兄と弟、あるいは書物と燃える石

兄と弟、あるいは書物と燃える石

小説・文芸
1,232円 (税込)

6pt

その家とその本は、何を隠しているのか──? 猫の住む家に集う人々とカルト的人気の小説を幾重にも取り巻く甘美な罠。現実と虚構、嘘と真実、過去と未来――。さまざまな二重写しの出来事が複雑なモザイク画のように描きだす謎に満ちた物語。

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兄と弟、あるいは書物と燃える石 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    短い、2、3ページほどの話の集まりみたいな書き方で、こんな話の書き方もあるんだとおもった。
    兄と弟の話かと思って読んでいたら、次第に語り手がいることがわかり、最後の章までに語り手は誰なのか、というような推理要素が存在する。私の予想は外れた。時軸がいったりきたりで混乱しそうだったけど、別に混乱することなんて何もなかった。
    誰が誰で、何がなんなのか。ミステリじゃないのに想像して辻褄を合わせるのが面白かった。
    設定が深く作られてるのかなと思ったり、なぁんだそういうことだったのかと思ったり、つまりどういうことだったのと思ったり。
    まあ、何を言ってもネタバレになりそうなので何もいえそうにないって感じ。
    もう一度読み返したほうがいいのかなとは思うけど、深読みするべきなのかとも。真相を誰か教えて欲しい。
    面白かった。
    フォントがやけにぬるぬるしてた。
    装丁・デザインかわいい。

    0
    2017年04月30日

    Posted by ブクログ

    二面性と連続放火事件。偶然が偶然を呼び作り上げられた偶然の謎世界の謎解き…のような謎回収。物語と現実が入れ子のようになっていて、さくっと読みやすいのに理解し切れず、再読を重ねてそのうち話の核に辿り着ければいいなぁと、そんな思いを抱いた一冊でした。でも嫌いじゃない。むしろ好き。

    0
    2016年03月18日

    Posted by ブクログ

    面白い!

    中盤から推察しながら読む事を放棄し、謎を謎のまま身を委ねるように読んだ。不穏な空気も纏いつつ、それも各章の最後の一文でひっくり返され「なんだと(笑)」と肩透かしをくらう。これがいい。
    謎を解き明かしてやろうと意気込んで読めば難解で振り回さるあれやこれやに疲弊しそうだが、力を抜いて素直に読み進めればその振り回しは返って愉しい。
    そしてそのひっくり返しは最後まで続く。
    不穏な空気を残して。

    0
    2026年01月15日

    Posted by ブクログ

    今の私にはかなり興味深く読み進むことができましたが、タイトルから長野さんの昔の作風をイメージして読むと、当てが外れるかもしれません。

    以下9頁から引用
    「現実と虚構の区別もできない、あるいはしない、このような種族がそこらじゅうにいて、多くは病の自覚もないままに日常を過ごしている。」

    0
    2020年07月25日

    Posted by ブクログ

    最後の最後まで読み手を混乱させる作品でした。理解しかけていた物語が、ある一文でひっくり返されるの繰り返し。作品中に出てくる「目に見えるものはいつもほかのなにかを隠している」「書かれたことはいつもほかの謎を隠す」といった言葉は、まさにこの作品を表しているように感じました。結局、誰が本当に実在して、それぞれがどのような関係にあるのか理解できずに読み終えてしまいましたが、だからこそ物語に引き込まれました。混乱してばかりだったけれど、読みやすくて雰囲気も好きでした。

    0
    2017年02月04日

    Posted by ブクログ

    タイトルが素敵だったので。長野まゆみの小説をきちんと読むのは初めて。昔エッセイを1冊読んだくらい。物語の構造が幾重にもなっており集中して読まないと話の全貌がつかみきれない。久しぶりに頭をつかって本を読んだ。薄い本なのにとても密度が濃い。迷宮に迷い込んでしまったかのよう。私は嫌いじゃないな、こういうの。

    0
    2016年02月03日

    Posted by ブクログ

    以前(7年前!)読んで意味不明だった記憶があったので、もう一度再読。前回は裏切られの連続でじれったかったけれど、今回はそういうものだと承知して読んでいたので翻弄されること自体を楽しんだ。
    読み進めながら、物語のモチーフになっている実在の人物たちは?この家は何?この宇宙、語り手は誰なのか?ということに思いめぐらせながら整理していくのが楽しい。
    結局うまく繋がらないのだけど、じゃあそもそも繋がるように書かれているのか、と謎は巡り巡っていく…。語られていないことも多いので、考えれば考えるほど謎が深まっていって面白い。


    ↓2016年の感想
    現実と虚構が混ざり合っている中で、現実と虚構どちらにも記憶障害であったり混乱があり、大変わかりにくい。
    リエトが実在しないと書かれた時には、くそうやられたと思った。良い意味で。
    結局何がどう繋がるのか、いや繋げようとしてはいけないのか…。
    長野先生に敬服です。
    この物語では皆極端だが、誰にでも二面性はあるのだ。

    0
    2016年02月01日

    Posted by ブクログ

    メタフィクション? 叙述トリック?
    これまでの長野まゆみ作品のどれとも違う世界観。
    ただ、設定を活かしきれていないというか、残念な仕上がりだったかな。
    不自然な章分けは、本の中、計一の内面、清三五の語り、とそのそれぞれで区切られていたのかもしれない。
    人間には二面性があることを踏まえて、もっと細かく、祐介を演じる計一としての祐介、本の中の祐介としての計一、とか分けられるのかも。

    0
    2026年06月06日

    Posted by ブクログ

    信頼できない語り手という手法があるけれども、語り手はおろか登場人物の殆どが信頼できないと序盤で明かされる本作は、呆気に取られた読者を真実と虚構のあわいへ宙吊りにしてしまう
    その奇妙な浮遊感を楽しめるか(許せるか)どうかで、評価がまったく変わりそう 私は楽しめました

    兄弟モチーフは長野作品の鉄板
    でも初期に比べて耽美さは控えめで湿度も低いので読みやすく感じた
    ほんのりミステリー仕立ての物語を追いながら、独特の美意識で緻密に配された建築、小物に関する描写を堪能できる一冊

    0
    2026年05月20日

    Posted by ブクログ

    どこからどこまでが、本当のことなのか、妄想なのか、混ざり合った世界。それが長野まゆみ先生なのだ、と言われればそうなんだけども。舞台が現代で、妙に現実的すぎるからなのか、謎を追いかけながら読み進むことに、いつものような楽しさを感じなかった…。

    0
    2021年05月30日

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