文藝春秋作品一覧

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  • 響灘 そして十二の短編
    -
    休みでもとってみるか。家族サービスでなし、ゴルフでもなし、休暇の理由はとくに会社には言わずに……。一見ごくありふれたサラリーマンが思いついた、わずか二日間の旅の行き先は暖流と寒流がぶつかりあって、波が立ち、音をたてるという響灘だった。六年前に別れた愛人から電話をもらった男は、二日だけ休暇をとって、そこを訪ねることにした。──不思議な海が二人だけの景色となって騒いでいる──。再会した男と女の一夜を美しく描いた表題作と、家族をテーマにした連作短篇十二篇。
  • 日々是口実
    3.4
    週刊文春の人気連載! ツチヤ先生の「口実」満載のエッセイ集。 妻と弟をお供に旅行に出かけたり、78歳のスーパーボランティアに衝撃を受けたり、 教え子との会話に興じたり、不幸のモトに思いをはせたり。 まさかの骨折や、老人ホームへの入居を決意など、 人生にまつわる「口実」を考えるのにツチヤ先生の頭は今日もフル回転。 笑いがとまらないユーモア・エッセイ集。 週刊文春連載の文庫オリジナル。 解説・土屋幹雄
  • 日々是作文(ひびこれさくぶん)
    3.8
    31歳の私に、10年後の私をこっそり教えてあげたい──。離婚して仕事もお金もなく、実家に寄生するしかなかった31歳。直木賞を目標にかかげて、胃痛に苦しみながらも、必死で作品を生み出しつづけた30代中盤。念願の直木賞を受賞した38歳。ずっと一人で生きていくと思っていた矢先の、39歳での再婚。幸せな生活のはずが、うつ病で入院してしまった40歳。絶品の恋愛小説で読者の心をゆさぶる著者も、様々な葛藤を抱えながら生きてきた。心に沁みるエッセイ集。
  • 秘仏の扉
    4.2
    直木賞作家が描く、明治開国の仏を巡る群像 200年の間、固く閉ざされていた扉。 それはフェノロサと岡倉天心の手によって開かれた―― 飛鳥時代に聖徳太子の姿を模して造られたと言われる、 法隆寺夢殿・救世観音像。 その厨子は鎌倉時代以降、固く閉ざされ、 扉を開けば直ちに仏罰が下ると信じられていた。 「金のために秘仏を見せるというのか」 「支援がなければ、法隆寺はもう保てません」 国内では廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、 しかし、欧米では東洋美術が評価され始めている。 近代化と伝統の狭間で揺れる明治時代に、 秘仏開帳に関わったものたち、それぞれの思いとは。 直木賞作家が描き出す歴史群像劇の傑作。
  • ひまわり事件
    3.6
    1巻827円 (税込)
    老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」はお隣同士。妻を亡くし「苑」に入居した益子誠次は、幼稚園児と一緒にひまわりの種を植えた。経営が同じ「苑」と「園」には実はさまざまな不正の疑いがあるが、老人と子供たちは非力ゆえになかなか糾(ただ)すことができない。しかしある日、訳ありの「苑」の入居者・片岡さんがとうとう決起、誠次と子供たちと一緒にバリケード封鎖を敢行する。老人と子供が手を組んだとき、奇跡は起こるのか? すべての世代に送る「熱血幼老小説」。
  • 秘密
    3.7
    (おかしい。いつもとはちがうような……)居間へあがったとたんに、宗春は感じた。独り暮しの、棲み慣れた家だから、どのように些細な変化、異常があっても、するどい宗春の勘のはたらきは、それを見逃すはずがない──。はずみで家老の子息を斬殺してしまった宗春は、名を変え、身分を変えて江戸へ逃れたが、しだいに討手はせまる。一方で、身を隠す暮しのうちに、宗春は人の情けと心意気を知った……。円熟の筆で描く傑作長編時代小説。
  • 火村英生に捧げる犯罪
    3.7
    臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のかけあいが楽しい「作家アリス」シリーズの短篇集。「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」──火村英生のもとにprof. Rを名乗る者から送られてきた犯罪予告めいたファックス。トリックの小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡(おうむ)が真実を暴く「鸚鵡返し」など、ごく短い掌篇から短篇まで珠玉の作品が並ぶ1冊。
  • 姫神
    5.0
    時は推古天皇の御世。混乱を極めた大陸に統一国家“隋”が誕生。 朝鮮半島は分裂したままだが、東アジアは大きく変わろうとし始めた。聖徳太子は“隋”と国交を結ぶことでアジアの安定化を目論み、そのために九州の海の民衆像の一族にその橋渡しを命じる。国内外の妨害工作に悩まされながら、若き巫女が起こした奇跡とは――。
  • 姫君
    3.8
    「母が首を吊ったのを見つけた時、ぼくが、まだ五歳だったのは幸せなことだ。十歳だったら泣きわめいていただろうし、十五歳だったら心の病気にかかってた。今だったらどうだろう。きっと笑ってた。二十歳。もう、ぼくは、人が、おかしくなくても笑うということを知っている」(本文より)。人が人を求める気持ち、コトバにできない寂しさを描いた短篇集。人を愛することで初めてうまれる恐怖、そんな“聖なる残酷”に彩られた、忘れがたい物語。
  • 姫君たちの明治維新
    4.0
    明治150年に贈る、幕末維新をきっかけに思いもしなかった苦労に見舞われた大名・華族の姫君たちの物語。 深窓の令嬢どころか、堅固なお城の大奥で育った、正真正銘のお姫様たちも、維新の大波には翻弄されます。しかし、決してそれにめげることなく、それぞれの運命を逞しく生き抜いてもいきました。 徳川家では、最後の将軍、慶喜の義理の祖母でありながら、淡い恋心を交わした一橋直子、また、そのとばっちりを受けた形の、正妻の徳川美賀。 加賀百万石の前田家では、東大の赤門を作るきっかけとなった、将軍家から嫁入りした溶姫のさみしい晩年。 九州の大藩、鍋島家では、新政府の外交官になった夫とともに、ヨーロッパに赴き、社交界の華とうたわれた鍋島胤子。 篤姫や和宮など、メジャーどころはもちろん、歴史教科書には出てこない、お姫様たちの生涯は興味津々。 とくに落城の憂き目にあった姫君たちの運命には、思わず涙します。 なかでも、もっとも数奇な運命をたどったのが、四賢侯の一人、松平春嶽の側室の子である池田絲。維新後の混乱で彼女は松平家の庇護を受けられず、なんと芸者に。そこで、お雇い外国人であったフランス人の軍人と知り合い結婚。二人の間に出来た子が、明治の歌舞伎界の大スターである十五世市村羽左衛門! まるで小説のような物語がそこにあります。 20人を超える姫君たちの物語にご期待ください。
  • 姫椿
    3.7
    やはり今晩にしよう──男の悲壮な決意は──自殺。手広く不動産屋を営んできたが、あっけなく去ったバブルは彼に多額の負債を残した。策は尽き、家族を守るための最後にして最善の手段を胸にひめつつ、ふと思い立って訪れた町で一軒の古い銭湯を見つける……。ありふれているようで多様な個性に富んだ市井の人々の表情。輪郭をうしなった魂が、この著者ならではのあふれる愛情をふきこまれ、しだいにくっきりとした力をとり戻していく表題作など、八つの短篇を収録。
  • 秘める恋、守る愛
    4.7
    家族3人がそれぞれに抱える秘密 娘の一恵が留学するミュンヘンに訪れた直樹と妻の由希恵。直樹は若き日のドイツでの恋に心を囚われ、妻は寂しい心の隙間を別の男で埋めようとし、娘は守るべき愛を見つけていた。 7日間の旅が秘密を抱える家族のあり様を変えていく。 数多の愛の詞を手掛けた著者が描く、大人の愛のかたち。 巻末に書き下ろしの「出会い」も収録。 ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 100円で家飲み! 楽天レシピ お手軽極上おつまみ100【文春e-Books】
    -
    大人気「楽天レシピ」シリーズ第4弾は、“家飲み”にぴったりなおつまみ特集! 「楽天レシピ」に投稿されている135万品以上のメニューの中から、手軽に作れるおいしいおつまみのレシピを100品厳選しました。 しかも、1人当たりの材料費は100円以下。 きゅうり、ねぎ、大根、カニカマ、餃子の皮……冷蔵庫で余りがちな食材が極上おつまみに変身します。 おつまみとしてだけではなく、「あと一品」のおかずに、お弁当に、と様々なシチュエーションで活躍する、電子書籍限定レシピ集です。 CONTENTS 第1章 おうちで居酒屋 定番おつまみ ・・・砂肝、ポテトサラダ、鶏皮揚げetc 定番メニューを家で作ろう! 第2章 おかずにもなる しっかりおつまみ ・・・節約食材でボリュームたっぷりな一品を 第3章 野菜が主役! ヘルシーおつまみ ・・・気になるカロリーも抑え目に 第4章 洋風おもてなしおつまみ ・・・ホームパーティや記念日のお祝いに。おしゃれな一品 第5章 3ステップおつまみ ・・・3ステップでパパッと出来る簡単レシピ 第6章 レンチンおつまみ ・・・グラタン、茶碗蒸しetc 全部レンチンだけで完成します
  • 100円100品100文字レシピ
    4.0
    ひとり100円でこんなにおいしい! たった100文字でこんなに簡単! 誰でも料理が楽しくなるミニマムレシピの決定版。 料理のレシピををわずか100文字で表現してしまう「100文字レシピ」は、人気料理研究家・川津幸子さんの専売特許です。 それがどれほど難しいことであるかは、いまお読みいただいている文のここまでが約100文字であることでご理解いただけるのではないでしょうか。 美味しいひと皿を簡単につくることを心がけている川津さんに、「一人前100円でお願いできますか」とリクエストしましたところ、 「またひとつ挑戦しがいがあるハードルが立ちましたね」と快諾いただきました。 電卓を片手にスーパーに通い、何度も試作をかさねて100品が揃いました。 一人前100円という制約がありますから、牛肉や高級魚など高価な食材は使えません。 それでも、鶏スペアリブのキムチ煮、焼き鮭のおろしあえ、水菜と桜えびの煮びたし、中華風肉豆腐、ごぼうのごまじょうゆ漬け、 ツナねぎチャーハン、ロイヤルミルクティーのグラニテ……と、一人前100円とは思えないようなメニューが満載です。 「これから料理を始める人に」「つまみを作りたい人に」「野菜を食べたい人に」 「友を呼びたい人に」「おやつも作りたい人に」という5つのパートからなりますが、 これで家庭料理のすべてが網羅される構成は、料理書籍の名編集者でもある川津さんのならではのアイデアです。 料理の基本テクニックや料理器具の使い方についてのコラムも充実。一家に一冊、キッチンに常備していただきたい“家庭料理のバイブル”です。
  • 100円100文字レシピ おもてなしをしたい人に 編
    -
    ミニマムレシピの決定版『100円100品100文字レシピ』のダイジェスト第4弾。 「おもてなしをしたい人に」向けた8品をピックアップ! 料理のレシピををわずか100文字で表現してしまう「100文字レシピ」は、人気料理研究家・川津幸子さんの専売特許。 川津さんの『100円100品100文字レシピ』のなかから だしつゆの豚しゃぶ、ベーコンと大根の鍋、オレンジコンポート、ロイヤルミルクティーのグラニテなど、 みんなで囲める料理~デザートのレシピをピックアップしました。 料理の基本、料理器具の使い方も収録。 失敗知らずのごちそうレシピ集です。
  • 100円100文字レシピ これから料理を始める人に 編
    -
    ミニマムレシピの決定版『100円100品100文字レシピ』のダイジェスト第1弾。 「これから料理を始める人に」向けた9品をピックアップ! 料理のレシピををわずか100文字で表現してしまう「100文字レシピ」は、人気料理研究家・川津幸子さんの専売特許。 川津さんの『100円100品100文字レシピ』のなかから 簡単チーズメンチ、鶏肉のホイル焼き、いわしのみぞれ煮、ツナごはんなど、 食事の中心となるレシピをピックアップしました。 料理の基本、料理器具の使い方も収録。 簡単、おいしいレシピは初心者の味方です!
