講談社現代新書作品一覧
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3.9私たちは不健康・不摂生な人々に対して安易に「自己責任論」を振りかざしてしまいがちですが、現在ひそかに進行しているのは、所得や家庭環境などにより自らの健康を維持する最低限の条件すら蝕まれつつあるという異常事態です。まさに《命の格差》とも言うべき「健康格差」の危機的な実態に、NHKスペシャル取材班が総力を挙げて迫ります。
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3.6子どもの生活がケータイで激変している。学校裏サイト、メール依存、プロフ援交――。小中学生も社会の暗部を覗いている。規制はまだ追いつかない。子どもをどう守るか、真摯に問う。
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3.7高揚する学生運動、泥沼化する内ゲバ、あさま山荘事件の衝撃。 左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか? 戦後左派の「失敗の本質」。 自分の命を投げ出しても構わない。他人を殺すことも躊躇しない。 これが「思想の力」である。 いま、戦後史から学ぶべき歴史の教訓とは。 「この時代は、左翼運動が最高潮に達しながらその後急速な凋落を辿っていった時代にあたり、左翼史全体を通じても特に歴史の教訓に満ちた時代です。まさに、この時代は「左翼史の核心」と言えるでしょう。」(佐藤優) 「なぜ左翼は失敗したのか。この本では一貫してこの問いに立ち返ることになるでしょう。そして、左翼の顛末を歴史の教訓として総括することは、最も学生運動が盛り上がっていた1968年に大学生になった私の使命でもあります。」(池上彰) 【本書の目次】 序章 「60年代」前史 第1章 60年安保と社会党・共産党の対立(1960~1965年) 第2章 学生運動の高揚(1965~1969年) 第3章 新左翼の理論家たち 第4章 過激化する新左翼(1970年~) 【本書の内容】 ・60年安保は「反米闘争」か「反岸闘争」か ・「敵の出方」論をめぐる共産党・志位和夫の嘘 ・「反スターリニズム」に賭けた新左翼の精神 ・「反米従属」と「愛国」に舵を切る60年代共産党 ・新左翼は「リアリズムを欠いたロマン主義」 ・「第一次羽田事件」山崎博昭の死が時代を動かす ・戦う意志を貫き、代議制を捨てた「全共闘」 ・行動の「中核派」、理論の「革マル派」 ・「ニセ左翼」vs.「権力の泳がせ論」 ・本屋で「火炎瓶製造マニュアル」が買えた時代 ・「日大アウシュヴィッツ」という揶揄の声 ・池上彰青年を「オルグ」しようとしたセクト ・卓越した思想家・黒田寛一と国鉄・松崎明の関係 ・沖縄は「奪還」すべきか、「解放」すべきか ・日本人を「総ノンポリ化」した新左翼運動 ・左翼は「人間の不完全さ」を自覚せよ ……ほか
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3.6【もっとも易しいヴィトゲンシュタイン入門!】 なんで犬をイヌって呼ぶの? 地球人の数学と宇宙人の数学は似てる? 私とあなたの「痛い!」は同じ? 私たちを支配する「社会のふるまい」のルール=「言語ゲーム」。 そのヴィトゲンシュタイン哲学の核心を、36の練習問題を解きながら平易な言葉で解説! 「約束しよう。 この本は、ヴィトゲンシュタインに比べればまるでオモチャだ。小学校の算数だ。でもその問題が解けるかどうかで、自分の生き方も、ものの見方も、まるで違ってしまうという覚悟で考えよう。さもないと、ものを考えたことにはならない。 子どもは、真剣に遊ぶ。真剣に遊ばなければ、遊んだことにはならない。 おとなは、真剣に考えよう。考えることに、お金はかからない。その気になれば、誰でもできる。そして、真剣に考える大人が増えれば、この世の中はその分だけ、ちょっとましになると思う。」ーー第3章より 【本書の内容】 ・失われた文明の解読は、暗号の解読と同じ? ・言語を正しく使って、初めて人間は人間になる ・『論理哲学論考』と『哲学探究』の相違点 ・言葉の意味は、言葉では説明できない ・私を私たらしめる「固有名」と「確定記述」 ・人間は言語ゲームを抜けることができるか? ・クリプキの懐疑論と「くゎ算」という思考実験 ・規範(価値)は同時に「事実」である ……ほか 【本書の構成】 1、隕石衝突問題 2、世界の終わり 3、宇宙人を見分ける 4、言葉と意味 5、言葉と実物世界 6、固有名 7、ゲームとルール 8、数列とルール 9、偶然と自由と可能世界 10、感覚と内面 11、文の仕組み 12、嘘 13、ルール懐疑主義 14、確実性について 15、言語ゲームの応用問題
