ふたご

ふたご

750円 (税込)

3pt

「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」
ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。
やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。
彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。

大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。
異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。
直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。

「生生しくて、切なくて、痛くて、何度も胸を揺さぶられた。この小説が好きだ。好きだ、と叫び出したくなる」
宮下奈都(解説より)

【藤崎彩織】
1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。

※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ふたご のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても特別な関係のふたりについて書かれた物語。テーマはある意味普遍的なのに、私がリアルにも小説でもまだ体験したことのない感情がたくさん描かれてた。

    文章の密度がすごくて、つめこまれた想いもすごく濃く深いのが感じられた。

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    2人は傷つけあいながら時に支え合いながらの関係性
    夏子自身も月島に振り回されて困っているが、実は彼女もどこかに居場所を探していたのではないか
    月島もやりたいことを見つけられて楽しそうに過ごしている様子が描写されて明るい着地で終わって良い小説だった
    これからセカイノオワリの見方が少し変わりそうだ

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    痛くて苦しくて切なくて少し甘い。
    書き手の感情が滲み出た結果、本になったような。
    名もない男女の関係に少しずつ名前がついていく、変化していく2人が見ていて苦しかったし応援したくなった。
    SEKAI NO OWARIがまた好きになった1冊でした

    0
    2024年01月23日

    Posted by ブクログ

    これは小説なのかな伝記なのかな?気付けばSEKAINOOWARIのメンバーたちが小説の中で話したり動いたりしていた。
    こんなにも色んな感情を含む関係っていうのも存在するんだな…
    個人的には闘病する月島に対する夏子の気持ちにとても共感。
    この物語を読んでからまた曲を聴くと、情景が目に浮かんで心にくる歌

    0
    2023年08月26日

    Posted by ブクログ

    2020/09/27
    SEKAI NO OWARIのピアノを担当しているSaoriさんこと藤崎彩織さんの書いた小説。豪華にも解説は宮下奈都さんが書いているから気合の入れようが違うなと感じました。
    もともとセカオワ自体もすごく有名だからころバンドの人間が書く小説というのにもとっても興味があってちょうど

    0
    2020年09月28日

    Posted by ブクログ

    頑張れない時の方が頑張ってる時よりも辛いから、限界まで身体が壊れかけるまで頑張れてる人を見ると羨ましく思えるし格好良く見えるしキラキラして眩しい。そこまでやったら本末転倒だろ!っていうやつは人の心がないんか?お前がこっそり手助けして見守ってあげればいい。ヒトは独りで生きてけない弱い生き物なんだから。

    0
    2025年01月30日

    Posted by ブクログ

    『言葉があれば、役立たず、お前なんて才能がない、という声から自分を救えるかもしれない。居場所なんてない、お前なんていない方が良かった、という声から自分を守れるのかもしれない。』

    思っていた以上に切ない物語だった。
    「お前の居場所は俺が作る」という月島の言葉、言われた時は嬉しいけれど、ずっとずっと心

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    依存し合ってるのに、寄りすぎては壊れてしまう、だけどいつまでも離れることができない二人の不思議な関係に惹き込まれた。

    0
    2022年11月08日

    Posted by ブクログ

    最初は可愛い表紙を手に取っただけ。でも、読み進める中で不思議と月島に惹かれるものがあった。現実にいたら振り回されるような男なのに。。
    お互いなぜそこまでお互いにこだわるのか、理解しがたいような、できるような。

    個人的に出会えてよかったと思う作品。
    続編がどうこうではなく、単純に彼らの未来が気になる

    0
    2022年05月03日

    Posted by ブクログ

    この本は、解説を宮下奈都さんが書いているので、本屋さんで手に取りました。後から「セカオワのキーボードは藤崎さんという名前の女性で、数年前に小説を書いて直木賞候補になったニュースを見たなぁ」と思い出しました。でも、本を読んでいてそれに気がついたのは、なんとラジオがDJでバンドに参加するシーンでしたので

    0
    2021年04月17日

ふたご の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

藤崎彩織 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す