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一緒にあいつらに復讐しましょう。
凄惨な虐め、離散同様の家族――「死」を覚悟したとき、傍らでささやく美しいクラスメイト。
彼女は毒を隠し持つ麗しい女王蜂だった。
「別に、生きていて欲しい人なんていない……」
学校で苛烈な虐めをうける宇打ひじり。死をも考え始めてしまうような状態の中、美しいクラスメイトの夕実から一緒に復讐しようと誘われる。夕実も校内で悍ましい仕打ちをうけていたのだ。夕実に誘われるまま、毒を使って仕返しを考えるようになったひじりは、彼女から毒の知識を得ていくが、美しい彼女へ憧れや恋に似た依存を強めていく。そんな中、ひじりが絶望に打ちひしがれる事態が起こり、思わぬ事件に発展してしまう。その悲劇の裏にひそむ悪意にひじりは動揺しながらも、クライメイトとともに事件を探るようになるが、ついには学園中を巻き込んだ大きな惨劇が発生してしまう。
――その裏には驚きの事実が待ち受けていた。
「そう、なら皆殺しでいいのね」
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Posted by ブクログ
日々、凄惨なイジメに耐えるだけの高校生ひじりに、美少女の夕実だけが近づき、ある日、クラス全員を殺さない?と持ちかける。劇薬の農薬や自然界にある毒物に詳しい夕実は、毒による殺害を提案。夕実の妖しい魅力と、イジメの復讐という提案の虜になったひじりは、夕実への依存度を強めていく。
女生徒二人による犯罪計画の顛末やいかに!
青蛙、と名のるからには、著者は岡本綺堂のような怪談が書きたいんでしょうか。ホラーという括りで評価するなら、なかなか怖い話です。どこから殺人鬼の魔手が伸びてくるかわからない展開で、正体不明の敵に対処しなければならない不安感は、ゾクゾクします。
もちろん最後に種明かしはあるので、ミステリーと言えなくはないのですが、ミステリーとしては禁じ手を使っています。本格ミステリーファンが読んだら、きっと怒ります。著者はわざとやったのでしょうか。
ミステリーとはっきり標榜しているわけでもないので、スクールガールコンプレックス的な表紙から連想するように、百合を全面に出した復讐劇、ホラーに終始したほうが良かったんじゃないかと個人的には思います。一気に読み切ってしまう、引き込まれる展開だっただけに、ラストが残念です。
スプリーキラーにも衝動的なタイプと知能犯のタイプがいて、明らかに今回の犯人は後者。人を思い通りに操ることに快感を覚えるタイプなのだから、他のストーリー展開に出来なかったかなぁ、と思います。
Posted by ブクログ
まず最初に読む前に思ったことはタイトルにある”致死量”という単語。最初にこの単語を見て感じたことは”毒”だった。
Wikipediaによると摂取、被爆すると死に至る量。急性毒性試験や、中毒事例などに求められる。とある。
言葉の通り、とあるものを死に至る量を摂取すると、それが毒と呼ばれるようになるのならば、例えば蜂毒などの一般的に連想される毒以外の、物質として存在しないもの、例えば言葉や感情(状態)も毒になりえると言える。
その点を踏まえて改めてタイトルの「致死量の友だち」とはどういう意味なのか、考えながら読むことにした。
進学校にてクラスメイト達から毎日いじめを受け続けている宇打ひじり。
校則にはうるさいくせにいじめのサインは見て見ぬふりの教師達。
死んでしまおうと考えていた時、彼女と出会った。彼女の名前は橘夕実。彼女もまたひじりと同様にクラスメイト達から虐めを受けていた。「一緒にあいつらに復讐しましょう」。ひじりは彼女からの提案に乗り、死ぬことをやめ、彼女と共に復讐への道を歩み始める。
ひじりは夕実から毒を使って復讐をするつもりだという話を聞く。
なるほど、この作品は素直にタイトルの通り、毒を使った復讐の話なのか。ということはこの後は二人の復讐の話が続いていくのだろう。
どう続くのかは是非手にとって確かめてみてほしい。
個人的には納得がいっていない。
プロローグから続く話の形がミステリーの要素によってゆがんでしまったような。
結局作者が書きたかったのはプロローグとエピローグでの彼女たち二人の関係であり、その関係を説明するのにミステリーの要素が多い気がする。
**表紙について**
目隠しされているのがひじりで、している方が夕実。
夕実が自身の魅力という毒によってひじりの現実(又は真実)を覆い隠そうとしている、ひじりはそんな夕実に魅入られ彼女に依存してしまう(されるがまま)、というのを表現しているのではないだろうか?
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