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3.7終末論の地層――イスラーム教の古典的要素にさかのぼることのできる要素の上に、近代に入ってから流入した陰謀史観の要素と、現在に流入したオカルト思想の要素が、いわば地層のように堆積して、現代の終末論は成り立っている。そして、イスラーム教の古典終末論の要素にも、また積み重ねがある。イスラーム教はユダヤ教・キリスト教から続く「セム的一神教」のひとつである。ユダヤ教とキリスト教が発展させた終末論体系を基本的に継承しており、両宗教から受け継いだモチーフがかなり多い。その上に「コーラン」や「ハーディス集」によってイスラーム教独自の修正や潤色が加えられている。――本書より (講談社現代新書)
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3.6「九〇後」「房奴」「急嫁族」「打黒」「逃離北上広」……。次々に登場する数多くのキーワードから最重要のものを厳選して解説。目まぐるしく変わる現代中国の姿を鮮やかに切り取る!
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4.1脱原発は不可能だと、なぜ日本人は信じてしまったのだろうか。電力独占、官僚支配をやめて、新しい社会づくりをする具体的な方法を真摯に考える、注目の識者二人による緊急対談。
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4.0ジャーナリズムはこれから「社会の安全・安心」「原発」について、どう伝え、語りうるか? 話題の『私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版「核」論』著者による、渾身の論考。
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4.1中国・北朝鮮・イラン・アルカイダ……いまや大国も小国もテロリストも続々参戦している「国際メディア情報戦」。それは「どれだけ多くの人に、自分に有利な情報を到達させ、その心を揺り動かすか」をめぐる戦いである。急拡大する戦いの現場でいま何が起きているのか? 日本はどう戦うのか? 稀代のメディアスター、ビンラディンの驚愕のメディア操縦法から、オバマの逆襲まで、世界各地で起きている新しい「戦場」を読み解く。(講談社現代新書)
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3.7手の込んだ脱税が増えていく一方、マルサを希望する若手税務職員が減ったと言われて久しい。彼ら「職人」たちは、いかにして脱税を嗅ぎ取り、その端緒を掴み、大口かつ悪質の脱税をひも解いていくのだろうか? マルサの男に狙われる人・会社の特徴とは?刑事さながらの張り込みや尾行、強制調査によって脱税者をとっちめる、マルサの男たちのドラマが今、幕を開ける。
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5.0この国は何から何を守ろうとしてきたのか? 不平士族の反乱、日清・日露戦争、太平洋戦争、朝鮮戦争、60年安保、東日本大震災――。 ロングセラー『日本軍と日本兵』の著者が、150年におよぶ軍事と日本社会の関係をわかりやすく解説! ●明治政府の「徴兵制」と民衆たち ●士族や農民たちを抑え込んだ内なる〈国防〉 ●明治の指導者たちは朝鮮半島をどのように見ていたのか ●海軍と陸軍、それぞれの思惑 ●帝国国防方針の想定敵国 ●米騒動に対する武力行使 ●銃後国民の「口封じ」と国防婦人会 ●なぜ早く降伏できなかったのか ●本土決戦が実現していたら、国民の生命は… ●日本政府が「戦争放棄」を受け入れた理由 ●朝鮮戦争と「基地国家」日本 ●60年安保と自衛隊の「歴史」研究 ●非核三原則と日米密約 ●冷戦終結後の海外「派兵」 ●大規模災害や無差別テロも国防の課題に
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4.0「はじめに」より 本書は、精神医療界のオールスターチームによるメンタルヘルス向上のためのガイドブックです。回復に役立つ知識から社会的課題を解消するヒントまで、ありったけの情報を盛り込みました。 個々に主役を張れるほど著名な精神科医たちに、ウルトラ兄弟のように大集結してもらったのには理由があります。薬にばかり頼って来た精神医療が袋小路に入り込み、史上最大級のピンチに直面しているからです。このままでは患者が益々追い込まれてしまいます。(中略) 各章に登場する精神科医たちは、20世紀から続いてきた薬物療法偏重という生物学的精神医学の激流の中で、時に大波にのまれながらも踏み止まり、患者の「こころ」と向き合い続けた人たちです。葛藤の中で見出された精神療法などの叡知を、生きづらい自分や劣化する社会を変えるために共有し、「みんな」のものにしたい。それが本書の狙いです。 