【感想・ネタバレ】フェルメール最後の真実のレビュー

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アート大好き

2018年10月18日

フェルメールの隠された貴重な事実が知れて良かったです。何度も繰り返し読みたい本です。
地方に住んでいるので、実物を見ることがなかなか出来ないのですが、写真を見るだけで嬉しいです😃

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Posted by ブクログ 2022年06月05日

日本のフェルメールシンジケートなる人物、秦新ニ氏による、フェルメール解剖本。

フェルメールは謎が多い。知られた作品は37作品ほどで、その人物像も多くは語られていない。そして、日本にもファンが多い。
私もフェルメール、好きです。

フェルメールの作品もカラーで大きく一枚ずつ紹介されており、ビジュアル...続きを読むも楽しめる。
フェルメールの作品をめぐる歴史や、作者自身がどうやってフェルメールの世界に足を踏み入れたか、世界に散らばるフェルメール作品を、いかに交渉して借り、日本に運び展示することができたか、その過程も知ることができる。
また、フェルメール研究の世界的権威の人物の話や、今現在、フェルメールの絵を旅させることができる、世界の限られたシンジケート(画家によってそれぞれシンジケートのグループはあるらしい。印象派やレンブラントなど。レンブラントのシンジケートは、同じオランダ画家ということでほぼメンバーは同じとのこと)の人々のことなど、フェルメール作品の裏面史を知ることができるのも面白い。

この前NHKの特集で見たメーヘレンによる贋作事件や、Netflixに入っているガードナー美術館の盗難事件により盗まれた合奏などの話もあり、フェルメール作品は、そのエピソードも濃厚なものがあると改めて感じた。

巻末には、フェルメール全作品をどうやったら見ることができるか、ヨーロッパやアメリカの美術館を巡るための旅の参考行程も詳しく記載されていて、とても親切。

私が興味深く感じた作品は、2枚しかない風景画の、「デルフトの眺望」と「小路」。

2枚しかない男性モデルの絵、「地理学者」と「天文学者」。

2枚しかない頭部のみの肖像画、「真珠の耳飾りの少女」と「少女」。

これらをそれぞれ見比べてみたい。
(並んで展示されることは、門外不出の作品もあるので難しそうだけど)

作者が2018年、10点のフェルメール作品を集めて展示を企画した。
来日させるべく交渉していたのは、「窓辺で手紙を読む女」だったが、修復間に合わず断念したらしい。
そしてその完成された作品は、今年、東京都美術館で見ることができましたね!(写真のパンフレット)
秦さんがこの企画に関わっていたら良いなと思って調べてみたけど、不明だった。

フェルメール。これからも知っていきたい画家の一人です。

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Posted by ブクログ 2022年04月01日

フェルメールの作品が、
画像と簡単な解説付きでたくさん紹介されているから、どうやって鑑賞したら良いのか、
ちょーっとだけ分かった気がする。
それも面白かったけど、なによりも、
美術展開催の裏の人間ドラマが本当に面白かった!

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Posted by ブクログ 2022年02月22日

先日、東京都美術館で開催されている「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行った際にミュージアムショップに平積みされていたので、興味を持ち、読んでみた。タイトルからするとフェルメールの謎に包まれた生涯や贋作、盗難についての謎解きなのかと思ったが、少々違った。
フェルメールがどのように注目される画家...続きを読むとなっていったのか、フェルメールの絵画が国外にトラベリングすることがどれほど大変なことなのか、がキュレーターというものがいまいちまだよく分かっていない私のような者にでも分かりやすい筆致で書かれていた。
フェルメールシンジケート、そんなものがあるんだ、と思ったが、確かに価値を分かってない人間に易々と貸し出したくはない絵だろうし、日本にだってそういう仏像はあるのではないか、と思える。フェルメールの絵画が一つ一つ解説付きで載っていて、来日したことがあるか、ないか、また国外持ち出し不可の絵の情報もついている。一フェルメールファンとしては、とてもためになる情報だった。

学芸員資格、取っておけば良かったなあ、もっと深く内容が理解できただろうに。

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Posted by ブクログ 2021年10月19日

作者がフェルメールシンジケートと呼んでいるフェルメール作品の所蔵館や権威ある研究者に種銭を渡し、仲良くなって多額の企画料をマスコミから得るというビジネスモデルを紹介した本です。ハイリスクハイリターンで数十年生き残ったしたたかさには脱帽です。
この人、昔はハリウッドにも顔がきいており、バックトゥザフュ...続きを読むーチャーのデロリアンを持ってきたり、京都国立博物館でスター・ウォーズ展をかいさいするなど暴れまわっていたことも思い出します。

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Posted by ブクログ 2019年06月14日

面白い。

学術書と言うより、ひとり(実際には二人だけど)のフェルメールマフィアの日本人の、フェルメールへの思いの丈を語ったと言う感じです。

ですが、今のフェルメールブームに至るまでの背景などが丁寧に記されていて勉強になります。

実は今日、国立西洋美術館で『聖女プラクセデス』を見てきたんですが、...続きを読むわたしにはやっぱりフェルメールには見えないんですよねぇ。他の作品と違いすぎる気がして・・・。でも、専門家が鑑定しているんで、そうなんですよね?