  • 100円100文字レシピ つまみを作りたい人に 編
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    ミニマムレシピの決定版『100円100品100文字レシピ』のダイジェスト第2弾。 「つまみを作りたい人に」向けた9品をピックアップ! 料理のレシピををわずか100文字で表現してしまう「100文字レシピ」は、人気料理研究家・川津幸子さんの専売特許。 川津さんの『100円100品100文字レシピ』のなかから たぬき豆腐、香味野菜のサラダ、チキンハニーマスタード、にらねぎ水ぎょうざなど、 酒の肴にぴったりなレシピ9品をピックアップしました。 料理の基本、料理器具の使い方も収録。 家飲みが充実する一品メニューが揃っています。
  • 100円100文字レシピ 野菜を食べたい人に 編
    -
    ミニマムレシピの決定版『100円100品100文字レシピ』のダイジェスト第3弾。 「野菜を食べたい人に」向けた9品をピックアップ! 料理のレシピををわずか100文字で表現してしまう「100文字レシピ」は、人気料理研究家・川津幸子さんの専売特許。 川津さんの『100円100品100文字レシピ』のなかから キャベツのコンソメ煮、しめじのゆずこしょうマリネ、ピーマンと油揚げのおかか炒め、さつま芋のスープなど、 野菜をもりもり食べられるレシピをピックアップしました。 料理の基本、料理器具の使い方も収録。 作りおきやお弁当のおかずにもおすすめです。
  • 百歳までにしたいこと
    3.0
    「若さは文句なしにいいものだ、と思われているが、実はそうでもないらしい」――2021年に90歳を迎えた曽野綾子さん。 <人生には終わりがあるからこそ耐えられることがある>といった著者ならではの含蓄に富んだ言葉に目を開かせられます。 老年を生きるための心構え、真の人間力とは何かが自ずと見えてくるでしょう。 なおかつ若者にも、大切な価値観を教えます。 「人生百年時代」の道しるべになってくれる傑作エッセイ集です。 ※この電子書籍は2021年7月刊の単行本『人間の使命』(海竜社)に新原稿を増補した文庫オリジナル版です。
  • 100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング
    3.8
    朝食はパンよりご飯を/野菜の王様はブロッコリー/リンゴは皮まで食べる/蒸し料理としゃぶしゃぶのすすめ/食べる順番を変えてみる/粗食は老化を進める/2日前の日記をつける/ストレスがなくなる七つ道具/カラオケ長寿法…さあ、あなたも今日から始めよう。歳を重ねても自立した生活を送れる、理想の「百寿者」への道がここにある。アンチエイジング研究の第一人者がすすめる、簡単で科学的に実証済みの「健康長寿のコツ101」。30万部突破の大ベストセラー!
  • 138億年のものがたり 宇宙と地球でこれまでに起きたこと全史
    4.0
    ◎福岡伸一先生、大推薦! 世界の教養が身につく稀有な歴史書 最新の学説、すべてを一新した美麗なイラスト、小学校高学年でも読める文章をもって、ビッグバンから新型コロナウイルスまでの歴史を語りつくす、まったく新しい通史本がここに! 同名の日本版テレビシリーズが製作されるなど一世を風靡した『137億年の物語』著者クリストファー・ロイド氏が、完全に新たな角度からジュニア向けに「この世界のこと全部」(原題の”Absolutely Everything”)を再び語る大著がついに邦訳されます。 前作から時が過ぎ、宇宙の年齢は「137億年」から「138億年」へと推定値が修正されました。ロイド氏の語りも同様にすべてがアップデート&パワーアップ。同じビッグバンから現代社会までを語っても、すべてにおいて異なるエピソードによって新たな光を当て、まったく違う本へと仕上げてきました。 138億年間の膨大な出来事を、生き生きとした印象的なエピソード主体に大胆に再構成し、文章はきわめて簡潔でリーダブル。小学生でも通読できるスッキリとした大きな物語が展開されます。 豊富な資料写真や歴史的絵画などを収録するのは前作同様ながら、本作では全体を通じて絶妙なイラストを配し、親しみやすさが大幅にパワーアップ。なおかつ、前述のとおり、ジュニア向けと侮れない広い視野の歴史書でもあります。 恐竜好きの小学生、西洋史に目覚めた高校生から、科学/人文両面で教養を楽しく再確認したい社会人まで、あらゆる年代の読者にお薦め。
  • 百田尚樹読本【文春e-Books】
    -
    電子オリジナル! 『永遠の0』『海賊とよばれた男』など数々のベストセラー小説を世に送り出してきた百田尚樹。最新作『幻庵』が週刊文春2015年1月1・8日号からスタートした。今度の小説は江戸時代の囲碁界が舞台。本書では「幻庵」第一話を収録。さらに、なぜ囲碁を選んだのか? 今後の展開など「幻庵」の魅力を本人が語るインタビュー付。『海賊とよばれた男』のゆかりの地を旅したグラビア「百田尚樹、イランを行く」、その生い立ちを語った「家の履歴書」、「僕を奮い立たせた本、映画、そして音楽」、「『永遠の0』右傾エンタメ批判に答える」など作家・百田尚樹の魅力を余すところなく盛り込んだ「読本」誕生!