第1章 依存症「ヒトは生きるために依存する」 松本俊彦さん(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長) 第2章 発達障害「精神疾患の見方が根底から変わる」 原田剛志さん(パークサイドこころの発達クリニック院長) 第3章 統合失調症「開かれた対話の劇的効果」 斎藤 環さん(筑波大学医学医療系社会精神保健学教授) 第4章 うつ病・不安症 「砂粒を真珠に変える力」 大野 裕さん(国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター顧問) 第5章 ひきこもり「病的から新たなライフスタイルへ」 加藤隆弘さん(九州大学大学院医学研究院精神病態医学准教授) 第6章 自殺「なぜ自ら死を選ぶのか」 張賢徳さん(日本自殺予防学会理事長/六番町メンタルクリニック院長) 第7章 入院医療「新時代を切り拓く民間病院」 堀川公平さん(のぞえ総合心療病院理事長・院長) 渡邉博幸さん(千葉大学社会精神保健教育研究センター特任教授) 成瀬暢也さん(埼玉県立精神医療センター副病院長/埼玉医科大学病院臨床中毒科客員教授) 秋山剛さん(世界精神保健連盟理事長) 高木俊介さん(たかぎクリニック院長/オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン共同代表) アーロン・ベックさん(認知行動療法の創始者) 田邉友也さん(訪問看護ステーションいしずえ代表) 樋口輝彦さん(国立精神・神経医療研究センター名誉理事長/日本うつ病センター名誉理事長) 野村総一郎さん(六番町メンタルクリニック名誉院長) 和気隆三さん(新生会病院名誉院長)
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3.8誰かのために、世界のために、何かしたい。――でも、どうやって?「国境なき医師団」で働くのは医師や看護師だけではない! ハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダ、南スーダンをめぐる現地ルポと日本人スタッフへのインタビューで迫る、「人道主義」の最前線。 * * *MSFってどんな組織? どんな人が働いているの?どこに派遣されるの? 危なくないの?給料はどれくらい? …私でもなれるの?知っているようで知らないMSFのリアルを、稀代のクリエーターが徹底取材で明らかに! * * *[目次]はじめに第一章 「国境なき医師団」ってどんな組織?第二章 MSF日本インタビュー1 アドミニストレーター ロジスティシャン 人事部リクルートメントオフィサー第三章 現地ルポ1 ハイチ ギリシャ フィリピン第四章 MSF日本インタビュー2 国境なき医師団日本会長 活動責任者 ファンドレイジング部ディレクター+シニア・オフィサー第五章 現地ルポ2 ウガンダ 南スーダンおわりに
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5.0科学的な推理を身上とする名探偵シャーロック・ホームズを生んだのは、心霊と愛国に没頭するお騒がせ男だった! コナン・ドイルの数奇な人生を、現地で識者に取材した最新証言を交え、作品とともに解説する。 ・40歳で突然「軍隊に入る」宣言 ・「切り裂きジャック事件」の犯人説 ・世間を騒がせた「妖精事件」 ・アガサ・クリスティ失踪で勝手に「心霊捜査」 ・タイタニック号事件をめぐり大論争 ・政治家を目指して二度落選 「科学」と「非科学」の間で揺れ動きながら 名探偵シャーロック・ホームズを生んだ不思議 本書で解ける謎 ・ホームズのモデルとなった恩師・ベル博士はどんな人物か? ・「ワトソン」を発明したドイル。どんな効果を狙っていた? ・19世紀のロンドン近郊で、ホームズが爆発的人気を呼んだ理由 ・ホームズの推理が現代人から見ると時々「かなり雑」なのは? ・ダーウィンの進化論で、英国人が心霊主義に走ったのはなぜ? ・「切り裂きジャック事件」で「医師犯人説」が否定される根拠 ・医師としても成功していたドイルが作家専業を決意したきっかけ ・ロンドン留学中の夏目漱石とドイルが出会っていた可能性は? ・妻が病死し、失意のどん底にあったドイルを元気にした「事件」 ・人気絶頂のホームズをなぜ『最後の事件』で葬ろうとしたのか? 怪しい事象に突き進む、危うい男……なのに なぜ、誰もがドイルを愛したか? ★(巻末付録)世界一短いホームズのブックガイド……ホームズ全60作品を解説・評価
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4.0日本野球が生んだ最高の選手たちの内面とは。投手は何を考え、打者は何を思ってプレーしているのか。一本のホームラン、一球のウイニングショットに秘められた思想を明かし、野球のワンダーランドにいざなう。(講談社現代新書)