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Posted by ブクログ 2019年02月02日

フェルメール巡礼者としてははずせない1冊。初めて聞くフェルメール・シンジゲートは興味深く、今回は勿論、今まで訪れたフェルメール展の裏側が除けて面白かったです。

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Posted by ブクログ 2019年01月25日

筆者のフェルメール愛を熱く感じられる一冊でした。

週末に見に行こうと思ってるフェルメール展の予習のために読み始めたのだけど、さらに楽しみになったな。読んでおいて良かった!

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Posted by ブクログ 2019年01月08日

美術展の裏側を垣間見る。
躍動感がある。
フェルメール・シンジケートの存在。
信用価値と貨幣価値はどこにあっても同じだな。

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Posted by ブクログ 2018年12月04日

2018.10.23 上野の森美術館、フェルメール展で購入。
取り持ち女は観られなかったけど、フェルメール作品9点と、17世紀オランダ絵画を一挙に見られて興奮冷めやらず。

フェルメール全作品が載っていて、初めて知ったフェルメールシンジケートなる人々の情熱奮闘が興味深く良本だった。
やはりフェルメー...続きを読むルは奥が深い!

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Posted by ブクログ 2018年11月26日

2018年11月末時点で、フェルメールの作品だと認められているのは僅か37作しかない。そう考えると、現在、東京の上野の森美術館で開催されているフェルメール展では、そのうち8作品が展示されており、これがかなりの希少性を持つということは瞬時に理解できる。その大変さを、フェルミーメールの作品の貸し出しに多...続きを読む大なる影響力を持つ”フェルメール・シンジケート”たちとのやり取りをベースに描き出す本作は、我々がただ楽しむだけの美術展がいかにその背後で関係者の苦労によって成り立っているかを知れる点で極めて貴重。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月07日

読書前は「俺たちゃフェルメールシンジケートの一員なんだぜへへへ」という自慢本かと思っていたのだが、読み進めるとそのステロタイプは(幸いなことに)裏切られた。
各章はそれぞれ、フェルメールの人生、著者がフェルメールに携わるようになった経緯、シンジケートメンバーそしてその間の関係、そして日本での(担当し...続きを読むた)フェルメール展におけるシンジケートの戦略とその結果などの裏話。これらが(著者の人生の物語が加わるため、筋が若干入り乱れながらも)意外にしっかりと著述されている。
またフェルメール好きなら聞いたことがある研究者三人(ウィーロックJr.、リトケ、サットン)のこと(特に性格)について知ることが出来るのは、直接会える(そして交渉した)からに他ならない。特にウィーロックがワシントンナショナルギャラリーを辞めたこと、またリトケが列車事故で亡くなっていたことなど、個人的に全く知らなかった情報が載っていることに驚いた。
とりあえず、このタフネゴシエーターが日本側に付いているのは、フェルメール(そしてオランダ黄金時代の画家たち)の絵を日本国内で観る上で、非常に有利な状況であると納得した。
なお、この本のタイトル「フェルメール最後の真実」、文春文庫の惹句「フェルメール展…読めば100倍面白くなる!」などは、正直言って不細工である。これらは、本の内容に対して泥を塗っていると感じる。ので☆一つ減。

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Posted by ブクログ 2022年01月08日

タイトルとは些か異なる内容か。
2018年のフェルメール展を前にフェルメール・シンジゲートニコラス中で企画に奔走する著者がその内幕と作品の来歴などを記したもの。
シンジゲートと呼ばれるメンバーの人柄や美術館それぞれの事情が伺える。
全点踏破の旅への案内や来日歴も。

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Posted by ブクログ 2019年02月09日

「フェルメール展」に訪れた際に購入。

ヨハネス・フェルメールの展覧会の開催や作品の裏舞台を綴ってくれています。フェルメールの作品を牛耳る「シンジケート」の存在に、オーソリティーへの色々な交渉や機嫌どり、大変そうです。
また、フェルメールの絵をカラー写真付きで1枚1枚、簡潔明瞭に紹介していて、これが...続きを読む意外とよかったです。

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