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2023年、世界的な大ブームを起こした生成AI「ChatGPT」。開発したのはOpenAIの若きCEOサム・アルトマンだった。2015年に設立したベンチャー企業がなぜ7年でここまでのものを開発できたのか。設立メンバーだったイーロン・マスクとなぜ反目したのか。知られざる開発の裏側とGAFAMの覇権争い、そして天才アルトマンの素顔に迫る。
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Posted by ブクログ
今大注目のOpenAIとサム・アルトマンに関する書籍。著者が日本人なので、翻訳本より、日本語が自然で読みやすい。OpenAIの歴史と周辺人物について、時系列に記載されている。時代の雰囲気を補足する説明付きで、臨場感があって読んでいて非常に面白かった。
「AIは世界をどう変えるのか」 本書は、GPTモデルを開発したOpenAIを中心に、マイクロソフトやグーグルをはじめキープレイヤーによる生成AI開発ストーリーです。 これらビックテックに勢いのあるスタートアップ企業なども交えた起業ドラマであると同時に、OpenAIのサムアルトマンCEOやそのライバル...続きを読むとなるイーロンマスクなど錚々たるメンバーたちが繰り広げる人間ドラマを映し出しています。 手付かずの開発スタートから全世界の注目を集めるまでに発展した生成AI、そして生成AIを中心に世界では一体何が起きているのか。本書は技術者ではなくともそのストーリーを詳細に理解できる良書だと感じました。 私自身も2023年のGPT3.5に魅了されてから約2年経ちましたが、その時の感動を超える日々を今もなお味わえている自分は幸せだと感じる同時に、未知なる世界の命運を作っていく1人の登場人物になるべく日を夢見て、努力を続けたい、そう思いました。
OpenAI誕生の舞台裏を、AI研究の歴史やGoogleによる商業開発の始まりといった背景から丁寧に辿り、人類の利益のために非営利組織としてスタートしたOpenAIの理念にも触れている。また、サム・アルトマン本人についても、その人物像や思想、行動原理に踏み込んだ内容となっており、彼がなぜ“イーロン・...続きを読むマスクを超える男”と称されるのかがよくわかる一冊。
取締役会では他の取締役同士の心を揺さぶり不信感を募らせペーパーカットと呼ばれる野心心サム・アルトマン。イーロンマスクのように感情を面には出さず、見た目とおり冷静沈着に物事を進めるアルトマンは10年後、どのようなビジネスマンに進化しているのだろうか。
☆4.5 好き者だったニューラルネットワーク 主眼にChatGPTを置きつつ、アルトマンを語る内容。 子供のころからSF小説が好きで、AGIの実現を夢想してきた。しかし、アルトマンは若くして成功した起業家で、OpenAIはその後のことにすぎないのだ。 20世紀までは、実用的な研究成果がなかっ...続きを読むたニューラルネットワーク研究。2010年代になってやうやく脚光を浴びた。 その立役者はGoogleだが、爆発的な人気で座を奪いとったOpenAI。Googleは近年の不祥事で、リベラルな企業風土から保守的になり、保身に走ったためAI開発で遅れを取った。 しかし、OpenAIも当初は崇高なAI開発を目指す非営利法人だったのに、だんだん営利企業に転身していく。AIが学習する材料はインターネットからは尽きさうだ。 AIを開発する研究者のあひだでは、AIが原子力に匹敵するのではないか。と脅威論を持つ者もゐる。かれらのあひだで、OpenAIの叛乱が起き、収束する。 AIは膨脹がとどまるところを知らない。
サムアルトマンが何者か知ることができた。その周りには天才たちがいっぱいいます。解任劇で賑わした件の裏側、生成AIの今後などライブ感を感じながら読むことができた
AIは核兵器に匹敵する脅威になる。AIにもIAEAが必要。アルトマンとオッペンハイマーは同じ誕生日という偶然は必然なのか。
現在日本語で読めるアルトマンの評伝としては一番詳しいか。 さすがにアイザクソンのジョブスやマスクの評伝には及ばないが、近年の生成AIの動向を中心によくまとまっている。例の解任騒動の顛末も詳しい。おそらく公開されているテック記事をまとめたものであり独自情報はあまりないということは割り引く必要はあるが、...続きを読むそれでも十分ありがたい。 ゲイツ、ジョブス、マスク、ベゾスに比べるとちょっと地味な感じのアルトマンだが、かなりの人たらし(良い意味でも悪い意味でも)というのが興味深い。まだこれからの人なので、今後が楽しみ。