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4.5入門一歩前の基本がわかる、累計40万部超のベストセラー最新版登場! レポート、論文作成には欠かせない、ネット検索の上手な活用法とは? 電子書籍の引用表記は、どのようにすればよいか? 気をつけなければならない論文不正の種類とは? 最新のネット環境などに対応したアップデート版が登場。 誰にも訊けないことが書いてある!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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3.7手抜き審理の横行、裁判員に及ぶ迷惑など、問題山積の新制度が日本の司法を、国民の生活を滅ぼす!長らく判事を務めた大学教授が「現代の赤紙」から逃れる方法を伝授し、警鐘を鳴らす1冊。
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4.4※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いざ、教養の力試し! あなたの思考力と基礎知識を試す「新時代の頭の体操」を、教養の怪物・佐藤優が厳選。時代を生き抜くための頭脳を磨け!「本書は、この地方上級公務員試験で過去実際に出題された問題から、私自身が良問と認めた60問をピックアップし、解答と私独自の観点からの解説を付記したものである。また一般的な公務員試験の問題集とは異なる本書独自の特色として、この60問を出題分野ごとに並べるのではなくジャンル横断的に、なおかつ大体の難易度順に並べてある。(中略)この中に「歯が立たない」という問題があれば、即ちそれこそがあなたの「知識・教養の欠損」である。解けないことを嘆くのではなく、学び直しの機会を得た喜びを感じながら読み進めてもらいたい。」――「はじめに」より
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4.1人類は、分断と災厄を超えて、さらなる高みへと進化していける――。 壮大なスケールで描かれるサピエンスの全史と未来への指針。 コロナ禍の暗い時代の前途を照らす、過去からの光明。 現代の困難を乗り越える鍵はここにあった! 伝説の東大講義、待望の書籍化。 * * * [目次] 第1章 すべてを進化の相の下に見る 第2章 進化の複数のメカニズム 第3章 全体の眺望を得る 第4章 人間の位置をつかむ 第5章 人類進化の歴史 第6章 複雑化の果てに意識は生まれる 第7章 人類の共同思考の始まり 第8章 進化論とキリスト教の「調和」 第9章 「超人間」とは誰か 第10章 「ホモ・プログレッシヴス」が未来を拓く 第11章 終末の切迫と人類の大分岐 第12章 全人類の共同事業 解説 立花隆と東大講義「人間の現在」(緑慎也)
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3.7コロナ禍が日本社会に与えた影響は計り知れない。特に経済では消費税増税と重なり大不況となっている。日本の支配エリートはコロナでもたない企業は潰れて良いと思っている現実。「高プロ」も愛国教育も、支配エリートの新「帝国主義」への布石だと喝破する松尾匡氏は日本のマルクス経済学者の白眉である。 松尾氏はこの悲惨な現実を読み解くにはマルクスの「疎外論」が重要だと説く。 本書では「生きているだけで価値がある」生身の具体的人間を主人公にして、制度や決まり事などの社会的なことが、その主人公からコントロールできなくなって一人歩きする事態を批判する。 ツールであったはずの制度や決まり事などの社会的なことが自己目的化し、生身の個人を手段化して踏みにじる、こうした事態を「疎外」と呼んで批判したのがマルクスの「疎外論」というわけです。 「支配階級」や「搾取」も「疎外論」から読み直すことを従来提唱してきた松尾氏は、生身の個々人のもとに経済のコントロールを取り戻すことが大切であり、社会全体で生身の個々人みんなの事情にマッチするように、社会全体の設備投資もコントロールする必要があると述べる。 まさにブレグジットの「コントロールを取り戻せ」です。 本書は、この考えのもと、レフト1・0、レフト2・0の思想を乗り越えレフト3・0の経済学の真髄を示す全く新しい社会変革の書である。
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3.9これからの銀行員に必要な資質・能力とは?日銀のマイナス金利政策の長期化で収益力が萎え、デジタル化の波が押し寄せ、やがて銀行員の仕事を奪っていく――。そんな将来の不安から、転職の準備をする銀行員もいるという。だが、厳しい収益環境が続く中でも、独自のスタイルで顧客や部下の信頼を集めている支店長、支社長たちが、この国にはいた。本書では、3つのメガバンク・4つの地銀それぞれを代表する12名のインタビューを収録。“漠とした不安”を抱える部下に「惑わされるな」と檄を飛ばす“レジェンド支店長”銀行業界で連綿と続くノルマ至上主義に背きながらも、着実に実績を残してきた“奇跡の支店長”「部下を守るためには本部と戦うしかない」と息巻く“尖った支店長”など、個性豊かな顔ぶれが登場する。はたしてこれからの銀行員、銀行支店長に必要な資質・心得、組織運営と人材育成のヒントとは?“伝説の支店長”12人が、そのノウハウをすべて明かす!
