作品一覧

  • 公爵家の娘 岩倉靖子とある時代
    4.0
    1巻1,300円 (税込)
    昭和8年、一斉検挙・起訴された「赤化華族」のなかに岩倉具視の曾孫がいた――。出自と時代に翻弄された少女の哀しい運命を追う。 ※この電子書籍は1991年7月にリブロポートより刊行された単行本、および2000年10月に中央公論新社より刊行された文庫本を底本とした文春文庫版です。
  • 明治天皇はシャンパンがお好き 近現代日本 歴史の横顔
    3.0
    1巻880円 (税込)
    〇シャンパン好きで大酒飲みの明治天皇。その祖父に似ずパーティでも酒を一口も飲むことはなかった昭和天皇。 〇歴代有数の漢詩好きだった大正天皇も、少しだけ興味をもった俳句の世界にどっぷりつかった皇族とは。 〇酒癖が悪く日本刀を振り回し、「酔って妻を殺した」と囁かれた元勲総理・黒田清隆。 〇第一次大戦の講和会議の代表を勤めた独身貴族・西園寺公望(70)が、パリに同伴して、列強首脳に妻として遇された「ミストレス」について。 〇その元老西園寺の政治秘書として政治の裏も表も知った男と、彼の回顧録を手伝った文士との心温まる交流。 〇森鴎外と夏目漱石のフトコロ具合。 〇「ベースボールを野球と訳したのは正岡子規」というトリビアは間違っていた。 ――などなど、近代日本の華族たちの研究の第一線で活躍する著者が、 それぞれの分野でいまも名を遺す偉人たちの知られざる、そして人に語りたくなるエピソードを紹介します!
  • 大正天皇婚約解消事件
    -
    1巻924円 (税込)
    皇太子の結婚はいつの時代も話題になるが、嘉仁親王(大正天皇)の婚約内定取り消しはあまり知られていない。内定変更がなかった裕仁親王(昭和天皇)と久邇宮良子女王(香淳皇后)の場合と違い、嘉仁親王の妃は伏見宮禎子女王から九条節子(貞明皇后)に代わった。なぜ婚約は解消されたのか。病弱な嘉仁親王一人しか直系男子に恵まれなかった明治天皇の苦渋の決断、それを取り巻く皇族たちの思惑など、皇太子妃選定を通し、近代史における天皇・皇族の実相に迫る。帯の推薦文は宮部みゆきさん。「本書を手にする方は誰でも、教科書に載っていない史実と秘話に驚き、その謎を追う歴史探偵になります」。
  • 歴史の余白 日本近現代こぼれ話
    -
    慶応から明治に改元されたのは1868年10月23日だった。それから150年、ほぼ真ん中に日本史上未曾有の「敗戦」をはさんで、多くの出来事が起き、たくさんの人びとが現れ、そして消えていった。それらの歴史と人物のなかでも、みなの記憶にそれほどとどまっていないと思われるものを探し出し、眺めていこうという意図で書かれたのが本書である。 【目次】 明治天皇の皇女と夫たち/明治、昭和の生前退位/民衆憲法と美智子皇后の絶賛/貧乏華族と化け猫女優/海舟と諭吉「犬猿の仲」の真相/勲章辞退とノーベル賞/「十六代将軍」の七〇年/敗れた軍人たちの戦後/大物たちの「不貞」と角栄研究ほか
  • 皇族と天皇
    -
    1巻1,320円 (税込)
    日本の歴史の中でも特異な存在であった明治以降の皇族。彼らはどのように古来の伝統から離れて生み出され、いかなる事件を様々に引き起こしてきたか。またそれにより、歴代天皇はいかに悩まされてきたのか。ときには政治や戦争にも関わり、陰に日向に日本を動かしてきた皇族たちの動きをつぶさに追い、日本近代史の忘れられた一面に光を当てる。皇族問題の長年にわたる探究をもとに、明治維新から、昭和天皇の退位問題まで、近現代の皇族と天皇の歩みを解明した通史決定版。
  • 華族誕生 名誉と体面の明治
    -
