フェルメール最後の真実

フェルメール最後の真実

小説・文芸
1,018円 (税込)

5pt

2018年秋から2019年にかけて、日本史上最大規模のフェルメール展が東京と大阪で開催される。代表作「牛乳を注ぐ女」を筆頭に初来日の作品もあり、大きなフェルメール・ブームとなりそうだ。
オランダのデルフトという小さな街に生まれ、当初はまったく注目されていなかった寡作な画家が、なぜこのように人気を集めるのか。その魅力はどこにあるのか。日本におけるフェルメール展の企画プロデューサーであり、ノンフィクション作家でもある著者が、その謎に迫る。
本書では、フェルメールの評価の変遷を全作品の解説と共に紹介し、作品を動かす「フェルメール・マン」と呼ばれる15人の男たちのシンジケートの存在を初めて公開する。世界的に知られた美術館の花形学芸員たちが虚々実々の交渉を繰り広げ、ある条件が揃ったときにだけ、フェルメールは旅に出る……。読めば、展覧会を観る目が180度変わる画期的なドキュメント。全作品をカラー写真で掲載。全点踏破をめざす人に、保存版ルートガイド付き。

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フェルメール最後の真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今年はあの、【真珠の耳飾りの少女】がやってきます。本物を一度は見てみたいですが、1日全国から何万人の人が集まるのかと思うと、今から不安。
    フェルメール展のプロデュースをされていた秦さんによると、2000年には会期中59万人、2008年には94万人もの人々がフェルメールに会う為に何時間も並んだらしい。その後、2011年、2018年と続いていく。その陰に、フェルメール・マンと呼ばれるシンジケートの存在があったなんて、知らなかった!世界各地の美術館から貸し出してもらうのだから、その交渉がいかに大変なものなのか、どういう準備、下調べが必要で、開催まで何年をかけるのか、裏側を知ることで今年のフェルメール展がどんなに貴重なものかを思い知らされました。
    フェルメール・シンジケートの中でもトップだったアーサー・ウィーロック氏、仲が悪かったメトロポリタン美術館の学芸員でフェルメール研究家だったウォルタ―・リトケ氏、アムステルダム国立美術館館長ターコ・ディビッツ氏、シンジケートの相関図も記されていて、面白い。交渉には人間関係も影響してくるのだなぁと興味深い。

    この本は2018年に書かれたものなので、2022年に来日した【窓辺で手紙を読む女】については修復後の事は勿論書かれていないけど、2018年の開催に修復は間に合わないだろうと述べられていた。その頃からの交渉もあり、ドレスデン国立絵画館とは固い信頼関係で結ばれているらしい。だからこそ、修復後あんなに早く日本に来てくれたのだと思うと感激。あの時大阪市立美術館で見た天使の画中画が現れた【窓辺で手紙を読む女】は忘れられない。

    オランダの国宝といわれる【真珠の耳飾りの少女】はもう今回を最後に日本に来る事はないかもしれない。マウリッツハイス王立美術館の事情も含めての交渉の成果とは思うけど、なんと、2000年のフェルメール展に彼女が来れたのは、当時の小渕首相からオランダの首相への貸し出し依頼の手紙のおかげとの事。すごい根回し!
    そんな少女だからこそ、ぜひ、会いに行かねば❗

    0
    2026年03月31日

    購入済み

    アート大好き

    フェルメールの隠された貴重な事実が知れて良かったです。何度も繰り返し読みたい本です。
    地方に住んでいるので、実物を見ることがなかなか出来ないのですが、写真を見るだけで嬉しいです😃

    0
    2018年10月18日

    Posted by ブクログ

    世界中に37点しかないといわれるフェルメール作品を一度にある程度まとまった数、集めて展覧会を開催するシンジケートと呼ばれる人々の話。
    動かす人間がいなければフェルメールはやって来ない。財力も必要だろうが、それだけでは実現しない展覧会開催に向けた様々な駆け引き。金儲け目的だけでは理解できない情熱? フェルメールが並んだ壁を作りたいという思いが一展に数点のフェルメールを集めているのだろうか。
    編集者が悪いのか、雑誌の見出しの如き書名はいただけない。

    0
    2024年05月15日

    Posted by ブクログ

    日本のフェルメールシンジケートなる人物、秦新ニ氏による、フェルメール解剖本。

    フェルメールは謎が多い。知られた作品は37作品ほどで、その人物像も多くは語られていない。そして、日本にもファンが多い。
    私もフェルメール、好きです。

    フェルメールの作品もカラーで大きく一枚ずつ紹介されており、ビジュアルも楽しめる。
    フェルメールの作品をめぐる歴史や、作者自身がどうやってフェルメールの世界に足を踏み入れたか、世界に散らばるフェルメール作品を、いかに交渉して借り、日本に運び展示することができたか、その過程も知ることができる。
    また、フェルメール研究の世界的権威の人物の話や、今現在、フェルメールの絵を旅させることができる、世界の限られたシンジケート(画家によってそれぞれシンジケートのグループはあるらしい。印象派やレンブラントなど。レンブラントのシンジケートは、同じオランダ画家ということでほぼメンバーは同じとのこと)の人々のことなど、フェルメール作品の裏面史を知ることができるのも面白い。