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4.0人生100年時代、「自分らしい豊かな人生」を送るために。 ベストセラー『死ぬときに後悔すること25』の著者が 様々な患者さんとのエピソードを通じて見出した、 人生を豊かにする「早期緩和ケア」の可能性とは――。 ----------------------------- 緩和ケアが目指すものは「末期」に限りません。 緩和ケアとは、本質的には生活の質を上げるアプローチであり、 不安やストレスを抱える方、生きづらさを抱える方々に 安心や前向きな心を与えるためのものなのです。 医療というと、「病気を治すもの」と誰もがイメージしているかと思います。 しかし現代の医療は、完治しない慢性病や、 そもそも完全に以前の状態を戻すことは難しい老いの問題と向き合っています。 その過程で、「治す」とはまた別のもう一つの重要な考え方である 「苦痛を和らげ、心身をより良く保ち、元気に生活できる」ことを支える医療が 育ってきたとも言えましょう。 それが緩和ケアなのです。 ----------------------------- 本書では、生きづらさを緩和するアプローチとしての「緩和ケア」、 とりわけ末期に限らず多くの方々に実践していただきたい「早期緩和ケア」の重要性を お伝えすることを目指しています。 また、本書をお読みいただくと、 ここで論じられる未来の医療の在り方が 「あなたはどのように生き、どのように逝きたいか?」という問いと 密接に結びついていることに気づかれると思います。 本書は、豊かに死ぬための「人生論」としても読むことができると思います。 【本書の内容】 ◇「最期は家で過ごしたい」がん患者の心の叫び ◇すべての人が直面する「死の自己決定」 ◇定期的な緩和ケアで生存期間が延びた? ◇「かかりたい時に医者にかかる」では遅い ◇海外で緩和ケアが必要な人が最も多いのは「がん」ではなく「心血管疾患」 ◇緩和ケアを通じて入院費用が減少する ◇家族の「サポート疲れ」も医療の対象に ◇「医療用麻薬」をおそれる日本人 ◇診療報酬の安さが緩和ケアの障壁 ◇「病気になってからの予防」が問われる時代 ◇安楽死が奪う「あの時死ななくて良かった」の声 ……ほか。
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3.0人と「しきり」の関係に迫る刺激的論考! 自己と他者・ウチと外・聖と俗・日常と非日常・私と公。いずれも「しきられた」両方の世界を表す言葉である。「しきり」をキーワードに文化・社会を読み解く。(講談社現代新書)
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3.9「仕事ができる人」とは?「部下がついてくる人」とは? 「剛腕」「鬼上司」「不良債権と寝た男」…悪評を物ともせず、時代の先を見通し、 今何をすべきか腹の底から理解していた男は、人の真価を見抜く天才でもあった。 2020年9月に世を去った「ラストバンカー」西川善文の遺言。 厳しさと優しさが同居する珠玉の言葉の数々。 いつの時代も変わらぬ本物の仕事術がここにある! 仕事ができる人は、頭の中がきちんと整理整頓できている どんな問題でも、それほどたくさんの急所があるわけではない 仕事の出来は70点で手を打つ 何もかも自分で引き受けず、他人の力を借りる ひとりの人間として人間関係を作る 一つ上の立場で考えるかどうかで差がつく 部下を育てると同時に自分も成長する 序列や役職で相手を見てはダメ 机上でわからないことが現場にある やるべきことを断行する勇気を持つ 特別な人脈より有効な人脈を持つ 人の目が届かない仕事で甘えてはいけない お客に一方的にしゃべってはいけない 相手は何が得意かを知っておく 状況が悪いと逃げ出す人間は下の下 ピンチをチャンスにすれば大きな変化を作り出せる 「瞬間」だけ見ていたら気づけない 見たくない現実こそ直視する 「一緒に頑張る」はかえって危険 自分でやるしかないと心に決める <目次> 第一章 評価される人 第二章 成長する人 第三章 部下がついてくる人 第四章 仕事ができる人 第五章 成果を出す人 第六章 危機に強い人