  • 110番のホームズ 119番のワトソン 夕暮市火災事件簿
    3.3
    第一回「バディ小説大賞」受賞作! 刑事と消防士の最熱イケメンバディ降臨。 夕暮市消防署の消防士の棉苗上亮は、刑事の穂村彗星と火災現場で出会う。 どんな難事件も解決する彗星は「火事場の奇人(シャーロック)」と呼ばれていた――。 彗星の信条は「焦げ付いた空間から、真実というダイヤモンドを拾い上げること」。 二人の出会いと、反発しあいながらも、互いに成長していく姿を描く。 文春文庫とエブリスタがタッグを組んだ、バディ小説大賞の第1回受賞作。 *第1回バディ小説大賞受賞作「BURN OUT ROOM」が「ROOM1 ジャワ・ハイツ203号室」と改題され、新たに「ROOM2 スィート・ウィリアム・ガーデン 熱帯館」と「ROOM3 HBカレー工場」が加筆されています。
  • 102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方
    4.1
    よく寝てよく食べよくしゃべる。 こんなかわいいおばあちゃんになりたい! 「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、 RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気!  102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。 自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。 尾道市の山あいの町で畑仕事をしながら一人暮らしを続ける 哲代おばあちゃんの日常を追いながら、「長生きできる八つの習慣」 「生き方上手になる五つの心得」「私らしくいるための五カ条」などを紹介。 哲代おばあちゃんの名言やチャーミングな写真がてんこ盛りで、 読めば「うまいこと老いる」極意がわかり、元気がもらえます。 哲代おばあちゃんの「おいしい長生きレシピ」もカラーで掲載! 「老いるとできないことは増えるし、心がふさぐ日もあります。 でもね、嘆いてもしょうがない。私は自分を励ます名人になって、 心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、 自分のことは操作できますけえな。 そんなおばあさんのひとり言を集めたような本でございます。 あの世で夫も大笑いして読んでくれとることでしょう」(はじめに より) 石井哲代(いしい・てつよ) 1920年、広島県の府中市上下町生まれ。 20歳で小学校 教員になり、56歳で退職してからは畑仕事。 近所の人からはいまだに「先生」と呼ばれている。 26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、 20年前に夫が亡くなってからは、親戚や近所の人に支えられながら 一人暮らしをしている。100歳を越えても元気な姿が 「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題に。
  • 百人一首の世界
    5.0
    「秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」を第一番とする小倉百人一首は、十三世紀に藤原定家によって選び定められた。七百年ものあいだ、多くの日本人によって口ずさまれ、親しまれてきた我が国唯一の「国民詩集」である。この本は、選ばれた百首の意味、それぞれの作者の人物像、その歌がよまれた時代の背景、それに選者、定家の評伝などを、やさしく丁寧に説いたもので、よりいっそう百人一首を楽しめる入門書だ。
  • 一〇〇年前の女の子
    4.0
    「わたしにはおっ母さんがいなかった」 明治四十二年、上州からっ風の吹く小さな村で生まれた母テイは、米寿を過ぎてから絞り出すように語り始めた――生後一か月で実母と引き離され、養女に出された辛い日々を。そして故郷をいろどった四季おりおりの行事や、懐かしい人びとを。 新緑の茶摘み、赤いタスキの早乙女の田植え、家じゅうで取り組むおカイコ様。 お盆様にお月見、栗の山分け、コウシン様のおよばれのご馳走。 初風呂と鮒の甘露煮で迎えるお正月様。 農閑期の冨山のクスリ売りと寒紅売り、哀愁のごぜ唄。 春には雛祭りの哀しみがあり、遊郭での花見には華やかさがあった。 語る母、聴き取る娘。母と娘が描きあげた、100年をけなげに生きた少女の物語は、色鮮やかな歳時記ともなった。 2010年に刊行以後、さまざまな新聞・雑誌に書評が掲載され、NHK「ラジオ深夜便」での、著者の「母を語る」も評判となった。多くの感動と共感を読んだ物語の待望の文庫化。新たに、足利高等女学校の制服姿のテイや家族写真、また新渡戸稲造校長の女子経済専門学校での写真などを掲載。解説は中島京子。
  • 百花
    4.1
    「あなたは誰?」 徐々に息子の泉を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく泉。 ふたりで生きてきた親子には、忘れることのできない“事件”があった。 泉は思い出す。かつて「母を一度、失った」ことを。 母の記憶が消えゆく中、泉は封印された過去に手を伸ばす──。 記憶という謎<ミステリー>に挑む新たな傑作の誕生。 「あなたはきっと忘れるわ。 だけどそれでいいと私は思う」 「また母が、遠くに行ってしまいそうな気がした。 あの時のように」 ……あの一年間のことは、決して誰にも知られてはいけなかった。 『君の名は。』『天気の子』を生んだ稀代の名プロデューサーにして、 小説『四月になれば彼女は』『世界から猫が消えたなら』で 作家としても大きな衝撃を与えてきた川村元気。 各界からも反響が続々! ◆息子と母の切ない思いに、胸が熱くなりました。──吉永小百合 ◆深い感動のうちに読了した。  ぼく自身の母親の思い出と重なり、他人事ではなかったのだ。──山田洋次 涙が止まらない──現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。 解説は『長いお別れ』の中島京子さんです。 ※この電子書籍は2019年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 100回を迎える「夏の甲子園」 魅力を維持する改革を【文春オピニオン 2018年の論点SELECTION】
    -
    2018年「夏の甲子園」は節目となる100回大会を迎える。来客数が10年連続80万人を越えるなど、いまや日本を代表するスポーツイベントとして定着している甲子園だが、これからも人気を維持していくためには、改善も必要だ。タイブレーク制の導入など、改革の兆しも見えてきた甲子園は、どう変わっていくべきか。長年、高校野球を見てきた筆者が解説する。※「文藝春秋オピニオン2018年の論点」掲載記事を再編集して電子書籍化。
  • 103歳、名言だらけ。なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること
    4.3
    大人気! 哲代おばあちゃんの本、第二弾 「長う生きてきた集大成が今の自分です。しょんぼりしよったら、人生を否定したみたいになりますね。心だけは柔らこうにして、おばあさんはいつも機嫌よう過ごしていたいです。なーんちゃって」(「はじめに」より) 「こんなかわいいおばあちゃんになりたい!」「人生の目標にしたい」という声が広島から全国に広がり、ベストセラーとなった『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』の石井哲代さんのその後を追った続編。これまでの人生経験から得た「哲代さんが自分の心に言い聞かせている言葉たち」を一冊に。 足の痛みで入院したり、できることが少なくなったりして気落ちする日もあるけれど、弱気の虫を退治して自分を励ましながら、明るく、機嫌よく、しなやかに生きている哲代さん。そのありのままの姿を「中国新聞」のふたりの記者(53歳と50歳、合わせてちょうど103歳)がじっくりと取材し、心に響く哲代さんの言葉を丹念に紡いだシリーズ第二弾。 石井哲代(いしい・てつよ) 1920年、広島県の府中市上下町生まれ。20歳で小学校教員になり、56歳で退職してからは畑仕事が生きがいに。近所の人からはいまも「先生」と呼ばれている。26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えられながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題になり、2023年1月に刊行した初めての著書『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』がベストセラーに。
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章
    4.4
    「人間への見方が新しく変わる」――ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』著者)推薦! 「希望に満ちた性善説の決定版!」――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』著者)推薦! 「邦訳が待ちきれない!2020年ベスト10洋書」WIRED日本版選出 本国オランダでは発売忽ち25万部突破ベストセラーに。世界46カ国での翻訳が決定。 近現代の社会思想は、”性悪説”で動いてきた。だが、これらは本当か。 ・ホッブズいわく「万人の万人に対する闘争」 ・アダム・スミスによると、人は損得勘定で動くホモエコノミクス ・ダーウィンが唱えた、自然淘汰説 ・ドーキンスは『利己的な遺伝子』を執筆 ・少年たちのいじめ本性を描いた『蠅の王』がノーベル文学賞 著者は、この暗い人間観を裏付ける心理学や人類学の定説の真偽を確かめるべく 世界中を飛び回り、関係者に話を聞き、エビデンスを集めたところ意外な結果に。 ・スタンフォード大の囚人実験(普通の人間は邪悪になれる) ・ミルグラムの電気ショック実験(アイヒマン実験は) ・イースター島絶滅は人間のエゴ説(ジャレド・ダイアモンド) 善人が悪人になってしまう理由とは。なぜ人類は生き残れたのか。 これから生き延びるためにどうすればよいかが書かれた「希望の書」。
  • 氷山の南
    4.4
    1巻1,001円 (税込)
    新しい海洋冒険小説の誕生! アイヌの血を引くジンは、南極海での氷山曳航計画を担う船シンディバード号に密航し、露見するもなんとか滞在を認められた。ジンは厨房で働く一方、船内新聞の記者として乗船者たちを取材して親交を深めていくが、やがてプロジェクトを妨害する「敵」の存在が浮かび上がる――。21世紀の新しい海洋冒険小説。 解説・沼野充義 ※この電子書籍は2014年9月に文藝春秋より刊行された文春文庫版を底本としています。
  • 表紙はうたう 完全版 和田誠・「週刊文春」のカヴァー・イラストレーション
    5.0
    和田誠さんが描いた40年分の「週刊文春」全表紙を一冊に。 眺めるだけで、当時の記憶がよみがえる。こんな表紙、あんな表紙もあったなあ。 没後1年、追悼出版。 2008年に「週刊文春」創刊50周年を記念して刊行された和田誠さんの表紙絵画集『表紙はうたう』に未掲載分(2008年10月2日号~2017年7月20号)を追加した完全版。 画集前半には、犬、猫、鳥、映画、スポーツ、星座、外国の旅……など、和田誠さん自らがカテゴリに分けて厳選した表紙の原画600枚を本人による作品解説付きで収録。 後半には、和田さんが描いた全表紙カタログ(1977年5月12日号~2017年7月20日号)を掲載。 絵の裏側がわかり、毎週の「週刊文春」の発売がますます楽しくなる一冊です。 永久保存版!
  • 氷雪の殺人
    5.0
    官僚組織の複雑怪奇さ、エリートたちの強固さ、北朝鮮ミサイル――日本人にとっての「覚悟」とは何か。 現代社会に生きる全ての読者に壮大な感慨を呼び起こしてくれる、内田康夫堂々の代表作! 北海道・利尻島に美しくそびえる利尻富士で、不審死したひとりのエリート社員。 警視庁刑事局長の兄・陽一郎から調査を頼まれた浅見光彦は、ある女性から 託された謎のメッセージとCDから事件の真相に迫ってゆく。 次第に見えてくるのは、防衛庁という巨大組織に生きる人々の苦悩と正義、恐ろしさ。 警視庁を背負うエリートである兄・陽一郎は光彦とともに 「彼らの正義」を動かすことができるのか? 個人の正義と国家犯罪がぶつかるシーンの緊迫感、家庭と恋人を大切にしていた男の無念の死を思い、「大義」を真摯に論じる浅見光彦の必死の姿は感動を呼ぶ。 著者の代表作の新装版です。
  • 氷葬
    3.0
    夫の知己を名のる男に凌辱され、ついには激情にかられて男を殺してしまった下級藩士の妻・芙佐。死体を沈めた沼は一面氷におおわれたが、芙佐の悪夢はまだはじまったばかりだった……。時代の大きなうねりに呑みこまれたひとりの女性が、自らにめざめ、力強く闘う姿を緊迫した筆致と息をのむ展開で描いた長編小説。解説・東直子。
  • 標的
    3.9
    1巻850円 (税込)
    特捜検事・冨永VS.初の女性総理候補 。 話題の「正義と権力」シリーズ第三弾! 東京地検特捜部検事・冨永真一のもとに、初の女性総理候補・越村みやび厚労相に関する情報提供者が現れる。 超高齢社会に突入する日本。福祉行政の隙間で利権を狙う者、政界の権謀術数、ぶつかり合う検事と記者それぞれの正義。 息もつかせぬ物語の結末は!? 『コプラティオ』『売国』に続く「権力と正義」シリーズ第三弾! 解説・鎌田靖 ※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 評伝 川島芳子 男装のエトランゼ
    3.0
    「男装の麗人」は日中のはざまで不器用にもがいた 男装の麗人とも、東洋のマタ・ハリとも呼ばれたその数奇な一生を、 新進女性シンガーソングライターが十年以上の歳月を費やして探り当てた「川島芳子」の実像。 東大修士論文を元に描き尽くした一女性の数奇な生涯。 日中のはざまで妖しく乱舞し、無器用にもがき、遂には刑場の露と消えた「男装の王女」川島芳子。 「武士道精神が消えたから、日本は滅びた」という最後の指摘は何を意味する?
