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Posted by ブクログ
島本理生の本はこれでまだ2冊目だけど
複雑な心理描写に長けているのは勿論のこと
登場人物の1つ1つの仕草や表情
その場の温度や空気感までもが
意識せずとも想像出来るほど
繊細に描くことにも長けているのだなぁっと感じた。
映画を観たのはもう随分と前のことだけど
序盤からすっ飛ばすような激しいラブストーリーだと
記憶が勝手に塗り替えられていた。
原作は後半まで良い意味で淡々と静かに進んでいき
後半で一気に熱烈さを帯びて
前半よりも深さを増し再び静かに終わっていく
そんな印象だった。
葉山先生と小野くん、対照的な2人だけどどこか共通する部分を感じた。
もしも私が泉の立場だったら...
私もきっと葉山先生に惹かれてしまうのだろうなぁっと。
どこまでも優しくて、どこまでもずるい、そんな葉山先生に。
後半の"この人からなにも欲しくない。
ただ与えるだけ、それでおそろしいくらいに満足なのだ。"っという泉の気持ちが
わかるようでわからなくて、というかわかりたくない気持ちさえあって。
温かいのに痛々しくて苦しくて、こんなふうに私も心から思えるようになりたくて、どうしようもなく愛おしかった。
恋愛においての不安定さ、その中にある幸福と絶望を葉山先生という元教師との泉視点で描かれているストーリー故に
一般的に共感性はそこまで高くないのかもしれないね。
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