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Posted by ブクログ
色んなテーマが上手く織り交ぜられていて、よかったです!
主人公、鳥貝は建築の大学に合格して地方からやってくることになった。
それで住む場所を探しているが、遅れをとったみたいで良い物件が見つからず…
そんなある日学食にいたら時屋という人に月1万円の男子学生寮を進められ安羅や多飛本に会い、謎のひつじを渡され学生寮に見学に…
そうすると玄関前で百合子という人に会う。
急に同性の百合子にキスされ…
他にも白熊に会ったり…
学生寮の人達は名前も性格も変わっていて、食事を作らせて意地悪をして泣かせるのを趣味にする人も!
本を読み進めると、学生寮の人達と鳥貝の兄?の関係も解き明かされていく。
男同士の絡みがちょこちょこあって、ドキドキしました!
面白いので是非読んでください!
Posted by ブクログ
長野まゆみさんの文章をまた味わいたくて比較的最近出たらしい本を購入。また例によって青年が主人公の作品で、読んでいる最中「好きだ~~!」と心の中で叫びをあげていた。
題名からして部屋探しストーリーなのかな?なんて思うがそんな単純な話では全くない。プロローグから、夢かうつつかわからないような遠い思い出話が始まる。あれ?これは部屋探しの話ではないのか?なんて思っていると次の章からは17歳の鳥貝くんの上京に伴う部屋探しが始まる。入学手続きを終えてから部屋探しを本格的に始めた彼は完全に乗り遅れてしまい、どこも契約済みであると諦め気味に大学の食堂で資料を広げて昼食をとっている。するとそこに、いい部屋があると見知らぬ学生に紹介され、とんとん拍子にとある洋館にたどり着く。そこは一癖ある青年たちが暮らす寮になっていて、鳥貝は料理番をするという条件で破格の家賃で住ませてもらうことになる。この料理を振る舞う場面がまた絶妙に描かれていて、想像するだけでよだれが垂れそうになる…
他の住人の中でもとりわけ癖が強いのが百合子(これが名字)であり、鳥貝と絡むとまあなんというかBL的なにおいがする。けれど、話が進むにつれて彼が重要な役回りを担うことになり、素直でないだけで優しさを秘めている(本当か?)ことが判明する。そして鳥貝も夢かうつつか思い出せないような記憶を上京を機に、そして百合子と接するうちに紐解いていくことになる。
前回読んだ『鳩の栖』といい、今回の『いい部屋あります。』も、様々な事情を抱えた青年たちが物語の主人公であることが長野さんの作品の特徴なんだな、と。そしてその主人公たちを優しく包んでくれる友達がいい仕事をしている。今回の作品は、読み終わってから再度プロローグから序盤のあたりを読み直したくなる仕組みになっていて、より楽しめた。
Posted by ブクログ
最初、これはBLですか?と思いましたが、多分、違います。なかなかの謎掛け?謎解き?小説です。最後に、全ての謎が明かされていきます。
大学進学のために、上京し部屋探しをする鳥貝一弥。都内の賃貸は高く、予算に合う部屋はかなりの難あり物件。そんな時、学食で男子寮の斡旋をしてくれると…あれよあれよという間に、その寮で食事を作って泊まることに。夜中にも不思議な事があったが、翌日には、ここに棲むことに決めた。
そして、荷物を送る手配をしに一度実家に帰って。そこにも、男子寮のメンバー1人がいて…。
一弥は、高校入試の時に、自分が養子だと知ったが、特に気にも留めていなかった。
それが、この男子寮との出会いで解き明かされていく…。
Posted by ブクログ
もう少し読んでいたかった、と余韻に浸る感じの物語の閉じ方。
美味しそうな食事の場面もあって、胃袋を刺激された。読後、美味しいアプリコットタルトやクロワッサンが食べたくなった。
不思議な寮でキャンパスライフが繰り広げられると思っていたら、全く想像しない方向に話しが進んで、穏やかな波にさらわれたような感覚。
荒々しい波にさらわれたような感じではなく、するすると抵抗できないまま優しく連れ去られたように物語を読み終えた。
みんなクセがあるのに、みんな優しい。
少年愛というには大人になり始めすぎていて、大人のドロドロした性愛にはほど遠い、そんな成長の隙間のような話。
現実にはこの物語にでてくるような人物に出会うことはなかなか難しいだろうな、とは思うけれど、、、。
Posted by ブクログ
長野まゆみのいい部屋ありますを読みました。
長野まゆみの小説というと、美男子がたくさん登場してボーイズラブのにおいのする、少女向けコミックのような小説というイメージがあります。
今回の作品もそのような小説に見せかけていますが、ストーリーのほうはちょっとひねりが入っていて面白く読みました。
主人公の鳥貝一弥は希望する大学に合格して下宿先を探しますが、予算に見合うアパートが見つかりません。
大学の学友クラブに顔を出すと、大学には寮があるが入寮審査がきびしいということを聞きます。
しかし、なぜか大学の寮へ案内された鳥貝は個性的な入居者たちに驚きます。
一癖も二癖もある入居者たちは、しかし鳥貝に隠している秘密があったのでした。
Posted by ブクログ
とにかく百合子くんがかわいい、すっごくかわいい。
百合子千里(ゆりこ ゆきさと)は男性。なんと“百合子”は苗字。
主人公の名前は鳥貝一弥(とりがい たかはる)で、他にも安羅(やすら)さん、白熊(はぐま)さん、多飛本(たびもと)さんと長野まゆみさんらしいネーミングセンスの人たちが沢山登場してくれて嬉しい!
春から大学生として一人暮らしをするために上京し、学生寮に応募していたものの、抽選に外れ、他の近辺にある物件を探すがどれも残り物の物件であり、高額or劣悪条件ばかり。
部屋探しに途方にくれる中、学生クラブの会長に勧められ、学生が運営・管理している物件を紹介される。価格もお手頃、環境、部屋の状態も最高。しかし、その物件に入居するためにはある条件が課せられていて……。
作中で主人公も少し察して警戒していたような、歳上の男たちに囲まれながら総攻めハーレム的な寮生活を送らされるのではないか…という展開は無く。「左近の桜シリーズ」のような雰囲気とは違い、どちらかというと凄くほのぼのとしていて、心が温かくなるお話でした。周りの人たちがみんな良い人ばかり。
食べ物も美味しそう!細かく章が区切られているので、短編みたいで読みやすかったです。
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小説・文芸
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