  • 評伝 宮田輝
    -
    「のど自慢」「ふるさと歌まつり」「紅白歌合戦」の名司会で日本中を熱狂させた、昭和を代表するアナウンサー、宮田輝。だが、なぜか評伝らしきもが書かれたことがなかった。田中角栄に口説かれ、NHKを定年前に退職して、参議院議員になったことがその理由なのか? それとも……。本書は未亡人の恵美さんに信頼された筆者が、宮田家から膨大な資料の提供を受け、初めて挑んだ本格評伝。宮田が歩んだ道のりは、まさに昭和の日本そのもの。数々の番組の裏話や著名人のインタビューもあって、エンターテインメントとしても楽しめる1冊。みのもんた氏など他局の後輩アナウンサーの目標ともなった宮田の司会術の奥義も面白い。古き良き昭和を切り取った力作。 目次 序 章 宮田輝伝説 第一章 宮田家の人々  第二章 太平洋戦争前後 第三章 縁(えにし) 第四章 ラジオメディアの時代 第五章 テレビジョンに挑む 第六章 人間 宮田輝 第七章 十六年はひと昔 第八章 参議院議員 宮田輝 第九章 祭りのあと あとがき  宮田輝関連年表
  • 評伝 若泉敬 愛国の密使
    4.0
    沖縄返還時に結ばれた「核の密約」の舞台裏 佐藤栄作の「密使」として沖縄返還交渉を進める中で密かに結ばれた「核の密約」。新たな資料と証言により謎に満ちたその生涯に迫る。
  • 氷平線
    4.0
    『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した桜木紫乃のデビュー作品集! 真っ白に海が凍るオホーツク沿岸の町で静かに再会した男と女を描く『氷平線』。酪農の地を継ぐ者たちの悲しみと希望を、牧草匂う交歓の裏に映し出した『雪虫』(オール讀物新人賞受賞作)――。北海道の農村を覆う閉塞感と、そこに生きる男女の虚無的で乾いたセックスを鮮烈に描いた、読む者の魂を熱く震わせる全6篇を収録。桜木紫乃の原点はここにある。
  • 憑流(hyoryu)
    3.5
    名家・朝比奈家が迎えた長男の嫁・苑香(そのか)。結婚後、長男は輝くようなオーラが強まりツキと運に恵まれる一方で、苑香にとって邪魔な者が、なぜか次々と姿を消していく。結婚を懸念していた祖母が急逝、母は特定できない疾病に罹り、家族同然の使用人も突然去った。一家に起こる悲劇の連鎖。妹の真希だけがいいしれぬ違和感を覚え、じっとり絡みつく恐怖に怯える。体に金色の帯模様をもつあの女は、一体何者なのか? 誰が味方かわからない、傑作心理ホラー長篇!
  • 漂流裁判
    -
    1巻468円 (税込)
    「強姦致傷および強姦罪──被告人を懲役三年六月に処する。」喫茶店ウェイトレスの知子からレイプで訴えられ、一審で有罪判決をうけた紺野喜一。真っ向から対立する二人の主張を、紺野の担当弁護士・深水耕介が丹念に確かめていくと、知子には他に男が、紺野には婦女暴行の前科が。転々とくつがえる知子の証言、事件の背後にチラつく喫茶店のマスター、店の常連客、厳格な知子の母親……男女の密室の“真実”に迫りきれるか!? 手に汗にぎる傑作法廷小説!
  • 漂流者
    3.8
    折原一の傑作群「――者」シリーズ、今回の舞台は“洋上の密室”だ。妻と担当編集者の3人でダイビングに出かけた人気推理作家、風間春樹。潜水中の事故で助けを求めたが、不倫関係にあった2人に見捨てられる。風間は流れ着いた島から自力で無人ヨットに辿り着いたが――。航海日誌、口述テープ、新聞記事等に仕組まれた恐るべき騙しのプロット。衝撃のエピローグまで一気読み必至!
  • ヒヨコの猫またぎ
    3.0
    群さん、人生最大のピンチ!? 税金の支払いに翻弄され、猫のワクチンに右往左往する日々。 こんなにつましい生活を送っているのに、なぜ我が家はいつも火の車!? しかも最近、やかんを空焚きするわ、風呂で大股を開いて転ぶわ、 「老化」が激しい自分に怯えるようになってきた―。 母親や猫に振り回されるトホホな毎日でも、のんびり生きていく。 地味な日常なのに、クスッと笑えて心が軽くなる爽快エッセイ集(新装版) ※この電子書籍は2004年に文藝春秋より刊行された文庫の新装版を底本としています。
  • ヒヨコの蠅叩き
    3.0
    体はツライけど、心はシャンと生きるのだ。 毎日を切り開く痛快エッセイ! 「何いってんだ、この、すっとこどっこい!」 あまりに身勝手過ぎる男に言い放つと、彼は泣き始めた――。 〈狼が羊の皮をかぶっている〉と称された群さんの一刀両断ぶりは健在! 小鳥の雛の命を救ったり、買い物大好きな母のために仕事に励む。 人にも動物にも優しく、今日も前向きにけなげに奮闘する、痛快エッセイ。 ※この電子書籍は1999年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫新装版を底本としています。
  • 「ひよっこ」×「君の名は。」対談 号泣できる映画&ドラマベスト10【文春e-Books】
    -
    「全米が泣いた」「あの人も号泣」といったキャッチコピーの作品に人気が集まる昨今。映画やドラマに「泣ける」要素を求める人も多いだろう。だが、無数の作品の中から泣ける感動作を探すのは至難の業。そこで、NHK朝ドラ『ひよっこ』の脚本を手掛けた岡田惠和氏と映画『君の名は。』のプロデューサー、川村元気氏が「泣ける」作品について語り合った。稀代のヒットメーカーが選んだ号泣映画&ドラマとは!(※文藝春秋2017年12月号掲載記事を再編集)
  • 平岩弓枝「御宿かわせみ」の世界(文春ムック)
    -
    2023年6月9日に逝去された平岩弓枝さん。 1932年に代々木八幡宮の宮司の娘として生まれた平岩さんは、劇作家の長谷川伸に師事。1959年、「鏨師」で直木賞を受賞しました。73年に始まった「御宿かわせみ」シリーズは、続編の「新・御宿かわせみ」シリーズにいたるまで、全34冊、30年以上にわたる長大シリーズとなりました。 また、平岩さんには脚本家としての顔もありました。主な作品には「肝っ玉かあさん」「ありがとう」、そしてNHK大河ドラマ「新・平家物語」などなど。 すばらしい物語を紡ぎ続け、さまざまな形で私たちに届けてくださった91年の生涯。ここに、平岩さんと「御宿かわせみ」の世界を振り返る、永久保存版のムックをお届けします。 【目次より】 秘蔵写真で振り返る平岩弓枝の軌跡 感動講演「日本のこころ」――小説家としての原点が語られる 直木賞受賞作「鏨師」全文掲載 「御宿かわせみ」傑作選 初春の客/白萩屋敷の月/祝言 「御宿かわせみ」座談会――るいや東吾を演じる歓び 新珠三千代×田村亮×小野田正 名取裕子×沢口靖子 高島礼子×中村橋之助 真野響子×黛りんたろう 対談 華麗なる交遊録 山田五十鈴/八千草薫/若尾文子/曽野綾子/阿川佐和子 特別インタビュー 作家人生五十年を語る 傑作エッセイ「わが来し方の記」 天皇の松/卒寿の春 蓬田やすひろの挿絵で見る「御宿かわせみ」登場人物 「御宿かわせみ」全作品リスト
  • ひるの幻 よるの夢
    4.5
    孤高の老作家への作家秘書の秘めた想い……表題作、若い男より老人の持つ乾いた匂いに惹かれる愛人……「静かな妾宅」、義理の息子への激しい肉欲……「秋桜の家」、あらゆる美に執着する醜い男……「彼なりの美学」、年下の青年の力強い手の感触に惹かれてゆく中年女性……「シャンプーボーイ」。単純な性愛だけではない、男女のひそやかで強烈なエロティシズムの世界を描いた6篇を収める。きめ細かに官能の世界を描き続けてきた著者ならではの短篇集。
  • 拾われた男
    4.1
    自宅前で航空券を拾ったら、なぜかモデル事務所に拾われた。 フラれること13回、借金は膨らみ、オーディションには落ちてばかり。 それでも男は人との縁を繋ぎ、やがて本当の恋をし、大役を射止める。 そんな折、アメリカから一本の電話がかかってきて……。 俳優・松尾諭の笑いと涙のシンデレラ(!?)ストーリー。巻末に俳優・高橋一生による「松尾くんの自伝に寄せる文」掲載! 自称・本格派俳優の自伝“風”エッセイ ディズニープラスで2022年6月下旬配信開始予定 ドラマ化決定! 主演 仲野太賀 『拾われた男』を読んで、(中略) 彼に出会うずっと前から、拾われた男は 僕の友人だったのではないかと錯覚すらするほど、 益々気を許してしまう人になってしまった。 ――高橋一生(拾われた男の友人の役者) ※この電子書籍は2020年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 貧相ですが、何か?
