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Posted by ブクログ
いわゆる宮中某重大事件のほうは知っていたがこちらは知らなかったので、非常に面白かった。
いろいろな意味でデリケートな事柄ながら、史料に拠っていることと、著者の推測によることが明確にされていているのも好もしく、一方で読み物としての面白さ・読みやすさを損なったりはしていない。
それにしても、皇太子妃(将来の皇后)やその候補について、周辺の人々のなんと露骨に口さがないことよ。九条家のお姫さんに対してこれなんだから…。一方、現代語訳権記を読んでいるところなのだが、周囲の思惑による后妃たちへの様々な無礼はそれこそ王朝時代も似たようなものといえるし、例えば欧州の王配たちが晒された悪口等と思うと、洋の東西を問わないのかもしれない。別に皇室や王室じゃなくても、ヨメに対するシュート・コジュート的言説のすさまぢさってことかも…。それが皇・王室の話になると、皇統の継承という大義によって、周辺(現代だと国民みんな!)までシュート根性でいろいろ言いたくなっちゃうんすかね。
意外にも、明治天皇や伏見宮といった家父長が、この件に巻き込まれた女性(特に禎子女王)に対してきめ細かい心配りをしているのが救いだった。
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