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3.8新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、 グーグルやアップル、フェイスブックなど巨大IT企業が、 得意のクラウド業務システムを自社活用して、 従業員にテレワーク(在宅勤務)を呼びかけた。 にもかかわらず、その試みが 必ずしもうまくいっていないのはなぜか? グーグルとアマゾンという、世界をリードする2大企業は なぜAIを駆使した「仕事自動化」より、 精神的・人間的な要素を重要視しているのか? ・・・・・ いま世界各国で増えている新たな職業、 アメリカで自動運転車が憎まれている理由、 医療に応用される「ワトソン」の限界とは? はたして、AIが切り開く未来は、 本当に私たちを「幸せ」にするのだろうか? ・・・・・ AIやロボットが人間の労働者を置き換えるのではなく、 両者が共存共栄を図るにはどうしたらいいか。 人と高度技術の関係が今ほど問われる時代はかつてなかったでしょう。 それを考える一助になることを願って、この本は書かれました。 本書はまた、ここ数年で急激に盛り上がったAIブームの後日談、 ないしは冷静な評価・総括でもあります。 筆者は2015年に著した『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』(講談社現代新書)の中で、 高度な数理統計学や脳科学をベースに急激な進化を遂げたディープラーニング、 あるいは世界の自動車産業を根底から覆す自動運転技術、 さらにはグーグルが開発中の人型ロボットなどAI開発の最前線を紹介しました。 今、振り返れば当時はAIブームの走りとも言える時期でしたが、 その後、ブームが過熱する中で、AIが全人類の知能を凌駕するシンギュラリティ(技術的特異点)や AI万能論、あるいはAIやロボットに仕事を奪われる新種の雇用破壊、 はてはAIによる人類絶滅の危機など、 プラスとマイナス両極端のイメージが社会に形成されました。 それらの中には、現実離れしたものも少なくありません。 当時から5年余りが経過した今、実際のAIあるいは自動運転車や次世代ロボットは どんなフェーズにあるのでしょうか? 本書はそれらの現状や実力をつぶさに見ていきます。 ・・・・・ 【本書のおもな内容】 第1章 誰のための技術革新なのか? 第2章 自動運転車はなぜ人に憎まれるのか? 第3章 AIロボットの夢と現実 第4章 医療に応用されるAI 第5章 私たちの生産性や創造性はどう引き出されるのか
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4.2日本には、国民はもちろん、首相や官僚でさえもよくわかっていない「ウラの掟」が存在し、社会全体の構造を歪めている。そうした「ウラの掟」のほとんどは、アメリカ政府そのものと日本とのあいだではなく、じつは米軍と日本のエリート官僚とのあいだで直接結ばれた、占領期以来の軍事上の密約を起源としている。最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」を参照しながら、日米合同委員会の実態に迫り、日本の権力構造を徹底解明する
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5.0第二次大戦のあと、日本と同じくアメリカとの軍事同盟のもとで主権を失っていたドイツやイタリア、台湾、フィリピン、タイ、パキスタン、多くの中南米諸国、そしていま、ついに韓国までもがそのくびきから脱し、正常な主権国家への道を歩み始めているにもかかわらず、日本の「戦後」だけがいつまでも続く理由とは? 10万部を突破したベストセラー『知ってはいけない』の著者が、「戦後日本の"最後の謎"」に挑む!※この電子書籍は、2017年8月に講談社現代新書として刊行されました『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』、2018年11月に講談社現代新書として刊行されました『知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた 』を合本とし、電子書籍化したものです。この電子書籍とは別に『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』、『知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた』もそれぞれ電子書籍で配信中です。