    3.7
    「本書を書店で手に取っている人は、おそらく本書を買うかどうかという問題に直面しているにちがいない。/しかし、本書を買うかどうかを問題にしてはいけない。問題にしたら最後、十中八九、買わないという常識的結論が出るに決まっている。これでは、いつまでたっても自分の殻を破ることはできない」(「まえがき」より)。気弱で痩せたツチヤ先生にお恵みあれ! 週刊文春長寿連載「ツチヤの口車」シリーズ第2弾。
  • ヒート アイランド
    4.0
    1~4巻649~743円 (税込)
    渋谷で会員制ファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅(みやび)。頭(ヘッド)のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。それはヤクザが経営する非合法カジノから、裏金強奪のプロフェッショナルの男たちが強奪したばかりの金だった。大金をめぐって、少年たちを追う強奪犯、強奪犯を追うヤクザ、そのヤクザを追う別の組……息詰まる攻防を描いた傑作長篇ミステリー。アキを主人公とするシリーズ第一作。
  • 美藝公
    -
    人生は活動写真――映画産業はわが国最大の産業であり、その頂点に立つスーパースタアが美藝公。彼の一挙手一投足は全国民の注目の的。政治、経済、社会、文化における政府の政策はすべて“映画”と歩調をあわせて進行する。経済中心の消費社会とは異なる文化的発展をなしえた国の、華やかな映画界のスタアたちの赤裸々な姿を描く異色長篇“活動大写真小説”。横尾忠則の手になる華麗な挿画をふんだんに取り入れ、幻の豪華本をデジタル書籍として完全復活した画期的かつ貴重な一冊。
  • 美コア 細くて強い美ボディメイク
    -
    「人生が変わる1分間の深イイ話」「ダイエット・ヴィレッジ」 などのテレビ出演で話題になった“ドS先生”こと スポーツトレーナー・山口絵里加の初メソッド本! 「美コア」は山口絵里加が考案した完全オリジナルメソッド。 多くの現代女性の悩み、「低体温」と「体のゆがみ」を改善して 体を変えるという全く新しい概念でトレーニングを行います。 メソッドは初級、中級、上級の3つに分けて紹介。 ・初級=むくみや肩こりに悩まされているという人におすすめのストレッチをメインにしたプログラム ・中級=猫背、反り腰、O脚などで悩んでいるという人におすすめの体のゆがみを調整するプログラム ・上級=やせたい、体を引き締めたいという人におすすめの筋力アッププログラム 筋肉を大きくせずに、細く引き締めるのも美コアの特徴のひとつ。 そのコツはトレーニングを行う際の呼吸法にあります。 この呼吸の使い方もメソッドとともに紹介。 【美コアの効果】 ■体の冷え=低体温が改善します(目標は平熱36.5℃以上!) ■体温が上がり細胞が活性化されるとことで肌にハリとツヤが出ます ■O脚やX脚などの脚のゆがみ、骨盤のゆがみが改善します ■体のゆがみが修整されることで、猫背、肩こり、腰痛などが改善します ■体温が上がり代謝がアップすることで、やせやすい体になります ■筋肉は大きくせず、細く引き締めることができます さらに、体温を上げて代謝をアップするための具体的な方法を 「生活習慣」と「食事」に分けて詳しく解説。
  • 美食倶楽部
    -
    モデルクラブの女社長・祥子の人生最大の楽しみは食べること。齢下の恋人はいるものの、膨大な金と時間を食べ歩きに費やしている。ある日、中年の建築家・丸岡と知り合い、食べ物に無頓着な丸岡の態度に心魅かれるのだが──食の華やぎを随所にちりばめた表題作。地方出身であることにコンプレックスを覚える女性が、結婚を機に都会の象徴としてあこがれた町に引っ越すことになる。そこは一軒家で、地元意識の強い老齢の女性と同居するのが条件だった──傑作中篇「東京の女性」。
  • ビジネスエリートの新論語
    3.6
    昭和30年、産経新聞記者時代の司馬遼太郎が、本名・福田定一で刊行した “幻の新書”を完全版として復刻刊行。 古今の典籍から格言・名言を引用、ビジネス社会に生きる人たちにエールを 送る本書は、著者の深い教養や透徹した人間観が現れているばかりでなく、 大阪人であることを終世誇りとしていた著者の、卓抜なるユーモア感覚に満ちている。 さらには、本書の2部に収録、記者時代の先輩社員を描いたとおぼしき 「二人の老サラリーマン」は、働くことと生きることの深い結びつき問う、極めつけの 名作短編小説として読むに充分である。 現代の感覚をもってしても全く古びた印象のない本書は、むしろ後年に国民作家と 呼ばれることになる著者の魅力・実力を改めて伝えてくれる。 まさに「栴檀は双葉より芳し」。ビジネス社会を生きる若い読者にも、ぜひ薦めたい一冊。
  • ビジネス大変身! ポスト資本主義11社の決断
    -
    1998年、日本が変わった。 生産年齢人口は減少し、金融機関の貸しはがし、リストラで自殺者は激増。同じ場所にいては、どの企業も生きられない時代がやってきた。もがき、変身を遂げた企業はこの20年、何をしてきたのか。新しく登場した企業は、これまでの企業と何が違うのか。 「メルカリとラクスルの登場は、過去のピラミッド型社会が崩れていく様子を見るようだった。中央集権的なものが不要とされ、時代のキーワードは『分散化』になった。」(「あとがき」より) 第一生命、ネッツトヨタ南国、福岡ダイエーホークス、コマツ、積水ハウス、吉本興業、メルカリ、ラクスル、西武信用金庫――慣れ親しんだ価値観を捨て、新たなビジネスモデルを作ったキーマンたちを取材、ポスト資本主義の苦闘と未来を描く。
  • ビジネスマンに贈る 生きる「論語」
    3.7
    「論語」というと、かなり堅いイメージをもたれているが、孔子自身は行動的でエネルギッシュで、人間はこうあるべきという理想を生涯訴え続けた人だった。「論語」には、人生で大切なことが鋭い洞察力で書かれており、いわば総合的人間学の書物といってよい。 ビジネスマンは「論語」で武装せよ! リーダーは「論語」によって鍛えられ、磨かれる。結果より努力の過程、思いやりと実行。すべてのビジネスマンにおくる最強の入門書。
  • 天才たちの値段 美術探偵・神永美有
    3.4
    「その絵がもし贋物なら、見た瞬間、苦みを感じ、本物なら甘みを覚えます」。美術品の真贋をその舌に感じる味覚で見抜く美術コンサルタント・神永美有。 短大の美術講師・佐々木昭友にもたらされた、「ボッティチェッリの『秋』が発見された」との情報、半信半疑で出かけた佐々木だが、同席した神永は絵を見た瞬間、強烈な甘みを感じたという。「秋」はイタリア・ルネッサンス期の巨匠の真筆なのか、それとも手の込んだ贋作なのか?  ボッティチェッリ、フェルメールから正倉院御物、江戸時代の涅槃図まで、美術にまつわる謎を解く5篇。 解説・大津波悦子
  • 注文の多い美術館 美術探偵・神永美有
    3.2
    人気の美術ミステリー、シリーズ第3弾! 舌に感じる味覚で美術品の真贋を見分ける美術コンサルタントの神永美有と美大の准教授・佐々木昭友、佐々木の元教え子で芸術家の卵・イヴォンヌのトリオが大活躍。 函館戦争で戦死した先祖を悼んで榎本武揚から贈られた、隕石を鍛えなおして作られたというサーベル。刀身の成分を調べてみると、隕石に含まれていたはずのニッケルが検出されず、偽の流星刀と断定された。だが、サーベルを前にした神永の舌はこの刀の意外な部分に甘みを感知していた(「流星刀、五稜郭にあり」)。 佐々木が密かに思いを寄せていた教え子・琴乃が結婚。いやいやながら結婚式に出席した佐々木の前で、琴乃は嫁ぎ先の家宝、支倉常長が持ち帰ったというローマ法王の肖像画を偽物と断じた。真贋の判定を託された佐々木は?(「B級偉人」)。 そのほか、志賀島の金印と同時代の「銀印」が京都から出土した。果たして本物か?(「銀印も出土した」)。北海道の農家から見つかったモザイク画は、本当にカエサルの時代のものなのか?(「モザイクで、やーらしい」)。ペリーが日本に持ち込み、将軍に披露したという蒸気機関車の模型は本物か。鍵を握るのはスケッチブックに残された「sen.T」の署名(「汽車とアスパラガス」)。神永が味覚で美術本の真贋を見極めるきっかけが明かされる青春記(「春のもみじ秋のさくら」)。
  • 美尻トレ 究極のヒップメイク
    3.7
    TVや雑誌で話題沸騰中の美尻の魔術師・岡部友が 究極のヒップメイク術を教えます! 《美尻の新常識》 ・筋トレだけでは女性らしさは生まれない ・美尻のためには脂肪が必要 ・世の中の尻トレで結果が出ないのには理由がある ・美尻は腰痛・膝痛防止、骨盤の傾き・歩き方の改善のためでもある ・お尻が垂れるのは年齢や重力のせいではない 「スタイルよくなりたい!」とは女性なら誰でも願うもの。でも、厳しいダイエットをして、ガリガリに痩せたとしても、 女性らしい美しいボディラインにはなりません。 女性らしいくびれのあるボディのためには、立体的で、丸みと高さのある「美尻」を作ることが不可欠! 誤解している人が多いけれど、ただやみくもにスクワットなどの下半身の筋トレをすればいいわけではありません。 知識がないと、太ももがどんどん太くなってしまったり、骨盤の傾きがひどくなってしまったり、理想から遠ざかることも… 脂肪をうまく味方につけて、ピンポイントに「お尻だけに効く」トレーニングメソッドを、美尻の第一人者が教えます! さらに、トレーニングをしている人が陥りがちな、間違った食事ルールについても詳しく解説!
