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Posted by ブクログ
出版は今から23年前と古いが、ガン末期と言う終焉間際の方々のノンフィクションが短編で10作+著書であるお医者さんの考え方が変わった時の短編と、今後の取り組みについてのそれぞれ1作づつの計12作。
短編ですごく読みやすかった。
はじめの5作は患者が望んでも、告知されず
患者自身の最期が孤独なものが、多い。
なんの誰のための治療なのだろう。
読みながら、胸が苦しくなった。
間に1作著書(お医者さん)の考え方が変わったきっかけあり、
その後残りの5作が描かれている。
前の5作とは違い、自身の死を受け入れ、自らの意志や家族との話し合いの結果、安らかで人間としての最期を迎えられている。
読みながら、ふと10年近く前に他界した、おばを思い出した。
急死だった為搬送された病院での蘇生行為をみながら、
生きて欲しいという私の願いと、
このまま眠る方が良いので無いかという不思議なふたつの感情を持った。。。
蘇生行為で苦しめないで欲しいと思った。
自分が死を迎える時は、延命治療で自由なく生きるより、限りある命を最期まで自分らしく生きたいと思った。
ホスピスにも記載があり、詳しく調べて、何かお役にたてるか考えようと思った。
Posted by ブクログ
本書の前半に紹介される悲惨な終末期医療のエピソードは、医療の発達とそれに伴った医療者の倫理観の変化が、皮肉にも人が人として死んでいくことを許さなくなってしまったことを示しており、非常に衝撃的である。
著者は、従来の医療の常識を覆す緩和医療のあり方に気づく。がん告知の問題から出発して、患者・家族との信頼関係を築き、尊厳ある死を選ぶ道もあることを、医療を受ける側にも、提供する側にも提言している。
今でこそ医療倫理が注目され、終末期医療のあり方も盛んに議論されるようになったが、本書が世に出された頃は、医科学の奢りともいうべきか、緩和医療について真剣に考えられることも、ましてや組織的な取り組みがなされることも、ほぼなかったのであろう。それが当時の「空気」であったのだろうから。
著者が意図したとおり、本書が医学書ではなく一般書として世に出されたことは、時代に大変なインパクトを与えた。読者を意識してのことだろう、文章が非常に洗練されており、さながら短編集のように「死」のエピソードが一つ一つほどよい長さにまとめられていることが、本書をより魅力的なものとしている。
それにしても、本文中ですでにこのころには聖路加国際病院の日野原重明氏ががん告知についての問題に取り組んでいたことに触れられていることに、改めて感銘を受けた。さすが、戦後間もない時期から臨床一筋で、外国に目を向けて日本の医療を拓いてきた方である。
なお、著者は私の高校の大先輩でもある。このようなすばらしい仕事をされる医師を先輩に持つことができるのは、非常に誇らしい限りである。
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