    この前NHKの特集で見たメーヘレンによる贋作事件や、Netflixに入っているガードナー美術館の盗難事件により盗まれた合奏などの話もあり、フェルメール作品は、そのエピソードも濃厚なものがあると改めて感じた。

    巻末には、フェルメール全作品をどうやったら見ることができるか、ヨーロッパやアメリカの美術館を巡るための旅の参考行程も詳しく記載されていて、とても親切。

    私が興味深く感じた作品は、2枚しかない風景画の、「デルフトの眺望」と「小路」。

    2枚しかない男性モデルの絵、「地理学者」と「天文学者」。

    2枚しかない頭部のみの肖像画、「真珠の耳飾りの少女」と「少女」。

    これらをそれぞれ見比べてみたい。
    (並んで展示されることは、門外不出の作品もあるので難しそうだけど)

    作者が2018年、10点のフェルメール作品を集めて展示を企画した。
    来日させるべく交渉していたのは、「窓辺で手紙を読む女」だったが、修復間に合わず断念したらしい。
    そしてその完成された作品は、今年、東京都美術館で見ることができましたね!(写真のパンフレット)
    秦さんがこの企画に関わっていたら良いなと思って調べてみたけど、不明だった。

    フェルメール。これからも知っていきたい画家の一人です。

    0
    2022年06月05日

    Posted by ブクログ

    フェルメールの作品が、
    画像と簡単な解説付きでたくさん紹介されているから、どうやって鑑賞したら良いのか、
    ちょーっとだけ分かった気がする。
    それも面白かったけど、なによりも、
    美術展開催の裏の人間ドラマが本当に面白かった!

    0
    2022年04月01日

    Posted by ブクログ

    先日、東京都美術館で開催されている「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行った際にミュージアムショップに平積みされていたので、興味を持ち、読んでみた。タイトルからするとフェルメールの謎に包まれた生涯や贋作、盗難についての謎解きなのかと思ったが、少々違った。
    フェルメールがどのように注目される画家となっていったのか、フェルメールの絵画が国外にトラベリングすることがどれほど大変なことなのか、がキュレーターというものがいまいちまだよく分かっていない私のような者にでも分かりやすい筆致で書かれていた。
    フェルメールシンジケート、そんなものがあるんだ、と思ったが、確かに価値を分かってない人間に易々と貸し出したくはない絵だろうし、日本にだってそういう仏像はあるのではないか、と思える。フェルメールの絵画が一つ一つ解説付きで載っていて、来日したことがあるか、ないか、また国外持ち出し不可の絵の情報もついている。一フェルメールファンとしては、とてもためになる情報だった。

    学芸員資格、取っておけば良かったなあ、もっと深く内容が理解できただろうに。

    0
    2022年02月22日

    Posted by ブクログ

    作者がフェルメールシンジケートと呼んでいるフェルメール作品の所蔵館や権威ある研究者に種銭を渡し、仲良くなって多額の企画料をマスコミから得るというビジネスモデルを紹介した本です。ハイリスクハイリターンで数十年生き残ったしたたかさには脱帽です。
    この人、昔はハリウッドにも顔がきいており、バックトゥザフューチャーのデロリアンを持ってきたり、京都国立博物館でスター・ウォーズ展をかいさいするなど暴れまわっていたことも思い出します。

    0
    2021年10月19日

    Posted by ブクログ

    面白い。

    学術書と言うより、ひとり(実際には二人だけど)のフェルメールマフィアの日本人の、フェルメールへの思いの丈を語ったと言う感じです。

    ですが、今のフェルメールブームに至るまでの背景などが丁寧に記されていて勉強になります。

    実は今日、国立西洋美術館で『聖女プラクセデス』を見てきたんですが、わたしにはやっぱりフェルメールには見えないんですよねぇ。他の作品と違いすぎる気がして・・・。でも、専門家が鑑定しているんで、そうなんですよね?

    0
    2019年06月14日

    Posted by ブクログ

    フェルメール巡礼者としてははずせない1冊。初めて聞くフェルメール・シンジゲートは興味深く、今回は勿論、今まで訪れたフェルメール展の裏側が除けて面白かったです。

    0
    2019年02月02日

    Posted by ブクログ

    筆者のフェルメール愛を熱く感じられる一冊でした。

    週末に見に行こうと思ってるフェルメール展の予習のために読み始めたのだけど、さらに楽しみになったな。読んでおいて良かった!

    0
    2019年01月25日

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