ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
末期ガンの患者たちの闘病と死に立ち合って思った。 一般の病院は、人が死んでゆくのにふさわしい場所だろうか。 医療者にまかせるのではなく、自分自身の意思と選択で 自分の死を迎えるにはどうしたらいいのか。 人間らしい、おだやかな時間と環境の中で生き、そして最期を迎えるために―― 人間の魂に聴診器をあてた若き医師の厳粛な記録。 「ホスピス」の思想を広く知らしめる契機となった名著。 解説・柳田邦男 ※この電子書籍は、1996年5月に刊行された文春文庫を底本としています。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
医師でもある著者が幾度となく末期がん患者たちの闘病や死に立ち合い、医師としての延命至上主義の立場から、病院で死ぬという事はどういう結末を迎える事になるのか、実際の症例を交えながら考えている。 人生の締めくくりとしての尊厳ある死については、どうあるべきなのか。この書籍が書かれた時代から、かなり経過し、...続きを読む現実はかなり変わってきているとはいえ、やはり病院では延命が目的である事に変わりなく、誰もが考えるべきテーマである。 必読書の一冊。
消化器外科からホスピスへ転向した経緯や、キュブラーロスの死の瞬間を読んで緩和ケアに興味を持ったというエピソードに、似た境遇を感じて共感した。(大若輩である。) 初版から20年以上が経過している今も、一般病院における終末期医療の問題点は大きく変化していないと感じる。特に、日々の診療で感じる違和感に忙...続きを読むしさで蓋をしている医療者に突き刺さる内容である。
出版は今から23年前と古いが、ガン末期と言う終焉間際の方々のノンフィクションが短編で10作+著書であるお医者さんの考え方が変わった時の短編と、今後の取り組みについてのそれぞれ1作づつの計12作。 短編ですごく読みやすかった。 はじめの5作は患者が望んでも、告知されず 患者自身の最期が孤独なものが...続きを読む、多い。 なんの誰のための治療なのだろう。 読みながら、胸が苦しくなった。 間に1作著書(お医者さん)の考え方が変わったきっかけあり、 その後残りの5作が描かれている。 前の5作とは違い、自身の死を受け入れ、自らの意志や家族との話し合いの結果、安らかで人間としての最期を迎えられている。 読みながら、ふと10年近く前に他界した、おばを思い出した。 急死だった為搬送された病院での蘇生行為をみながら、 生きて欲しいという私の願いと、 このまま眠る方が良いので無いかという不思議なふたつの感情を持った。。。 蘇生行為で苦しめないで欲しいと思った。 自分が死を迎える時は、延命治療で自由なく生きるより、限りある命を最期まで自分らしく生きたいと思った。 ホスピスにも記載があり、詳しく調べて、何かお役にたてるか考えようと思った。
終末期医療に関する本。尊重すべきは患者の意志という大切なことが、医者である著者が体験した生々しいエピソードを通して伝わってくる。この本を読んだ人は恐らく「もし自分や家族がこのような状況になったら・・・」と想像を及ばせることになるだろうが、その時どうしても金銭や時間のコストがどうしても頭にちらつくと思...続きを読むう。実際問題、そのあたりは不可避の課題であるため、ホスピスがどのくらいの期間、どのくらいの費用で行われるのかということについても言及されていれば、尚良かった。
身近に死期のちかい人がいるなら読むべき。 死に際の人工呼吸は 生きてるものの自己満足にすぎない 尊厳を保ったまま送り出してあげよう そんなことが書かれていた。 本当におすすめ!
今ではインフォームドコンセントは当たり前になってきたけど、そうでなかった時代の悲しい死に心が痛む想いでした。 最後のガンのお父さんのような暖かい死が病院でも当たり前になればいいのに・・・
この本は実際のところすばらしい。人々の生死感というのは時代によって変わるものであることが分かる。そもそもそこを避けて通ってきたわたしたちは、もう一度深く考え直す時だろう。
本書の前半に紹介される悲惨な終末期医療のエピソードは、医療の発達とそれに伴った医療者の倫理観の変化が、皮肉にも人が人として死んでいくことを許さなくなってしまったことを示しており、非常に衝撃的である。 著者は、従来の医療の常識を覆す緩和医療のあり方に気づく。がん告知の問題から出発して、患者・家族と...続きを読むの信頼関係を築き、尊厳ある死を選ぶ道もあることを、医療を受ける側にも、提供する側にも提言している。 今でこそ医療倫理が注目され、終末期医療のあり方も盛んに議論されるようになったが、本書が世に出された頃は、医科学の奢りともいうべきか、緩和医療について真剣に考えられることも、ましてや組織的な取り組みがなされることも、ほぼなかったのであろう。それが当時の「空気」であったのだろうから。 著者が意図したとおり、本書が医学書ではなく一般書として世に出されたことは、時代に大変なインパクトを与えた。読者を意識してのことだろう、文章が非常に洗練されており、さながら短編集のように「死」のエピソードが一つ一つほどよい長さにまとめられていることが、本書をより魅力的なものとしている。 それにしても、本文中ですでにこのころには聖路加国際病院の日野原重明氏ががん告知についての問題に取り組んでいたことに触れられていることに、改めて感銘を受けた。さすが、戦後間もない時期から臨床一筋で、外国に目を向けて日本の医療を拓いてきた方である。 なお、著者は私の高校の大先輩でもある。このようなすばらしい仕事をされる医師を先輩に持つことができるのは、非常に誇らしい限りである。
医師である著者が終末期医療に関して書いた本。 初めて読んだのは単行本で、もう10年以上も前。 その後文庫で買いなおし、本当に何回も読む。 「死」「尊厳」について深く深く考えさせられる。 読むたびに泣いてしまう素晴らしい本。
十代の頃は「死」についてよく考えていたな・・・と思います。その始まりの本だったと思う・・・・・・それから、エリザベス・キュブラーロスへいって(地元の本屋には無くて、京都に行って始めて買ったのは彼女の「死ぬ瞬間」でした)。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
病院で死ぬということ
新刊情報をお知らせします。
山崎章郎
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
「在宅ホスピス」という仕組み(新潮選書)
死の体験授業
ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み(新潮選書)
続 病院で死ぬということ そして今、僕はホスピスに
「山崎章郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲病院で死ぬということ ページトップヘ