    明治二年に誕生し、現行憲法の発効と同時に消滅した華族制度。そこでは誰が華族となり、「公侯伯子男」の爵位はどのように決められたのか。また、爵位をめぐってどんな人間模様が描き出されたのか――。豊富なエピソードをまじえて華族制度の誕生を解説し、歴史上の意義を問う。実体が忘れられて久しい、名誉と体面の保持に拘泥した特権階級に光を当てた、華族研究の必読書。
  • 皇室一五〇年史
    4.0
    1巻825円 (税込)
    明治以降、皇室は常に危機にさらされてきた。なんとか男系皇位継承の目処が立ったところへ、今度は増え続ける皇族を減らそうという外部の圧力が働く。そのせめぎ合いの中で制度はさまざまに揺れ動き、やがて敗戦で皇室は激動の時代へと突入していく――近現代の皇室問題に精通する二人のジャーナリストが、皇族制度、結婚、外遊や財産といったテーマ別に皇室一五〇年の歴史をひもとき、知られざる皇族の真実の姿を描き出す。皇室問題の全貌を明らかにする、決定版入門書。
  • 学習院
    3.0
    日本近代の変化と歩みは、「学習院」という学校の変遷と密接に関わっている。 そもそも華族の学校として誕生した学習院だが、しだいに非華族の学生・生徒が増え、さらには軍人養成学校の色彩を帯びてくる。東條英機もその一人だ。 一方で、主立った皇族もここで学ぶが、皇太子時代の今上陛下が学習院を卒業していないのは、意外と知られていない。公務多忙のため単位不足だったからだが、卒業扱いにしようとする院内の風潮に真っ向から反対したのは、あの清水幾太郎だった。 吉田茂、三島由紀夫、近衛文麿、志賀直哉、朝吹登水子など、学習院に縁の深い、皇族・華族・軍人・文化人の逸話にも触れる歴史読物。
  • 皇太子婚約解消事件
    4.0
    皇太子妃をめぐる裕仁親王(昭和天皇)の「宮中某重大事件」の前に、嘉仁親王(大正天皇)でも交代事件があった事実はあまり知られていない。皇太子婚約破棄事件の裏側から、特権階級に蠢いた思惑を探る労作。
  • 不思議な宮さま 東久邇宮稔彦王の昭和史
    4.0
    1巻1,008円 (税込)
    「一億総懺悔」を説いた宮さま宰相は、いかなる人だったのか――。 太平洋戦争を終戦に導いた鈴木貫太郎の次の内閣を引き受けたのが誰か、ご記憶でしょうか。わずか50日間ですが、重責を担ったのが皇族の東久邇宮でした。日米開戦直前の昭和16年秋、総辞職した近衛内閣のあと、東條英機の対抗馬と目されたのも実はこの宮さま。日本の危機に「切り札」として期待された宮さまの実像は、しかしあまり伝えられていません。著者の浅見さんが新史料を駆使して明かすのは、波乱万丈の生涯、痛快無比の個性、勝手放題の実力者ぶり。臣籍降下騒動、女性問題、右翼との危険な関係などなど、興味津々の破天荒人生が初公開されます。
  • 華族たちの近代
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 四民平等を謳ったはずの明治政府が「華族」を作った。新たな身分を求めて狂奔する人々の悲喜劇。近代と前近代の相克とも言うべき制度の盛衰を描く傑作歴史ノンフィクション。
  • 闘う皇族 ある宮家の三代
    3.0
    香淳皇后の実家として知られる久邇宮家。初代は明治天皇を手こずらせ、2代目は貞明皇后を激怒させ、3代目は婚約破棄事件を引き起こす。戦後、皇籍離脱したお騒がせ皇族の実態に迫る皇室ノンフィクション。
  • 皇族誕生
    4.0
    1巻682円 (税込)
    明治維新でなぜ皇族は急増したのか? 戦後、11家が皇籍離脱した「宮家」は、江戸時代には4家しかなかった。500年以上も遡らなければ天皇とつながらない人々は、なぜ「皇族」になったのか。明治天皇の意図、伊藤博文の狙いとは。徳川方についた北白川宮、首相になった東久邇宮、南京事件でGHQに尋問された朝香宮など、知られざる皇族たちの素顔を浮き彫りにし、皇族制度の誕生から消滅前夜まで、日本近代史の裏側に迫る!
  • 皇族誕生

