富士山頂

富士山頂

小説・文芸
509円 (税込)

2pt

気象庁の長年の悲願だったレーダーにようやく大蔵省の予算がついた。これが実現すれば、正確なデータが迅速に入手でき、より正確な気象予報ができる。しかし、激しい乱気流が渦巻き、天候の変わりやすい富士山の頂にどうやって重い資材を運び、レーダーを建設し、東京の気象庁まで無事にデータを送り届けるのか。2年間でレーダーを完成させなければならない。気象庁とメーカーの戦いはこれからだ。現場の担当者・技術者たちの苦闘を描き出す、異色の山岳小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    富士山頂
  • タイトルID
    :
    137390
  • ページ数
    :
    240ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年11月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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富士山頂 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    富士山頂に気象レーダを建設する
    という大事業を成し遂げる
    気象庁測器課葛木章一の物語
    昭和38年から39年ごろのお話
    山頂に物資を運ぶことから
    建築過程の苦労
    雪のない短時間での作業
    そして国への予算のお伺い
    業者はどこにするのか
    さまざまな人間関係も絡み合ってはいるが
    とにかく山頂の気候との
    兼ね合いから早く進めないと
    どうにもならない
    苦悩する葛木
    新田次郎の代表的な作品であり、
    本人の実体験でもあるようです

    大変興味深く読んだ
    プロジェクトXの第一回放送でも
    取り上げられていたらしい
    人の努力は計り知れない
    今、人間がこうして暮らしているのも
    こんな努力が数え切れないほど
    あるからなのですね

    現実だけでなく人と人との
    関わりや、政治的な問題なども
    考えさせられる
    良い作品を読めた
    富士山頂に立ってみたい
    とも思う


    0
    2026年02月22日

    Posted by ブクログ

    読み応えたっぷり楽しめた。

    三部からなる。
    富士山への気象観測レーダー建設着信前の気象庁での話、建設途中での出来事、完成後の諸問題などとわかれる。
    現場は山岳だが、内容は国家予算による一大プロジェクトを成し遂げた省庁でのお仕事ドラマだろうか。

    仕事を受けたくでドロドロした対立関係になる会社は分割発注なのかシングルなのかで建設期間も限られた中での指示系統をも鑑みた、統括のとても難しい中での人間ドラマ。

    現場監督のことば、建設に関わった者の名をプレートで残すことで、この仕事の真意は人の数、技術、金、ではなく人の気持ちだ、という最後は人、その人を奮い立たす誠意と覚悟。

    完成を祝う乾杯の席でも葛木に本心を語る所員の言葉を過酷さをわかるが故に静かに聞き入る。

    喜怒哀楽、人の想いがびしびし伝わってくる小説であった。自身の体験を俯瞰して書かれていて素晴らしい。改めて知ることばかりですごい経歴の作者だ!

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    感動の野武士伝説

     富士山頂への気象レーダー建設物語。

     作家でもある気象庁課長が通信メーカーと一緒に一大事業を成し遂げる。名誉のため採算度外視で受注活動を繰り広げるメーカー各社。

     事業は一社でやるべきと主張する気象庁課長の主人公。ドラマがそこに生まれる。

     主人公の政治的圧力をも跳ね返す意志力。圧力でどうしてもメーカーに分割発注しないといけなくなったときの心、さらに逆転でそれを跳ね返して一社で工事をやり遂げた達成感。

     建設会社の現場監督の言葉もいい。

    工事の完成は人の数でも技術でも金の力でもなく、人の気持ちだ

     完成後のパーティーで、機械予算は取ってそこで働くことになる人のための予算が少ないことを所員から責められるのだが、黙ってそれを聞く主人公の心の動きも鮮やかに書かれている。

     富士山頂レーダー建設を背景にした主人公の心の物語であるとともに、新田次郎その人の私小説のような気がして、この作品は私にとって新田次郎作品ベスト3に入るものとなっている。

    0
    2011年09月16日

    Posted by ブクログ

    富士山レーダー建設を通しての人間ドラマ。気象庁に勤めていた頃の作者の体験を元に書かれた小説。
    NHK「プロジェクトX」の第1回目が富士山レーダーの話で、ラストに作者も紹介されてました。

    新田次郎は、文体や作品の目線や作者近影が見るからに優しそうなのに、満州からシベリアへ抑留された過酷な経験をしていたり、奥様の藤原ていによると結構子供っぽかったり怒りっぽかったりしたらしく(要するに邪気がないのかな?)、藤原さんの満州引き上げ体験記やエッセイなども興味深いです。

    0
    2011年04月18日

    Posted by ブクログ

    調達、入札、納入に関わる企業小説としても、生まれた以上、一生を賭けて後に残る仕事をしたいと思わせる教養小説としても、とても面白い。

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    富士山頂に気象レーダーを建てる計画を軸に展開する人間模様。自身の経験を織り込みながらのエピソードは説得力がある。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    富士山にレーダーを設置するというロマンとそれに対する役所内部のドロドロしたものや施工業者との軋轢がとても興味深く楽しめた。
    半世紀ほど前のお話なのだが新田氏のリアルな経験が切々と語られている感じ。
    それにしてもお役所という所は何十年経っても変わらないシステムなのだなぁと感心したり呆れてみたり。

    0
    2012年07月06日

    Posted by ブクログ

    新田先生の作品の中では、今の所一番好きです。
    自分が読めてる中では、って事だけども。
    映画も、こちらの方が好きだなあ。
    まあ、これは自分ですよね〜、って感が、
    一番描かれてる作品ではあるし、
    主人公、祐次郎だよ〜、って思いはありますが、
    自分はこの作品面白かった。
    DVD出たら買うのになあ。
    「映画は映画館で観るものです」とか言った、
    祐次郎さんの言いつけで、出てないのが残念だ。

    0
    2011年02月20日

    Posted by ブクログ

    時として、頭の中で「地上の星」が大音響で自動スイッチ入るような…(笑)
    もはやプロジェクトX症候群。
    それにしても、著者自身がモデルだとしたら、カッコよすぎます、葛木課長!

    0
    2010年12月19日

    Posted by ブクログ

    大げさな語り口ではなく淡々と語られているせいか、登場人物たちと同じ気持ちで富士山レーダー完成に向けて邁進でき、案外サラリと読めてしまった。
    著者が実際に携わっていただけに、様々な側面から絡む人間模様は実録のようで興味深い。

    0
    2009年10月07日

富士山頂 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    富士山頂
  • タイトルID
    :
    137390
  • ページ数
    :
    240ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年11月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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