が敷

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    月を題材にしたSF小説3篇。
    自分の人生を乗っ取られた男。
    月の世界でイシダキとなる女。
    そして月の病に翻弄される男の話。
    文章の一文一文に手がかけられていて、読むのは遅くなりましたが非常に味わい深い作品となりました。

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    「月がふりかえる」
    「月景石」
    「残月記」
    の3編が入っている。
    いずれも主人公がとんでもない苦難に遭うディストピア小説で、後ろに行くほどに悲惨さが増していく。

    ディストピアという事で生命が脅かされる極限状態が出てくるが、そこでは世間一般での価値観でなく、自らのうちから湧き上がる本能(生と性)や愛

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    小田雅久仁『残月記』双葉文庫。

    初読み作家と思ったら、『本にだって雄と雌があります』の作者だった。当時、評判の高かった『本にだって雄と雌があります』は自分の肌には合わなかったので、この『残月記』を読むのには些か抵抗を感じる。

    吉川英治文学新人賞と日本SF大賞のW受賞で、月をモチーフにした短編集の

    0
    2024年11月23日

    Posted by ブクログ

    月にまつわる話が3作。めっちゃ濃密度が濃いです。3つの物語が繋がってるわけではなくそれぞれが独立しています。世界観がどれもちょっと違ってくるので、話に慣れるのに時間がかかるが、慣れてしまえば面白い。強いていうなら少し中盤の展開スピードが遅くなったように感じられたかな。
    だけど、ストーリー的には好きな

    0
    2024年11月20日

    Posted by ブクログ

    作者の頭の中の世界が、勢いのある文章で流し込まれてくる感覚。
    電車の中で読むことが多かったのですが、世界観が強すぎて頭がおかしくなりそうになったり……
    それも含めて楽しかったです。脳内に余裕があるときにぜひ、小田ワールドに浸ってみては?

    0
    2025年11月09日

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