    Posted by ブクログ

    作者は近代の皇族・華族に関する著作を多く手がけ、本書は同名の単行本の文庫化。
    国家の藩屏としての皇族達がどのように拡充され、また特に旧日本軍においてどのように優遇されてきたかが如実に表されており、勉強になる本です。
    制度を作る側にあった伊藤博文ほかの元老たちの苦悩、あるいは高松宮殿下が軍隊にあって自らへの厚遇にいらだちを強めていたさま等、かなり意外なエピソードも多く、近代皇室史を知る上では是非読むべき一冊と思います。

    0
    2011年10月29日
  • 公爵家の娘 岩倉靖子とある時代

    Posted by ブクログ

    岩倉具視の曾孫が「赤化華族」として検挙、釈放後自殺・・・
    以前から気になっていた、戦前の昭和を騒がせた事件。

    以前おもしろく読んだ、林えりこ『日本女子大桂華寮』について
    批判的な部分もあり、襟を正して読む。

    「皇族の藩屛たる華族」の制度が消えた令和の御代、
    皇族の結婚に世間は大騒ぎ・・・
    隔世の感。

    0
    2021年10月05日
  • 皇室一五〇年史

    Posted by ブクログ

    明治以降の皇室通史かと思ったのだけれど、少々違った。でも、
    これはこれで面白い。

    明治以降の皇室について「皇室典範と宮家」「皇族という人々」
    「皇室と結婚」「皇室と外国」「皇室と財産」の5章に分けて解説
    している。

    小泉政権下で女性天皇・女性宮家に関する議論が行われたが、
    秋篠宮悠仁親王殿下ご誕生で皇統継承の心配が解消されて
    から立ち消えになった。

    しかし、振り返ってみれば明治からずっと皇統への不安は常に
    存在していたんだ。

    明治天皇の唯一の皇子であった大正天皇は幼少期より病弱で
    あり、明治天皇はこれを心配されていた。だから、江戸期より
    伏見宮、桂宮(三笠宮家次

    0
    2017年08月24日
  • 不思議な宮さま 東久邇宮稔彦王の昭和史

    Posted by ブクログ

    日本の首相がコロコロと変わっていた頃、情報バラエティ番組で「戦後
    の短命内閣」に必ず出て来たのか敗戦直後の東久邇宮内閣である。

    日本の憲政史上唯一の皇族総理大臣であり、「一億総懺悔」を唱えた
    人くらいの認識しかなかった。現在と違って戦前は宮家や皇族が多く
    て覚えきれないのだもの。

    最初で最後の皇族総理大臣であった東久邇稔彦王の、総理大臣辞職
    までを描いたのが本書である。著者である浅見氏の作品はどれも饒舌
    なのだが本書もそうだ。

    稔彦王は102歳と長寿だったので、臣籍降下後までを浅見氏が描いた
    のなら、とんでもないページ数になるんじゃないか。だって、本書でさえ
    参考文献

    0
    2017年08月23日
  • 皇室一五〇年史

    Posted by ブクログ

    新書で「150年史」などというタイトルは大風呂敷を広げ過ぎであろう。内容は皇室典範、皇族の変遷、結婚、外交、財産などカテゴリー別にエピソードを集めた内容である。興味深かったのは、なぜ皇室とベルギー王室が仲が良いのかという下り。ナチスに屈服し、戦争責任を問われる立場だった父の譲位を受けたボードワン1世、そして、昭和天皇の息子である皇太子が、共に肩身の狭い立場から国際社会での地位向上を目指したという指摘はよく理解できる。江沢民に謝罪し、紀元節に反対した「赤い宮様」、三笠宮の事績もコンパクトに紹介されている。皇室にも相続税がかかり、昭和天皇の遺産は約20億円で、今上天皇が約4億3千万円を納税したこと

    0
    2016年05月20日

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