小林雅一の一覧
「小林雅一」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
-
作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
値引き作品コーナー
ユーザーレビュー
-
量子コンピュータの歴史と理論、課題、将来像等を新書一冊にまとめ、何だか分かったようなわからないような気にさせてくれる。
量子ゲート方式と量子アニーリング方式の違い
量子重ね合わせと量子もつの利用
量子ビットの実現方法3種 超電導量子ビット、イオントラップ量子ビット、光量子ビット
量子誤り訂正の必要
...続きを読む性
ショアのアルゴリズムとグローバーのアルゴリズム
IBM量子プロセッサ コンドル
Posted by ブクログ
-
最近、遺伝子編集食品が出回っていると聞き、それって遺伝子組み替え食品と何が違うの?との疑問から読み始めた本。
ノーベル賞受賞で一躍有名になった遺伝子編集技術、クリスパー・キャスナイン(以下クリスパー)の登場により、誰でも簡単に遺伝子編集することができるようになった。クリスパー以前は、何十万、何百
...続きを読む万もの実験を繰り返して、やっとノックアウト遺伝子(欠損した遺伝子)がつくれた、という状況だったのに、クリスパーは数時間でつくりだしてしまう。なんたって切り取れぱいいだけだから。超簡単。
遺伝子組み替え食品というのは、もともとある遺伝子に、外来の遺伝子を付け加えたもの。例えばトマトに苺の甘味情報の遺伝子を加えるとか。自然界には存在しない。
一方、遺伝子編集食品は、もともとの遺伝子から特定の遺伝子を切り取ったもの。トマトの酸味をつくる遺伝子を取り除くとか、そういう考え方。(あくまで例えで、そんなトマトがあるかどうかは知らない)
自然界でも突然変異として、そういったことはまあまあ起こっているので、不自然なことではない。
最近、近大が養殖した‘近大真鯛‘’’が東京でも食べれる、というテレビ報道を見たが、あれも真鯛の肉質が増えるように遺伝子編集したものだったはず。報道ではそのことに触れてなかった。遺伝子編集食品は表示義務がないから、伝える必要はないのだ。
なんか、不安は残る。
アメリカでは、簡易的なゲノム編集キットが200ドルで買えるらしい。日本でもそのうち夏休みの自由研究で、ゲノム編集で在来種のカブトムシをヘラクレスオオカブトくらいデカくしてみました!なんて時代がくるかもしれない。
遺伝子編集で一番懸念されるのが、言うまでなくヒトゲノム編集だ。
遺伝的な病気にかからない子どもを産めるとか、アトピーになる子どもを減らせるとか、もちろんメリットは多いけれど、デザイナーベイビーの問題は当然、優性遺伝子の問題として浮かびあがる。今でも出生前診断で、障害の可能性があると指摘されて堕ろす選択をする方もいるのに、頭が良く、容姿が端麗になる遺伝子編集ができるなら、そうする人は増える。そうなると、そうじゃない子どもは劣った人間ということになる。命の選別が当たり前になってくる。ディストピアだ。
ゲノム編集は、人類に計り知れない恩恵をもたらす福音でもあり、カタストロフへの弾きがねかもしれない。
正直、怖い!
Posted by ブクログ
-
地球上の全生物の設計図を自由自在に書き換える技術がゲノム編集
これまで医学は患部の手術や薬剤投与に頼っていたのに対し、これこらのゲノム編集医療では、体内で病気を引き起こす遺伝子変異を直接修正することで病気の原因を根本から断つ治療法に切り替わる
2017年11月に米国の「サンガモ・セラピューティク
...続きを読むス」という研究所がゲノム編集を使って患者の体内で深刻な代謝疾患を引き起こす遺伝子変異を修正する臨床試験を開始。DNA(遺伝子)を手術する時代へ。
親が生まれてくる子どもを望み通りに設計出来る(=デザイナーベビー)問題あり。
病気や美容関連の原因遺伝子が特定されれば堰を切ったようにゲノム編集の用途は拡大する。
何をどこまで容認するかは難しい。
生まれてくる子どもの肥満を予防し、スリムな体型にすることが許されるなら、禿げを予防することはいけないのか?背を高くすることはいけないのか?と際限なく要求が広がる。
乳がんやI型糖尿病のように主な原因遺伝子が既に判明しているケースでは、クリスパーで患部の遺伝子を修正してしまう方が、従来の外科手術や薬剤注射よりも効果的であることは間違いない。
遺伝子で分断された、決定的な格差社会(事実上の階級社会)を描いたSF映画GATTACA(ガタカ)を単なるフィクションと片づけられない。
Posted by ブクログ
-
DNAを人間が操作できる時代が来て、今までの常識がまったく通用しない状況が多方面で出現してきている。それを理解するための基本的な情報を与えてくれる好著。わかりやすい内容になっている。
DTC[Direct-to-Consumer]というDNA検査を我々が低コストかつ手軽にできる時代がきたこと。これに
...続きを読むよってさまざまな社会へのメリットがもたらされると同時に予想外の事態が発生していること。アメリカでは非常に盛んに行われいている実態がありこれは知っておくべきことだろう。
この検査結果などを活用することで通常ならば非常に高額になる遺伝子治療薬が現在では特別の専門機関でない企業などに於いてもAIやコンピュータの活用を行うことで作り出すことが可能となってきている。
身近ではゲノム編集食品の販売が始まろうとしている。このことを理解する手助けにもなる章立てもある。複雑な内容を含んでいるが我々全員がすでに直面しており基本的なことを知り、判断してゆくことが迫られている。
遺伝子ドライブ問題や不老長寿のことなどの最終章もおもしろい。
Posted by ブクログ
-
今、話題の機会学習とは何なのかをディープラーニングを含めて比較的わかりやすく解説してくれる。ディープラーニングって何?と思っている人の良いとっかかりとなると思う。
本書はそれだけにとどまらず、最新(2015/3現在)の機会学習を応用したAIの状況について知ることができ、その進歩の度合いに度肝を抜かれ
...続きを読むる。
今度こそ、AIは人を越えるかもと思わせる状況であり、それはアシモフの描く、ロボットもの世界が現実になることを予想させるものである。
AIは自ら進んで進化する段階に来ており、将棋のトッププロと対戦する電王戦でもAIが圧勝しており、将棋界はタイトルホルダーの登場を回避している状態とのこと。AIの学習も、過去の人間の棋譜での学習には限界になり、すでにAI同士の自己対戦結果からしか学習できないようなレベルとのことで、間接的ながら、オセロ、絵チェスに続いて、将棋でも人間を越えた模様。人間の想像を越える、悪手でない新手もだせるようになっていることからも、人間を越えたというのは本当のようだ。
また、コンピュータが作曲した楽曲を新聞が絶賛したというアメリカでのエピソードを読むと、人間の創造性そのものについても考えを馳せさせられた。
Posted by ブクログ
小林雅一のレビューをもっと見る