ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は"猫飼亭"なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり…庭の桜に誘われた"猫飼亭"を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
再読。レビューが低いのは、『猫好きで手に取ってみたらとんでもなくBLだったぜ!!オーマイ!!』のパターンですかね(笑) 綺麗な文体に隠語多用の耽美系長野作品です。 少年との絡みもあるので苦手な方はそっと本棚に戻されるのがよろしいかと思います。 隠語で濁してるけど察しがいいと(あるいは界隈に足突っ込...続きを読むんでいれば)、だいぶがっつりやっちゃってます。 私は高校時代に出会ってどっぷり自分のBLの基盤にしちゃったので、綺麗な文章で紡がれるこのお耽美な世界がたまらなく好きです。長野作品にお決まりのお兄さんや少年も好き。ヘテロだったのに絡まれちゃう主人公って展開も好き。 そんな方はぜひ。
「猫」道楽、ね。 好きな人は好きな雰囲気の物語。 〈猫飼亭〉の屋敷の中のクラシカルな、薄暗い屋敷の中でキラキラしたものに囲まれているような感覚。 文庫自体も余白が多く古臭さが漂う感じも良い。 (一行35文字・一ページ14行、他の出版社の文字数・行数まで調べてしまい、河出文庫はダントツに余白が多いこ...続きを読むとを知った、、、。) 3、の話では淳也のもどかしさが伝わり涙を誘われた。 どの話でも男たちが満たされていくのが艶めかしい。
素晴らしい
ブロマンスが好きで、純文学なのにブロマンス要素のある作品を探していたのですが、こちらは想像していたよりもガッツリそういう描写がありました。でも決して下品ではなく、直接的ではない表現でとても上品でした。
#萌え
猫ってそっちの猫かーい!というツッコミは他の方のレビューを事前に読んでいたので出なかった。しかしこれまで読んできた長野さんの小説の中ではとりわけ耽美でしっとりしていた気がする。大変好きです。はい。 〈猫飼亭〉という立派な屋敷に住まう美しい兄弟たち。そしてその屋敷に誘われた青年たちに起こる不可思議な出...続きを読む来事を蠱惑的に描いた作品集。それぞれの話は独立しているが、共通して猫飼亭の兄弟たちとの関わりを持っている。長野さんの小説にありがちな、透明な細い糸で登場人物たちが実は繋がりを持っているという構造になっている。 最初と最後のお話では大学生の梓一朗が主人公となっている。一朗は女友達との旅行費を稼ぐために学生課で紹介された猫シッターのアルバイトを引き受ける。同じく雇われた日暮星とともに猫飼亭に訪れると、屋敷の住人である駒形芳白に出会い、「猫になる」という契約を結ぶ。もうこの時点で勘のいい読者は「一朗逃げろ!」と思うが、芳白の使う隠語を理解できていない一朗はすんなりと契約を結んでしまう。しかし「逃げろ!」と思っていても本心ではこのまま溺れてくれ、とさえ願っている自分がいる。悔しいがまんまと長野さんの術中にはまっている。 またこの本のよいところは、長野さんの用いる美しい言葉遣いだ。猫飼亭を装飾する骨董品や芸術作品の数々が丁寧に紹介されていて、想像が膨らむ。また、『鳩の栖』と同じように、今回も桜の季節から始まり、四季折々の物語が展開している。 「桜の季節には、日ごろの無粋者もすこしは景色に心をうばわれ、春らんまんの花吹雪に酔いもする。」 この一文から物語は幕を開け、美酒に酔いしれるかのような心地よさに揺られる。これから一朗が体験する不思議な出来事を予兆するかのような妖しさを含んでいてどきどきしてしまう。
予想通り軽く読めて、深読みする必要もなくそれでいてしっかり耽美のツボだけは押さえていてくれて 3ページ目の桜の花びらを取るところからすでにノックアウトされた 絡み合いもさっぱりとねちねちしていて、全体的に欲情せざるを得ない雰囲気
学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり……庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。
五つの短編集。少しずつお話が繋がってる 登場人物が全員フワフワと半透明で、幻の様なイメージ。綺麗。 ふたつめの傘のおはなしと、みっつめの提灯のおはなしが好き。、
古本屋で題名に惹かれて読み始めました。 元々猫に関係する話なのだろうな、と思って読んでいましたが、読み進めるうちに雰囲気が変わっていき「これが、、あれなのか?」と訝しみ始めました。 別に僕はこの手の本が嫌いなわけではなく、全く触れてこなかった分野なものだけに少し警戒していたのです。何に警戒したのかは...続きを読むわかりませんが。 ただ物語に用いられる言葉や雰囲気がとても官能的なのはずっと感じており、それらにとても魅力を感じました。登場する家屋の描写もとても好みでした。 また、言葉の意味合いを含めて色々勉強になったのも確かです...。 改めて一通り読んだ自分を文字で表してみると、一郎とほとんど同じ道を辿っているのではないか?と少し不安になりました。 しかし、それも含めて心地よい読書体験でした。
男性同士の恋愛要素があると小耳に挟んで読書したのだが、思っていた数倍官能的だった。 猫ってそっちの猫ね〜!やられた〜! 物語に登場する4兄弟の妖艶な魅力に虜にされると同時に、1度踏み入れたら抜け出せないドラッグのような危うさも感じた。 世界観にこだわっているのか建物の内装描写がとても丁寧。 特...続きを読むに4兄弟が暮らす《猫飼亭》は浮世離れしていて、その馴染みのなさが魅力的だと思った。 物語がオムニバスなだけあって、猫飼亭に訪れる猫は多い。自由気ままに生きるその様はまるで生き物の猫のようで純愛が好きな私は少々物足りなさを感じたが、最後に物語序盤で登場した2人の恋路が読めて満足した。 新品の傘を渡すことの隠語を初めて知った。言葉以上の思いを読者に想像させる余地を設けていて妄想が捗る捗る。 他にも散りばめられているであろう隠語を理解することで物語をより深掘りしていきたい。
匂わせのおすすめとして名前が上がっていたから読んでみた。これは匂わせというよりもダイレクトにそれだった。最近のBLと呼ばれるものはよく読む方ではあるけど、これが耽美の世界感か〜。BLとは似て非なるもののような気がする。その家を訪れた瞬間から、非現実の空間に迷い込んでしまったような感覚で、話に出てきた...続きを読む4人の男性たちもそんな感じだったんだろうな。猫にされるって言うんだから、つまりそういうことなんだろうけども、どっちがどっちかすらも、華美で妖艶な雰囲気の文章で見事にぼやかされていた。隠喩が直接的な表現もあったけれど、その手のシーンはそんなになかったから特に違和感もなく読めたなあ。最後の2人の話、空気感めっちゃよかった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
猫道楽
新刊情報をお知らせします。
長野まゆみ
フォロー機能について
「河出文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
碧空(凜一シリーズ)
兄と弟、あるいは書物と燃える石
あのころのデパート
雨更紗
あめふらし
いい部屋あります。
行ってみたいな、童話の国
宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ
「長野まゆみ」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲猫道楽 ページトップヘ