フランダースの帽子

フランダースの帽子

713円 (税込)

3pt

3.6

あのころ知りあいのだれもがなにかしらのウソをついて暮らしていた――

長く潜伏したあとでひょっこり姿をあらわした、良く似た姉妹による巧妙なウソ。
郵便受けに届いた1枚の葉書が呼び起こした、弟との30年前の秘密。
「語りとは騙りのことである」とうそぶく読書会の主宰者。
賢治の童話やフランドル派の絵画に秘められた寓意。
そして、記憶を失った青年たちと、自らの物語に生きる老婦人たち――。

消えゆく記憶の彼方、不在の人物の輪郭から、おぼろげに浮かび上がる6つの物語。

解説・東直子

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フランダースの帽子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    ショートショートで通勤中でも、
    読みやすくて捗りました。

    短編それぞれが、
    最後に「歓迎したい嘘」で彩られています。

    「ポンペイのとなり」「シャンゼリゼで」が特にお気に入り。

    0
    2019年04月16日

    Posted by ブクログ

    何が本当か、もしかして全てが嘘なのか…とふわふわしてしまう短編集でした。
    始めは嘘でも、ついてる人が本当だと思っていたらそれは本当になるのかも?本当のことを知ってる人が居なくなったりしたら余計に、嘘だとわからなくなる。
    それでも、誰も傷付かなかったのなら良いかも、と思えます。

    文庫で再読しました。

    0
    2024年08月02日

    Posted by ブクログ

    物語がはじまり、すすみ、おわる という体験がぶち壊される画期的な作品。こういうものがあってもいいかもっていう発想はどこからくるの?!
    ジャケ買いしたらとんでもないものに出会えました

    0
    2021年11月29日

    Posted by ブクログ

    家族の関係性をテーマにした短編集。
    親子だと思っていたら姉妹だったり、姉妹だと思っていたら従姉妹だったり…。

    テーマのある短編集って、そのテーマが広ければ面白いけど、狭いと物語のパターンが出来ちゃってその中でどれだけ読者が差異を見出せるかみたいなことになりがちな気がする。
    わたしはちょっと飽きてし

    0
    2021年05月01日

    Posted by ブクログ

    今回はウソがテーマの短編集。ウソはウソでも、人をひどく傷つけるようなものではなく、アッと思わせるような無邪気なウソなのが可愛らしい。しかしテーマが読者をだますようにできているので、集中して読まなければ最後のネタばらしについていけない。読みながら登場人物の相関図でも書きたくなるような複雑さである。

    0
    2020年03月20日

    Posted by ブクログ

    とにかく不思議な不思議な短編集。
    「ウソ」をテーマに書かれた6作品。
    しっかり読んでいないとどこからどこまでがウソなのか、はたまた存在自体がウソなのか、全部ウソなのかわからなくなる不思議な長野ワールド。
    ラストの話で「?」が残ってしまった。
    だれか解説してほしい。

    0
    2019年07月15日

    Posted by ブクログ

    どこか不思議短編集。
    じわじわと疑問が湧いてくる。
    そして最後にひょんなところに着地する。
    えっ!あれ?そうなの?ってちょっと置いてきぼり。それがちょっと楽しい読後感でした。
    「ポンペイのとなり」「ノヴァスコシアの雲」が好き。

    0
    2019年04月24日

    Posted by ブクログ

    とにかく不思議な感覚でおわる作品。
    それもどの作品も。

    読んでいて「あれ?もう終わり?えっ?」となり、また前なページを開いて内容を再確認してしまった。

    0
    2019年03月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏なので幻想怪奇系積読を消化するぞのコーナーです。
    長野まゆみ読みたくなったから、本選ぶときのあみだくじの中に混ぜたら一発で当てたぜ!!
    そんなに積んでない。2年くらい?夏なのでとか言わんでもそのうち読むつもりやったけどいいタイミングやった。

    あー面白かった。
    最後、びっくりしてへんな声や溜息が出

    0
    2021年07月25日

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