  • ビッグデータ・コネクト
    4.1
    いま、そこにある個人情報の危機を描く警察小説 公立図書館の私企業との提携を進めるエンジニアが誘拐された。サイバー犯罪捜査官とはぐれ者ハッカーのコンビが個人情報の闇に挑む。
  • ビッグ・ドライバー
    3.8
    息つくひま一瞬もなし! 巨匠の最新作品集 突然の凶行に襲われた女性作家の凄絶な復讐――表題作と、長年連れ添った夫が殺人鬼だと知った女性の恐怖を描く中編を収録。
  • ビッグ・ノーウェア(上)
    4.0
    1950年、正月――共産主義の脅威に怯えるLA。異常殺人を追う若き保安官アップショー。アカ狩りで名声を狙う警部補コンシディーン、暗黒街の始末屋ミークス。策謀と欲望の迷宮で翻弄される三人の男たちは、暗い道の果てに何を見るのか? 傑作「LAコンフィデンシャル」前夜を描く<暗黒のLA四部作>第2作。
  • ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム
    4.0
    おすすめの一冊を持ち合い、本の魅力を紹介しあう。ゲーム感覚を取り入れた新しい“書評”のかたちが、今、注目を集めています。「人を通して本を知る。本を通して人を知る」ことができる、それがビブリオバトルです。京都大学の研究室で生まれ、今や全国大会が催されるまでになったビブリオバトルの誕生秘話から遊び方まで、その全貌を発案者自らが書いた入門的一冊。書評は読むだけのものではなく、参加するもの。読書嫌いも本好きになること請け合いです。情報が多いネット時代だからこその、新しい本との出会いを提案します。
  • 美貌の女帝
    4.1
    壬申の乱を経て、藤原京、平城京へと目まぐるしく都が遷る激動の時代。その裏では、皇位をめぐって歴史の節目となる大変革が進行していた。繰り返される裏切り、陰湿なる策略。矢面に立たされた氷高皇女が女帝・元正天皇となり、自身のすべてを政治活動に捧げ、守り抜こうとしたものとは何だったのか――。悲劇の女帝を描いた長篇歴史小説。
  • 美胸くびれ メリハリトレーニング
    3.0
    「丸くて柔らかそうなおっぱい」はトレーニングで手に入れる! 「日本一予約が取れないトレーナー」のオリジナルメソッドを初公開。 福岡を拠点にトレーナーとして活動する著者は、多くの女性が食事制限をしながらトレーニングを行い、 やせていく姿に疑問を感じ、脂肪を生かした女性らしい体づくりを目指すオリジナルメソッドを開発する。 これが多くの女性の支持を集め、予約が殺到、「日本一予約が取れないトレーナー」と呼ばれるようになった。 体脂肪は約30%、スリーサイズはベストな状態でB94・W57・H92と、 「数字だけ見てもトレーナーとしてはかなり異端」と自ら認める著者の理想は “女性らしい丸みがあって、でも凹凸はしっかりとある、色っぽい体”。 その理想に近づくためのボディメイクメソッドをまとめた本書で「女性らしいメリハリのある体」を手に入れよう。
  • 「美」も「才」も うぬぼれ00s
    3.0
    雅子さまの行く末、ホリエモンのオーラ、理想の嫁ぎ先とバツイチの躍進。ノンストップで時代の最前線を走り続けるマリコの鋭くミーハーな視線は、五十代に突入してさらにパワーアップ! どんどん綺麗になる“女たちのミューズ”か、ボランティアにも全力投球の“気さくなおばさん”か!? 満艦飾の人生、さらに楽しい円熟期へ!
  • 白光
    4.1
    日本初のイコン画家・山下りん その情熱と波瀾の生涯! 明治13年にロシアに留学しイコンを学ぶ。一途さゆえ周囲と衝突し芸術と信仰のはざまでもがきながら生きた女性を描く感動長編。 「絵師になりたき一念どうにも抑え難く」茨城県笠間を飛び出した15歳の山下りん。東京で工部美術学校に入学を果たし、西洋画の道を究めようと決意する。ロシヤ正教の宣教師ニコライに導かれ、明治13年、聖像画制作を学ぶため帝政ロシヤに渡るのだが――情熱に従って生きた日本初のイコン画家を描く圧巻長編。解説・酒井順子 ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 病院の夜  [分冊版]
    -
    三十代なかばで、心臓病が発覚した瑞穂。検査の結果、手術と短期の入院が必要ということが分かる。夫の慶介は手術に付き添うため、病室に泊まり込むことになった。 ※この電子書籍には、単行本「MILK」所収の短篇「病院の夜」が収録されています。
  • 病院で死ぬということ
    4.4
    末期ガンの患者たちの闘病と死に立ち合って思った。 一般の病院は、人が死んでゆくのにふさわしい場所だろうか。 医療者にまかせるのではなく、自分自身の意思と選択で 自分の死を迎えるにはどうしたらいいのか。 人間らしい、おだやかな時間と環境の中で生き、そして最期を迎えるために―― 人間の魂に聴診器をあてた若き医師の厳粛な記録。 「ホスピス」の思想を広く知らしめる契機となった名著。 解説・柳田邦男 ※この電子書籍は、1996年5月に刊行された文春文庫を底本としています。
  • 美容整形 「美しさ」から「変身」へ
    3.0
    この10年間で美容外科の数は倍増した。人気の一方で、患者と病院との術後のトラブルはいっこうになくならない。シワ取り、シミ取り、二重まぶた、隆鼻、豊胸、脱毛、脂肪除去……。「お化粧感覚できれいになれる」「簡単に若返る」という甘い言葉は本当なのか? どんな手術が安全で、どんな病院が危険なのか? 日本の美容整形の歴史とは? これからの美容整形はどうなっていくのか? メスを入れるのは、これを読んだ後でも遅くない!
  • ビリー・サマーズ 上
    4.0
    作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル 狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。依頼人たちには、銃撃しか能がないちょっと抜けた男を装っているが、真の顔はエミール・ゾラを愛読する思慮深い人間であり、標的が悪人である殺ししか請け負わない。 そんなビリーが、引退を決意して「最後の仕事」を受けた。収監されているターゲットを狙撃するには、やつが裁判所へ移送される一瞬を待つしかない。狙撃地点となる街に潜伏するための偽装身分は、なんと小説家。街に溶け込むべくご近所づきあいをし、事務所に通って執筆用パソコンに向かううち、ビリーは本当に小説を書き始めてしまう。 だが、この仕事は何かがおかしい……。ビリーは安全策として、依頼人にも知られぬようさらに別の身分を用意し、奇妙な三重生活をはじめた。そしてついに、運命の実行日が訪れる――。
  • BKBショートショート小説集 電話をしてるふり
    3.9
    たった5分で見えていた景色が変わる! よくナンパをされる私は、スマホで父親と話すふりをして避けていると……(「世にも奇妙な物語」でドラマ化された表題作)、老夫婦が営む喫茶店で話の上手な友が(「いつも悪いな」)など、ブラックジョークに笑い、思わず涙し、展開に驚く。 たった5分で見えていた世界がガラリとかわる、極上のショートショート、たっぷり50編! BiSHのモモコグミカンパニーとの特別対談も収録。
  • ビーンボール スポーツ代理人・善場圭一の事件簿
    3.2
    今シーズンオフのFAの目玉となったプロ野球投手・結城憲吾の代理人としてマスコミをにぎわす男、善場圭一。「選手の評価は年俸で決まる」と言い切るその姿勢は球界関係者から嫌われているが、悪役に徹して盾となることで、選手からは絶大の信頼を寄せられている。結城のFA交渉が大詰めを迎えたとき、善場はスポーツマネジメントの大手、グリーンパークのやり手女社長に呼び出され、ある依頼を受ける。それは、東都ジェッツの元4番打者、瀬司の行方を探してほしいというものだった――。『ノーバディノウズ』『球界消滅』で話題となった本城雅人が、ストーブリーグにおける陰の主役の知られざる実態をあぶりだしつつ、その裏に描かれる駆け引きを、プロ野球選手たちの身に降りかかった事件を通して描くスポーツミステリー! 【本書は、2011年に文藝春秋より刊行された『オールマイティ』を改題したものです。】
  • ピアニストという蛮族がいる
    4.0
    「大体みんな、三、四歳の時から一日平均六、七時間はピアノを弾いているのだ。たった一曲を弾くのに、例えばラフマニノフの「ピアノ協奏曲第三番」では、私自ら半日かかって数えたところでは、二万八千七百三十六個のオタマジャクシを、頭と体で覚えて弾くのである。(中略)すべてが大袈裟で、極端で、間が抜けていて、どこかおかしくて、しかもやたらと真面目なのは、当り前のことではないだろうか。そしてここでも類は友を呼び、蛮族の周りには蛮族が集まる……」(本文より)
  • 平壌ハイ
    3.5
    日本人拉致、核兵器保持、ドラッグ密造、米ドル札偽造……疑惑の飛び交う世界一ミステリアスな国・北朝鮮の5泊6日のパックツアーに、覚醒剤取締法違反で執行猶予中のならず者ライターが紛れ込んだ! 滞在中にドラッグをキメまくり、喜び組予備軍かとおぼしき女性ガイドをナンパし、イヌ汁を食らい、万景台で金日成に思いを馳せる。クレイジーな旅行記の根底に流れる確かな視線で、俗なジャーナリズムをはねのけ、「北」の本質に迫る。
  • PINK
    3.3
    『そろそろ時間切れです。心の準備をして下さい』。メイに奇妙なメールが届いてから、夫がまるで別人のように変わってしまった。しかも夫はその後、殺人容疑で逮捕。芦屋マダムで新興宗教の教祖・奈津実の占いには「ピンクのものに気をつけて」と出た。そんな最中、アイドルの“PINK”が歌うヒット曲を作ったのが義妹の婚約者と判り…。次々と現れては解けていく“ピンク”の謎。浮かび上がった驚愕の真実とは! 震災後の神戸を舞台に喪失と再生を描く、極上ミステリ。
  • ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界
