ねじねじ録

ねじねじ録

891円 (税込)

4pt

「ねじねじと悩みながらも、前を向くのだ」

SEKAI NO OWARIのメンバーであり作家の藤崎彩織が、音楽を作って悩み、文章を書いて悩み、子育てをして悩み、音楽家として母として妻として悩み落ち込みながらも何とか前へ進もうとする日々の思いや風景を、本音で丁寧につづるエッセイ集。
誰かの、どうしてもうまくいかない日に、救いとなる一冊です。

その日のライブを振り返っていた私に深瀬くんは言った。
「サオリちゃんって、いつもねじねじ悩んでるよね」
「ねじねじ?」
「そう、なんかいつも難しい顔しててさ。ねじねじ悩んでるって感じするじゃん」
確かに深瀬くんの言う通り、私の悩み方は、『くよくよ』でも『うじうじ』でもなく、『ねじねじ』である気がする。
『ねじねじ』という言葉からは、大小さまざまな歯車が絡み合っているような様子が浮かんだ。
ああでもないこうでもないと、前に回ったり後ろに回ったりする歯車。
上手く嚙み合わずに何度も止まりながら、何とか回ろうとする歯車。
ねじねじ。まるで自分の頭から聞こえてきそうな音だと思った。
(本文より)

【著者からのメッセージ】
文章を書いて人に読んで貰いたい。その気持ちが自分の中でとても強いものになって、身体の中でねじねじと空回りしている数年間を過ごしていました。
制作に行き詰まり、焦っていたぶん、正直になりすぎた気もするけれど、私はこのエッセイを書くことで救われました。
読んでいただけたら嬉しいです。
藤崎彩織

【著者紹介】
藤崎彩織ふじさき・さおり
1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た4人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。文筆活動でも注目を集め、2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。

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ねじねじ録 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小説「ふたご」もすごく好きだったが、やっぱりこの方の文章はすごく密度が濃くて、書きたいこととの向き合い方が丁寧で真摯というかんじがして、とても好きだった。雑草とそうでない植物の線引きを考えてたときとか、飲みすぎて気が大きくなってたときとかのエピソードがよかった。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    日頃は特段、人に話したり口にしたりはしないけれど、思考していることは結構たくさんある。
    自分の価値観であったり、人生観?であったり、自分を形作っているような無くてはならない物事の捉え方の感覚。
    他人が物事に対してどのように捉えたり解釈したりするかは未知ですが、このエッセイは「私だけじゃなかった」と思

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    タブーと思われがちなこと、書くのに勇気がいっただろうなと思うこと、ふっと頬が緩むこと、新発見なこと。
    あらゆる面白さが詰まっていて、とても励まされました。

    0
    2023年01月16日

    Posted by ブクログ

    やっぱりさおりさんの文章大好き、落ち着く
    同じようなことで悩んでいて嬉しい。
    さおりさんみたいな大人になりたい
    多角的な視点にハッとした、私はまだまだ視野が狭い

    0
    2022年03月19日

    Posted by ブクログ

    初めてのエッセイ。僕がセカオワのファンでなければ買わなかったと思う。

    本としての感想はエッセイってこういうものか…そうだよな…という感じ。

    ファンとしての感想はサオリちゃんの家族との日常、バンドの裏話、思い出話を知ることができてよかった。また、それらとサオリちゃんなりの前の向き方、世間に対する考

    0
    2022年03月04日

    Posted by ブクログ

    ステージの上で輝くサオリさんにもこんな悩みがあるのかと、とても人間味溢れるエッセイ集。

    子どもが産まれて、文の重みも出てきた素敵な作品だった。

    0
    2022年01月23日

    Posted by ブクログ

    彩織さんの等身大のエッセイ集、楽しんで読んだ。性別の違いはあるもののわかるー、ってことろがいい。
    これからも、いろいろなアウトプットをしていただきたい。

    0
    2022年01月22日

    Posted by ブクログ

    大学生になって友達が上手く作れなくて、微妙に馴染めないサークルとか、よくわからないけどとりあえずこなす課題とか、これからのこととか、自分の要領の悪さとか、そんなことをすごく悩んでいる中でねじねじ録読みました。

    悩みって似たり寄ったりだけど人それぞれで、自分の言葉全部を出すことができなかったり、そも

    0
    2022年01月11日

    Posted by ブクログ

    まだ自分が経験したことがない、考えたことがないことを彩織さんの言葉で表現されていたことで、新しい視点で物事を考えることができた。

    0
    2021年10月08日

    Posted by ブクログ

    2021/10/03
    ふたごに続いてSaoriさんのエッセイということで、即買い。ミュージシャン、アーティストというのも表には見せない苦労がたくさんあるんだなぁと、何だかSaoriさんの心の内側を垣間見れるような、この人の等身大の気持ちが書かれているというのがすごくよく伝わってくる文章だと思いました

    0
    2021年10月03日

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