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Posted by ブクログ
何が本当か、もしかして全てが嘘なのか…とふわふわしてしまう短編集でした。
始めは嘘でも、ついてる人が本当だと思っていたらそれは本当になるのかも?本当のことを知ってる人が居なくなったりしたら余計に、嘘だとわからなくなる。
それでも、誰も傷付かなかったのなら良いかも、と思えます。
文庫で再読しました。
ユリヒコとマリヒコの「シャンゼリゼで」、記憶喪失のイオコンダの少しずつ明らかになっていく過去「伊皿子の犬とパンと種」が特に好きでした。
長野まゆみさん作風かなり変わったな…と思いましたが、年齢が上がった幻想小説なこちらも好きです。うっすら黒長野。
Posted by ブクログ
今回はウソがテーマの短編集。ウソはウソでも、人をひどく傷つけるようなものではなく、アッと思わせるような無邪気なウソなのが可愛らしい。しかしテーマが読者をだますようにできているので、集中して読まなければ最後のネタばらしについていけない。読みながら登場人物の相関図でも書きたくなるような複雑さである。
またいつもながら、長野さんの文章は美しい。特に情景描写がきめ細やかで、想像が膨らむ。会話も軽快で洒落がきいていて、口に出して読みたいくらいだ。「シャンゼリゼで」のモモコの長い語りも苦にならないし、でまかせで話しているとわかっていても信じてしまうほどの説得力がある。
お気に入りは「ノヴァスコシアの雲」で、最後におばあさんのウソに気づいた瞬間は思わず「あっ!」と声をあげてしまった。主人公の賢治と一緒にだまされながらも、最後のネタばらしを受けて笑いがこみ上げてくる。私は宮沢賢治の作品を読んだことがないが、きっとこの短編に登場する本を知っていればより面白かったのではないかと思う。
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小説・文芸
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