    4.0
    「楽観」と「悲観」の中国経済を読み解く 不動産バブルが崩壊し、今世紀最大の分岐点を迎えた中国経済。 このまま衰退へと向かうのか、それとも、持ち前の粘り強さを発揮するのか? 『幸福な監視国家・中国』で知られる気鋭の経済学者とジャーナリストが、ディープすぎる現地ルポと経済学の視点を通し、世界を翻弄する大国の「宿痾」を解き明かす。 ◎「はじめに」より 中国経済に関する書籍はしばしば、楽観論もしくは悲観論、どちらかに大きく偏りがちである。 そうした中で本書の特徴は、不動産市場の低迷による需要の落ち込みと、EVをはじめとする新興産業の快進撃と生産過剰という二つの異なる問題を、中国経済が抱えている課題のいわばコインの裏と表としてとらえる点にある。 なぜなら、これら二つの問題はいずれも「供給能力が過剰で、消費需要が不足しがちである」という中国経済の宿痾とも言うべき性質に起因しており、それが異なる形で顕在化したものにほかならないからだ。 「光」と「影」は同じ問題から発しているのだ。 ◎本書の内容 ●1999年の着工以来、四半世紀も未完成のマンション ●陸の孤島にそびえ立つ巨大幽霊タワマン ●不動産危機によるチャイニーズドリームの終焉 ●コロナ以降の金融・財政政策のチグハグさ ●バブルはなぜこれまで崩壊しなかったのか? ●「合理的バブル」が中国経済にもたらした歪み ●楽観ムードが消え、人々は借金返済と貯蓄に邁進 ●スタバからコンビニコーヒーへ…消費ダウングレードが加速 ●国家公務員は倍率87倍の狭き門に ●竹中平蔵が中国経済のキーパーソン? ●EV普及の裏にある「墓場」の存在 ほか
  • ピーコ伝
    4.5
    この本の聞き手、糸井重里は“ピーコさんは21世紀の日本のおかあさん”だという。そんなピーコは、いかにしてピーコになったのか。伸び伸びと育ててくれた家族のこと。ゲイであること。「愛に生きてるのに、愛されないという、愛の吸血鬼なのよ(笑)」と語る、独特の恋愛観。片目を失う闘病を経て、最後に残った大切なものとは。テレビに収まりきらないピーコの魅力が満載。“自分の裸をさらけ出しちゃうような「はずかしい本」は、これっきり”という貴重な一冊。
  • ファイアボール・ブルース
    3.4
    1~2巻490~520円 (税込)
    女にも荒ぶる魂がある、闘いたい本能がある! 女子プロレス界に渦巻く陰謀を描く傑作長篇ミステリー。 「ファイアボール」と呼ばれる女子プロレス界きっての強者・火渡抄子、といまだに一勝もできない付き人の近田は、外国人選手の失踪事件に巻き込まれる。 新人のリンチ事件、事務所の独立問題……トラブル続出の中、後楽園ホールの試合が近づいてくる。 女子プロレス界に渦巻く陰謀と、女の荒ぶる魂を描く長篇ミステリー。 解説・鷺沢萌
  • ファインダーズ・キーパーズ 上
    4.0
    『IT』『シャイニング』で知られるモダン・ホラーの巨匠キングが、小説への愛をこめた渾身のミステリー! キング初のミステリー『ミスター・メルセデス』の続編登場。 少年ピートが川岸で掘り出したのは札束と大量のノートの入ったトランクだった。父が暴走車によって障害を負ったピートの家では、毎晩のように両親がお金をめぐって喧嘩をしていた。このお金があれば家族は幸せになれるに違いない……。 だが、その金は冷酷な犯罪者モリスが、隠遁の大作家ロススティーンの家を襲って奪ったものだった。モリスはロススティーンの小説に執着を抱いていた。だから大事なのはノートの方――そこには巨匠の未発表の文章が大量に記されていたのだ。しかし別件で逮捕されたモリスは獄中に。ついに出所したモリスは、隠しておいた「宝」を取り戻しに川へ向かったが……。 少年に迫る犯罪者の魔手。そこに助けの手をのばしたのは、探偵事務所をたちあげた退職刑事ホッジズと仲間たちだった。 ※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ファザーファッカー
    4.2
    私は、よく娼婦の顔をしていると言われる。 今までに、ホステスを含めた何種類かの職業を経験したという話をすると、「もしかしてあれも?」と売春をほのめかした聞き方をよくされるのだ。十六歳で家出して、野宿から始めた生活ではあったが、ぜったいに売春だけはしなかったのに。 ところが、私は思い出した。十五歳のとき、私は娼婦だったのだ。売春宿のおかみは私の実母で、ただ一人の客は私の育ての父だった……。 養父との関係に苦しむ多感で早熟な少女の怒りと哀しみと性を淡々と綴り、読む者の心を揺さぶった自伝的小説。 衝撃の出版から25年、著者が凄絶な過去を公表し、生身をさらして生きることで、性的虐待の後遺症に苦しむ女性たちに「me,too」と精神科医を受診する勇気を与えたという。 解説は、当時「被害当事者側から書かれた貴重な作品」と評価した精神科医の斎藤学氏。 25年後のあとがきがついた、完全版で登場!
  • ファースト クラッシュ
    3.7
    初恋、それは身も心も砕くもの 父が引き取った少年が、高見澤家に波紋を呼ぶ。三姉妹も母も心をかき乱されて――。現代最高の女性作家が贈る芳醇な恋愛小説。 ※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 不安な演奏
    3.3
    ラブホテルで盗聴したテープを心ときめかせて聞いた雑誌編集者の宮脇平助は、それが死の演奏への序曲だと知った。そして映画監督の久間隆一郎とともに、事件を追及しはじめる。柏崎、甲府、東海道、尾鷲、九州……謎解きの旅から、次第に選挙違反の黒いネットワークと殺人事件との結びつきが浮かび上がる傑作推理長篇。巻末に、独自の視点で清張作品を読み解いた、みうらじゅん氏による「解説 清張地獄」を収録。
  • 不安な個人、立ちすくむ国家
    3.5
    経産省若手官僚が問いかける、日本の未来 150万ダウンロードを記録した資料を補足を含め完全版として書籍化。 20~30代の官僚たちが現代日本を分析した未来への提言。 2017年5月に産業構造審議会総会の配布資料として公開されると、 多くのメディアに取り上げられ、瞬く間に150万ダウンロードを記録、 賛否両論を巻き起こした「不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」。 これは「経済産業省次官・若手プロジェクト」の一環として作られたもので、 今後日本が立ち向かうべき課題 「富の創造と分配」 「セーフティネット」 「国際秩序・安全保障」 について議論を重ねたもの。 この資料に補足を加え、さらには養老孟司、冨山和彦、東浩紀らとの対談を収録した完全版。
  • フィデル出陣 ポーラースター【電子特典付き】
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    「クソみたいなキューバを変えられるのは、カストロしかいなかった」 アメリカ傀儡政権から祖国を取り戻した男の闘いを描く! 若きJ・F・ケネディや、アレン・ダレスCIA長官が活躍する大国アメリカの影響を受けながら、米国の傀儡政権が支配するキューバで、革命への土台を作るために戦った若き日のフィデルを描く! 祖国キューバのためを思い、立ち上がったフィデル・カストロは、時の権力者・バチスタ将軍に何度も敗れた。 それでも、フィデルに私心はなく、国民のために戦っていたからこそ、多くの国民に支持をされた。 キューバ革命への礎を築いたフィデル・カストロの壮絶な激闘譜。 英雄チェ・ゲバラを描いた『ゲバラ覚醒』『ゲバラ漂流』、カリスマ指導者フィデル・カストロの幼少期から青年時代を綴った『フィデル誕生』に続く、ポーラースター・シリーズ最新刊。 アメリカと対峙し続けた、キューバの歴史を読めば、世界の現代史が読み解ける。 【電子特典】 全電子版共通の「あとがき」、付録(「海堂尊・全著作リスト」「作品相関図」など)のほかに、本書には以下の文章を収録。 電子版あとがき 『フィデル出陣 ポーラースター』 【関連小文】1 「オバマ大統領、広島訪問」 【関連小文】2 「ローマ教皇フランシスコ、広島・長崎訪問」 【関連小文】3 「コロナ来襲」 【関連小文】4 「紙は神様である」
  • フィニッシュ・ゲートから
    -
    「ランナーとは走る者を言う。現世の何を背負おうとも、ただ純粋に真っ直ぐ走り続けられる者だけをランナーと呼ぶのだ」。東京マラソンを舞台に、友情と、遠い日の恋心を優しく紡いだ中編。文春文庫『シティ・マラソンズ』収録。
  • フィンテックは金融ビジネスを根底から変える【文春オピニオン 2018年の論点SELECTION】
    -
    ファイナンスとテクノロジーを合わせた造語フィンテック。このフィンテックの活用によっていま金融ビジネスが根底から変わろうとしている。フィンテックの発展は、今後の日本を含め、世界の金融をどのように変えていくのか。※「文藝春秋オピニオン2018年の論点」掲載記事を再編集して電子書籍化。
  • FIFA 腐敗の全内幕
    3.3
    FIFA会長はスイスの本部から故国に帰国するたびに、金の延べ棒をブリーフケースにいれて持ち帰っていた。税関も外交パスポートを持つ彼をチェックできない。 資金洗浄、軍事独裁政権との癒着、韓国戦他での八百長、W杯開催地選挙、会長選挙で飛び交う実弾、放送権、マーケティング権をめぐる賄賂。 「今回のFIFA幹部一斉逮捕の端緒をつくり、ブラッターを辞任に追い込んだ男」(ワシントン・ポスト紙)一匹狼の老調査報道記者アンドリュー・ジェニングスが10年に及ぶ執念の取材のすべてを記す。
  • 風味さんのカメラ日和
    3.4