ChatGPT誕生秘話のようなAIに関わるスタートアップ界隈の話。スティーブジョブズやイーロンマスクは色んな本で取り上げられているが、OpenAIのサムアルトマン本は初見である。 各社CEOの個性や政争的な話も良いが、興味を引いたのは生成AIの大まかな設計思想や課題について。よく言われるAIにおけ...続きを読むる知財、権利問題についてのアルトマンの考え方が良く分かる。フェアユースとは、アメリカ合衆国の著作権法において、著作権者の許諾なしに著作物を利用しても、その利用が公正であると認められる場合に限り、著作権侵害とならないとする法理であり、商業目的か非営利目的か、教育目的か、利用が著作物の市場や価値に与える影響などで判断される。 ー それは生成AIの「トレーニング」、つまりシステムが大量のデータを読み込んで、そこから何らかのパターンを抽出することで賢くなる「機械学習」と呼ばれるプロセスである。より具体的には「スタビリティAIやOpenAIなどAI開発企業がコンテンツ・ホルダーに無断で、漫画やイラスト、新聞記事など各種コンテンツを生成AIの機械学習に利用することは、果たしてフェアユースに該当するのか?」ということが今後の裁判のポイントになる。もちろんいずれのケースでも各種クリエーターやニューヨーク・タイムズなどの原告側は「生成AIの機械学習はフェアユースではない」と考えているから提訴しているわけだが、逆に生成AIの開発業者つまり被告側はそうは考えていない。たとえばOpenAIのアルトマンCEOは「(ChatGPTのような)生成AIが各種テキストなどのコンテンツを機械学習するのは、ちょうど我々人間が書物や新聞などを読んで学ぶのと同じことだ(これはフェアユースに該当するので著作権侵害には当たらない)」と述べている。 また、最大の懸案として記載される以下の内容が興味深い。 ー 先を走るOpenAIやグーグル、メタ(旧フェイスブック)をはじめ米国勢の間では、既に機械学習に利用可能なウェブ上のデータが大方使い尽くされてしまい、次世代モデルに必要な新しいデータをどう捻出するかが最大の懸案となっている・・当時、彼らが使っていたのは「ウィキペディア」や(オンライン・フォーラムの)「レディット」、そして非営利の研究プロジェクト「コモンクロール」が2008年からウェブ上で大量に収集してきたテキスト・データなどだ。しかし2019年にOpenAIが事実上の営利企業に転身して、本格的にLLMの研究開発に取り組むようになると、そうした公共データだけでは足りなくなった。そこで新聞社などのニュース・サイトや出版社がデジタル化した電子書籍などのテキスト・データも大量に収集してきて、大規模言語モデルの機械学習に使うようになった。 ー しかしOpenAIがGPT -4の開発を始める頃には、(一つ前のGPT-3の開発などのために)ウィキペディアや電子書籍など通常のテキスト・データはほぼ使い尽くしてしまっており、何か新しい方法で機械学習用のデータを用意する必要に迫られた。 そこで同社は「ウィスパー(Whisper)」と呼ばれる音声認識システムを開発した。そしてユーチューブから集めてきた大量の動画(の音声)を、このウィスパーを使ってテキスト・データに変換したのである。 ー IT各社による生成AIの開発が凄まじい勢いで進んだ結果、その機械学習に利用可能なデータがどんどん消費されてしまった。米国でAI関連の政策提言などを行う研究機関Epochによれば、今のペースが続けば早ければ2026年にはウェブ上に存在する良質の学習用データは全て使い尽くされてしまうという。 2026年問題だ。最適解は既に最適解であり、これ以上の最適解を出すには、より個別具体的な事例で情報を仕入れなければ、ハードルが高い。本来そこに必要なのは企業秘密レベルの情報のはずだ。だが、この情報は容易に入手、活用し得ないため、2026年以降の情報量が変わらないとすればAIは頭打ちだ。だが、人間の作り出すデータが使い尽くされてしまった後は、AI自身が作り出すデータをAIの機械学習に活用するというアイデアがあるという。これが成功すれば、人間は置き去りになるようなシンギュラリティとなるだろう。頭打ちかシンギュラリティか、この分岐が迫っていると思うとワクワクする。
題名に「サム・アルトマン」を謳っているが、内容はAIの歴史そのものの話となっており面白い。 2024年ノーベル物理学賞を受賞した「AIのゴッドファーザー」と言われるジェフリー・ヒントン博士のディープラーニングから始まり、同年ノーベル化学賞受賞のデミス・ハサビス博士率いるDeepmind、そこからヤコ...続きを読むブ・パチョッキ氏のベクトル「トランスフォーマー」のブレークスルー、天才技術者であるイリヤ・スツケヴァー氏と取締役会らによる解任劇、そしてAGIに求められる権利と倫理観。 一見気弱なエンジニアのような風貌をしたサム・アルトマン氏の自己顕示欲と狡猾さが興味深い。彼の野心的な性格はある意味スター性とカリスマ性を生み出し、AGIを実現し、普及させるという点においては天職といえよう。 昨今の各国首脳陣まで巻き込んだAIの加速度的浸透は、本書で取り上げられるような懸念はあるだろうが、シンギュラリティ後の世界がどのような未来であるのかワクワクする。
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