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1976年初冬。由緒ある華道家元の若き跡継ぎである原岡凜一は、従姉・省子の男ともだちだったアメリカンフットボール部のエース氷川享介と出逢う。その邂逅が、やがて二人の運命を変えていくことに……。冬から春、やがて夏へと移ろう季節の中で、彼等の思いはどこへ向かうのか。凜一の希みは叶えられるのか。少年たちの切ない恋を描く好評シリーズ第1弾。
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先々週あたりで、久しぶりに思いつき何度目(10回以上)の再読。
長野まゆみが大好きで、デビューからずっと読んでいますが、このシリーズはほんとに特別。
「鳩の栖」の中に短編として挿入されて、あまりに人気があり、「白昼堂々」として一冊の本として登場した時はほんとに嬉しかった。
そして、凛一の成長と共に4冊のシリーズに。
発売当時はとっても人気があり、どこの本屋さんにもひらずみされていた。
今は古本を手に入れるのは、至難の業。
まさかまさかのXでの大バズりに加え、総合のベスト100冊に入ってきた時は、何かの間違えかと何度も確認した。
昨日は37位、今日は27位。
この人気の煽りを受けて、保存本とかでまた本屋さんにひらずみされないかと、思いを巡らせています。
BL好きな人にも、純文学好きにも、心に染みる本です。
是非手にはいるなら、一読されてみてください。
私にとっては、人生の中でベスト10位にはいる本です。
Posted by ブクログ
「凛一シリーズ」第1巻
中等部へ進級した主人公の原岡凛一は、自分を従姉と間違えてキスした上級生の氷川享介に一目惚れをしてしまう。しかし、氷川はノーマルであり、凛一は自分の気持ちを抑制して付き合うことを覚悟する。
舞台は1976年の東京。初冬からに翌年の晩秋にかけて、2人の関係が深まっていく様子が描かれる。凛一本人にも決して上手くいくとは思っていなかった関係だったが、叔父の千尋や従弟の正午の登場により、恋の行方は思わぬ方向へ向かって行く……
*
自分の感情を押さえ込み、状況や心境を冷静に捉えることが出来る凛一は人前では滅多に涙を見せない。非常に堅固な性格の持ち主だが、身体は脆弱であり、体調を崩して倒れると数日後に病室で目覚めるということもしばしば起こる。
そんな彼の兄のような存在である千尋は、度々凛一の前に現れては意地悪をするが、氷川との関係を良好に進められるよう後押しをしたりと、良い仲介者でもある。
氷川に気付かれないようにこそこそと話し合っている凛一と千尋のやり取りからは、好意や信頼関係も伺えてとてもすきです。凛一の考えていることは何でもお見通し。と言った雰囲気も格好良い。
Posted by ブクログ
この本を手に取ったのは時代の流れもさることながら、自分の大好きな作品に志村貴子先生の「放浪息子」があることがきっかけになったんだと思う。凛一の声がちょいちょい似鳥くんで再生されてしまった。
作中でひとつ違いの従姉と見分けがつかないくらいに似ている、と描写されている美少年、凛一の思考が可愛らしくて仕方がないと思いつつ、見る人が見れば気持ちが悪いという感想にも繋がるのかな。BLという一言で片付けるにはあまりにももったいない、性別というものに対する思春期の揺らめきが詰まった一冊でした。
読み終えてからシリーズものと知ったので、残りの3冊も読んでみようかな。
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小説・文芸
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