    あなたのワケあり写真は、心のワケを写している── 天然なイケメン講師がカメラと迷える心を指南します! 書き下ろしカメラ女子小説 東京で働いていたが、最近地元にもどった風味(ふうみ)は、幼馴染の頼みで、初心者のためのデジカメ教室に通うことに。 いつもボケた写真を撮ってしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性、楽しそうに見えない記念写真に悩む喫茶店経営者などが集まった教室で、講師は、カメラマンとして挫折した、天然なイケメンの知念大輔。 それぞれの生徒たちが写真に対して抱えている問題は、実は心が大きく反映したものだった。 大輔は、技術的なアドバイスをしながら、図らずも生徒たちの心の迷いにも踏み込んでいく。 ちょっと役立つ、風味の「カメラ撮影用語解説」も収録。 イラスト・高橋由季
  • 風味絶佳
    3.8
    作家生活20周年におくる、恋愛小説の最高傑作 「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。恋の妙味を描く珠玉の6篇。20年目のマイルストーン的作品集。谷崎賞受賞作 70歳の今も真っ赤なカマロを走らせるグランマは、ガスステイションで働く孫の志郎の、ままならない恋の行方を静かに見つめる。 ときに甘く、ときにほろ苦い、恋と人生の妙味が詰まった小説6粒。
  • 不運な女神
    3.5
    1巻559円 (税込)
    「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる」。駆落ち相手に逃げられたり、死んだ夫の連れ子と姑に手を焼いたり、20歳も年上の妻から奪った男をふたたび若い女に奪われたり、幸せな結婚を望んだのに一家三代でシングルマザーになってしまったり、元夫が新しい家族と隣のマンションに越してくることになったり……。男運に恵まれない8人のヒロインたちが、恋に翻弄されつつも、健気に何かを掴み取る姿を描いた連作短篇集。
  • フェアリー・テイル 上
    4.2
    作家生活50周年を飾る巨匠の新たな代表作! 巨匠、作家生活50年。 名作の開幕の時がきた。 暗い時代に自分が書ける楽しい物語とは何か? 帝王キングが出した答えが本書だ。 世界最強の想像力が生んだ、異世界の冒険がはじまる! ぼくの住む町には〈サイコハウス〉と呼ばれる不気味な屋敷がある。そこに住むのは偏屈な老人がひとり、閉ざされた門を越えると猛犬が襲ってくるという。ある日、悲しげに鳴く犬の声に気づいたぼくは、屋敷の主が梯子から転落して苦しんでいるのを発見した。 これがぼくとミスター・ボウディッチ(と、犬のレイダー)の出会いだった。 怪我をした老人の世話をするため家の立ち入りを許されたぼくは、ボウディッチ氏やレイダーと心を通わせはじめる。噂とは裏腹に老人も犬も恐ろしくはなかった。だが、徐々にぼくは奇妙なことに気づきはじめる。家の裏手から妙な音がときどき聴こえてくるのだ。ボウディッチ氏が奇妙に裕福なのも謎だった。そしてある日ぼくは、氏が大量の黄金の粒を金庫に入れていることを知った――これはいったい何か? どうやって老人はこれを手に入れたのだろう? 謎が謎を呼び、ぼくは徐々にボウディッチ氏の秘密に近づいてゆくが―― 絶望に閉ざされたコロナ禍に、巨匠は自身にこんな問いを投げた―― What could you write that would make you happy? 自分が楽しくなる物語。あるいは暗く先の見えない時代にみんなを元気にする物語。 さあ、自分ならどんな物語を書く? その答えが本書である。 だから最後に待つのはもちろんハッピーエンドなのだ。
  • フェイクウェブ
    4.0
    メール一本で数十億円の被害! ネット空間にひそむ「フェイク」が、あなたの生活をおびやかす。 インターネットの登場で世界は大きく変わり、豊かになった。いまや社会のインフラになり、個人の日常生活から、ビジネス、政治、文化といった様ざまな局面において、インターネットのない状況は考えられない。しかし、ネット空間が「安心安全」かといえば、残念ながらその逆だ。リアル社会よりも巧妙で、狡猾な罠が、数多く仕掛けられている。 企業のCFO(最高財務責任者)を狙う「ビジネスメール詐欺」。 個人を狙い、個人情報や金銭に結びつく情報を詐取する「フィッシング攻撃」。 振り込め詐欺につながる偽メール。 人間の欲望につけ込む偽「出会い系」。 いまや魔窟と化した仮想通貨の世界。 世論を左右するフェイクニュース。 いまや誰もが「フェイク」の被害者になりうる時代なのだ。前作『闇(ダーク)ウェブ』で、インターネットの闇世界をいち早く指摘して話題となったサイバーセキュリティのプロ集団が、ネット空間にはびこる「フェイク」の実態に迫り、その上で、この情報社会を生き抜くための心得を伝授する。
  • フェイスブックが危ない
    3.6
    「懐かしい人に再会できる」「人脈づくりに役立つ」「震災時の安否確認にも便利」……。「実名登録」を原則とする「フェイスブック」が大人気を博し、ユーザーは世界で9億人、日本でも1000万人を突破した。ただ、それに伴い、プライバシーの流出やサイバー犯罪の被害も激増しているという。日本IBMの「シニア・セキュリティー・アナリスト」が、安心して使うための実践的な超絶テクニックを初公開する。
  • フェミニズムってなんですか?
    4.4
    性差別のない21世紀を実現するために。 フェミニズムを様々なトピックで学ぶ必携の一冊!    * * * 女性たちが日以上生活の中で、「あれ?」と疑問に思うこと、 何気ない言葉や行為に抵抗を覚えること。 それはフェミニズムのきっかけになります。 「私が我慢すれば」と抑えこんでいた怒りや不満を、 いつかどこかにぶつけたくなるかもしれません。 でも、誰に、どうやってぶつけたらいいのか? それを考えるためのヒントをくれるのが、フェミニズムです。 エッセンシャルワーカーとケア オリンピックとセクシズム インターセクショナリティ Black Lives Matter 性と身体 中絶と性暴力 LGBTQ+ #MeToo フェミニズムの視点を身に着ければ、世界の見え方が変わる! フェミニズムの歴史を読み解き、 物事を一歩引いて眺める視点を与えてくれる一冊 ――芥川賞作家・李琴峰推薦  * * *
  • フェルドマン教授の 未来型日本経済最新講義
    3.0
    「ワールドビジネスサテライト」のコメンテーターとしてもおなじみのロバート・フェルドマン氏の経済講義シリーズの第2弾。 フェルドマン氏は、エコノミストとして30年に及ぶ日本在住経験の中で、国内外の経済や市場、社会に関する深い知見と洞察力に基づく分析と提言を広く発信。 モルガン・スタンレーMUFG証券シニアアドバイザー。現在は東京理科大学大学院で教鞭を執る。 1980年代末のバブル時代から「平成」の終わりまで日本の変遷を間近で見続けた立場から、 日本と世界の過去・現在・未来について、日本経済の強みと弱み、またコロナ危機をどう生き抜くのかを語る。 ・長時間労働はなぜ改善されないのか ・生産性の高い人材の育て方 ・世界水準の教育に対応するには ・コスト膨らむ医療費にメスを ・日本の技術革新はどこまで進んでいるのか ・老後に2000万円必要か など、私たちの生活に密接に重くのしかかる問題についてQ&A方式で解説。
  • フェルドマン博士の 日本経済最新講義
    3.9
    誰でもわかる日本経済の問題点を徹底的に分析! テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の人気コメンテーターで、モルガン・スタンレーMUFG証券の日本担当チーフエコノミストが、日本経済復活のポイントをやさしく解説。人口問題、社会保障問題、エネルギー問題、労働問題を取り上げ、その具体的な解決策を提案します。 第1章 世界経済と日本 第2章 アベノミクスの評価と今後 第3章 エネルギー政策を考える 第4章 働きやすい労働市場にするために 第5章 少子高齢化の煉獄 第6章 地方再生と教育改革の進め方
  • フェルメール最後の真実
    3.9
    2018年秋から2019年にかけて、日本史上最大規模のフェルメール展が東京と大阪で開催される。代表作「牛乳を注ぐ女」を筆頭に初来日の作品もあり、大きなフェルメール・ブームとなりそうだ。 オランダのデルフトという小さな街に生まれ、当初はまったく注目されていなかった寡作な画家が、なぜこのように人気を集めるのか。その魅力はどこにあるのか。日本におけるフェルメール展の企画プロデューサーであり、ノンフィクション作家でもある著者が、その謎に迫る。 本書では、フェルメールの評価の変遷を全作品の解説と共に紹介し、作品を動かす「フェルメール・マン」と呼ばれる15人の男たちのシンジケートの存在を初めて公開する。世界的に知られた美術館の花形学芸員たちが虚々実々の交渉を繰り広げ、ある条件が揃ったときにだけ、フェルメールは旅に出る……。読めば、展覧会を観る目が180度変わる画期的なドキュメント。全作品をカラー写真で掲載。全点踏破をめざす人に、保存版ルートガイド付き。
  • フェルメールとオランダ黄金時代
    4.3
    なぞ多き人気画家が生きた“奇跡の時代” 17世紀、王を戴かず、経済の力で大国になったオランダ。庶民が絵画を愛する国でフェルメールら画家は何を想い、感じ、描いたのか。 【本書で紹介する絵画】 フェルメール『真珠の首飾りの少女』『デルフト眺望』『信仰の寓意』『取り持ち女』 ルーベンス『戦争の惨禍』 レンブラント『夜警』『テュルプ博士の解剖学講義』 ハルス『ハールレム養老院の女性理事たち』 メツー『手紙を書く男』『手紙を読む女』 メーリアン『コショウソウとスリナムのヒキガエル』 など 単行本 2022年5月 文藝春秋刊 文庫版 2025年4月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • フォアビート・ノスタルジー
    3.5
    女には男が必要で、男は仲間を求める 通夜に集まった昔の仲間たち。かつて誰もが恋した美しきチェリストとの再会が、男たちの運命を変えていく。著者最後の純愛長編

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