ファーストラヴ

ファーストラヴ

781円 (税込)

3pt

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。

第159回直木賞受賞作。

※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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ファーストラヴ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    オーディブルで聞く読書でした。
    ナレーションもよく、物語に引き込まれました。
    半分ほど読んだあたりで
    ちょうど、Huluで、映画も見ました。

    映画も、本もとても良かったです。
    子供への虐待、ネグレクトなど
    重い内容なのですが
    全体にはあたたかいものが
    ありました。

    映画を見てからは
    本を読んでい

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ


    自分が普通だと思っていた・経験が多数の人からすると普通じゃないって怖いだろうな、と思ったし、何より怖いという感情を遠回しに否定されると、自分の感情ひいては自分自身まで否定されたと感じるだろうとも思った。
    自分自身に向き合った彼女と、そこに正面から向き合った主人公たちはすごいと月並みな言葉ながら思っ

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    親からの愛情について深く考えさせられる本だった。人格形成おいて、愛情を受けて育ってきたかって大事だよなと実感することも多かったのでしっくりくる本だった。

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    数年ぶりに再読

    この人の本は見なくてよいことにしてきたものたちに目を向けさせて対面させようとする。主人公は頑ななまでに素直で真面目で、その過程は痛みを伴うが、でもそれでいいんだよと思わせる安心感もある

    みんなが実は少しずつ嘘ついている。自分のコンテクストでしか語れないから。そして弱いと思われてい

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    とても良い。性被害って本人も気づかないうちに当たり前に行われていたりするけど、歳を重ねてもまとわりつく不快感と心の傷由来の満たされなさが尾を引く感じがすごく明瞭に描かれている。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    2018年直木賞(上半期)受賞作
    父親殺しの容疑者、環菜に
    臨床心理士の由紀が本の執筆者として関わる話。
    人間誰しも闇は抱えているもんだと思うけど、その深さ?濃さ?は人それぞれ、人格や個性に反映されていくんだなーと考えさせられる。
    恋愛、ミステリーの要素もあり想像力を掻き立てられる作品。
    終始重く暗

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    重かった。
    我聞さんがステキすぎる。

    愛情は、尊重と尊敬と信頼。

    親なんて完璧じゃない。
    親の年齢になって、自分の苦しさの向こう側に、親の苦しみや葛藤を感じるようになる。

    でも、自己中心、自己防衛の親に育てられるのは大変。

    1番大切な存在で、いつでも味方である。それがちゃんと伝われば、子ども

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    父親を刺し殺したとして、逮捕起訴されたアナウンサー志望の聖山環菜。警察の取り調べの中、動機に関して聞かれた彼女はこう言ったと「動機?それはそちらで見つけて下さい」。。。。

    臨床心理士である真壁由紀、その義理の弟である弁護士の庵野迦葉。2人は、あらゆる側面から事件究明に向け調査を始めるが、、、、

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    タイトルで想像していた内容ではなかったが、そのギャップにのめり込んで1日で読破

    親によって子供は人格形成されてしまう。それが良い方向にいくこともあれば悪い方にいくことも考えられる。
    この本の中に出てくる親たちは、みんな自分本位だった。自分行動を省みようとしない。そんな大人にはなりたくない

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    アナウンサー志望の女の子が父親を刺殺した事件で
    、事件の本の執筆を依頼された臨床心理士が、なぜ事件が起こったのかを紐解いていくストーリーです。加害者を取り巻く家族、男性たちの歪な感じが何とも言えません。
    ストーリー最後には主人公にも救いがあった点がよかったです。

    0
    2025年12月08日

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