Posted by ブクログ 2016年09月08日
第1次世界大戦後、日本は中国のドイツ占領地を侵略し、多くのドイツ軍人を俘虜にした。俘虜たちは日本各地に収容された。その中で徳島県の板東収容所は俘虜への寛大な対応をしたことで、現在でも日独友好のシンボルとなり、跡地は「日本ドイツ村」として残されている。
その収容所所長、松江豊寿が主人公。なぜ、彼は俘...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月14日
第111回直木賞。
第一次大戦中の徳島県、板東俘虜収容所が舞台。ここの所長・松江豊寿は当時では珍しく、ドイツ人俘虜に友愛をもって接した。
ドイツ人の文化・文明を尊重し、また、技術を吸収した。印刷、木工、写真、縫製などの技術のほか、パン、ハム、ビール、お菓子などの製造方法や、音楽、スポーツなどだ。収容...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月07日
表題作。立場の違いを超えて、思いやったり気遣ったり出来るのは、上に立つ者にあってほしい美徳。
それが大将に無かった2作目は、だから忠臣の哀しさ悔しさが描かれていて、切ない。
一つの史実の陰にいくつの名もなき死があったろう。語り継がれることもない大偉業の虚しさが、3作目だろうか。
あまり読み易いもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月26日
再読、★2.5だがおまけで。
表題作ってテレビ番組か何かで同じことやってたこともあるのか、何と言うんでしょうか、超えていく感覚が正直無いです。他の2作も何か濃さが足りないんですよね、、直木賞?という感覚はあります。
しかし表題作の題材は熱いものがあります、結局人間の持つ実直さの熱量は古今東西誰をも動...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月16日
幕末の会津藩士物語3篇でしょうか。
板東俘虜収容所は、地域と一体となって繁栄して、とても楽しそうに思えました。稀なところだということがとても残念ですね。
明治維新の特に会津藩の話は、読んでいてとても辛いです。
時代の流れがものすごく大きくて、それが戦いの渦に流されていってしまったような、悲しい歴史...続きを読む
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