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3.5現代における「詩」の本質とは? 世界最高峰の詩人の1人、吉増剛造が60年の詩業の果てに辿り着いた境地を縦横無尽に語り尽くす。 現代最高の詩人による究極の詩論、ついに登場! 世界大戦、原爆、そして3.11。数多の「傷」を閲した現代における詩の意味を問う。いわゆる詩人の範疇を超え、カフカ、ベケット、石牟礼道子などの「書いたもの(エクリチュール)」へ。さらには文学さえも越え、ジョナス・メカスの映画、ゴッホの絵画、そして音楽にまで。縦横無尽に芸術ジャンルを横断し、あらゆる芸術行為の中に「詩」の真髄を見出す。詩の根源、すなわち「芸術」の根源へと肉迫する稀有の作品。
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4.2ネオ・リベラリズムがもたらす現代の苦悩……本当に「この社会しかありえない」のだろうか?「右/左」に替え、「ロック/ルソー」の対立で歴史を読み解けば、この社会の構造がよくわかる。気鋭の「哲学者」が大胆に描く、歴史の隠された法則と「新しい社会」への道標。 * * *[目次]序 この社会って、こういうもの?――ゼロから社会を見直すこと第一章 この社会はどんな社会なのか――「右/左」の対立の本質第二章 いまはどんな時代なのか――「ロック/ルソー」で辿る近現代史第三章 いま社会で何が起きているのか――ネオ・リベラリズムの「必然性」第四章 資本主義の「マトリックス」を超えて
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4.0〈私はしばしば、「デモをやって何か変わるんですか?」と聞かれました。「デモより投票をしたほうがいいんじゃないですか」「政党を組織しないと力にならないんじゃないですか」「ただの自己満足じゃないですか」と言われたりしたこともあります。しかし、そもそも社会を変えるというのはどういうことでしょうか。〉(「はじめに」より) いま日本でおきていることは、どういうことか? 社会を変えるというのは、どういうことなのか? 歴史的、社会構造的、思想的に考え、社会運動の新しい可能性を探る大型の論考です。
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3.8【あなたが変われば組織も変わる!】 【部・課長必読! これからのリーダーに必要な「資質と能力」とは?】 【一歩前に踏み出す勇気が湧くアドバイスが満載!】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「決着をつける時の鉄則」 「お金は追いかけると逃げていく」 「二重人格者であれ」 「自分が未熟であることを知る」 「“グローバル・スタンダード”への違和感」 「社長と乞食は3日やったらやめられない」 「社長を辞めれば、ただのおじさん」 「世界の真のエリートは寸暇を惜しんで勉強している」 「利益至上主義と社内カンパニー制の落とし穴」 「過度な成果主義の弊害」 「女性の力をいかに引き出すか」 「後継は未熟者に任せよ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ みなさんも疑問に思っているのではないでしょうか。 不正会計や検査データ改ざんなど、大手企業の不祥事が相次いでいます。 不正が発覚するたびに謝罪会見で深々と頭を下げているリーダーや社長とは どういう存在なのか。 あるいは、そうした不祥事をきっかけに大企業経営者の役員報酬が注目されますが、 飛び交っているのは一般庶民には縁のないケタ外れの金額です。 これだけ巨額の報酬を手にする社党とはいったい何者なのか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本書では会社を率いるトップを「社長」あるいは「経営者」と表現しています。 しかし、これは時と場所によっては、部長や課長といった各部署のリーダーに 置き換えることも可能です。 会社組織に限りません。 いま、政治、経済、教育、スポーツ、世界中のあらゆる分野で、かつてのエリートや 知識層といわれるリーダーに対する不信感が渦巻いています。 日本人は本来、すぐれた資質を有しています。その能力をどう伸ばし、どう生かすかは リーダーの双肩にかかっています。 本書は、日本の未来を拓くリーダーの意義と役割について、 あらためて考えるための本です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【本書のおもな内容】 はじめに――リーダー不振の時代に問う 第1章 孤独と覚悟 第2章 資質と能力 第3章 報酬と使命 第4章 自戒と犠牲 第5章 信頼と統治 第6章 後継と責任おわりに――社長の器以上に会社は大きくならない
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