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Posted by ブクログ
地球上の全生物の設計図を自由自在に書き換える技術がゲノム編集
これまで医学は患部の手術や薬剤投与に頼っていたのに対し、これこらのゲノム編集医療では、体内で病気を引き起こす遺伝子変異を直接修正することで病気の原因を根本から断つ治療法に切り替わる
2017年11月に米国の「サンガモ・セラピューティクス」という研究所がゲノム編集を使って患者の体内で深刻な代謝疾患を引き起こす遺伝子変異を修正する臨床試験を開始。DNA(遺伝子)を手術する時代へ。
親が生まれてくる子どもを望み通りに設計出来る(=デザイナーベビー)問題あり。
病気や美容関連の原因遺伝子が特定されれば堰を切ったようにゲノム編集の用途は拡大する。
何をどこまで容認するかは難しい。
生まれてくる子どもの肥満を予防し、スリムな体型にすることが許されるなら、禿げを予防することはいけないのか?背を高くすることはいけないのか?と際限なく要求が広がる。
乳がんやI型糖尿病のように主な原因遺伝子が既に判明しているケースでは、クリスパーで患部の遺伝子を修正してしまう方が、従来の外科手術や薬剤注射よりも効果的であることは間違いない。
遺伝子で分断された、決定的な格差社会(事実上の階級社会)を描いたSF映画GATTACA(ガタカ)を単なるフィクションと片づけられない。
Posted by ブクログ
【メタバースがかわいく思える】
遺伝子組換えとゲノム編集は異なるもので、リスクも異なること、自然・天然は危険が少なく、人工物は危険であるという盲目的な理解を打ち破ってくれました。
マイナスリスクの限りなく少ない植物工場で、色・形・品質のそろったさまざまな野菜がつくられることもまじかに迫っていると感じます。
クリスパーというはさみを使用することにより、狙った箇所を切断できるようになったとはいえまだまだ確率が低い状態です。しかし、今後はどんどんよくなることは明白です。
受精卵で単細胞の状況でゲノム編集を実施することは容易と言いますが、遺伝要因の疾患があり、人として成長する前にその疾患を取り除くことに異論はないです。
しかし、太らない遺伝子、頭のいい遺伝子、運動能力の高い遺伝子などを操作しはじめると、とてつもない人間を創り出してしまう可能性があります。すでに技術的にできるところまでは来ています。
すでに創られている可能性もあります。
Posted by ブクログ
これまで何冊か読んできたライフサイエンス系の書籍の集大成として、
最近話題の?クリスパーに関する本にチャレンジしてみました。
生物が苦手な自分にも結構分かりやすく書かれていて、
細かいところはあまりよく分からなくても、
全体感を見失わない程度に理解することができてとても助かりました。
クリスパーだけでなく、すでに実用化されているGMOについても言及されており、
GMOをなんとなくしか理解できていなかった自分には知識のアップデートになりました。
著者の主張には全てにおいて賛同する訳ではないですが、様々な関係者の思惑が整理されていて、
自分のスタンスを決める参考になるのではないかと思います。
こういった新しい技術は、不治の病を治したり、
食糧問題を解決したりする可能性を秘めている一方、
「絶対に安全だ」と言い切るのが非常に難しかったり、
より倫理的な判断が求められたりと、
克服しないといけない課題が山積みではありますが、
これまでの「薬を作って、病気を治す」という考え方を
一変させる可能性を秘めていることはよく理解できました。
クリスパーは、今後も注目の技術ですね。
Posted by ブクログ
前半はゲノム編集がどんなものかや、発明者たちが特許についての裁判を行なっていることなんかが書かれている。
ゲノム編集の内容については、帯に「中学生にもわかる」とはあったけど、セントラルドグマの内容を理解していなきゃだから、高校生物レベルの知識は必要。一応、ザッと説明はしているのだけれど、知識のない人が読んでも分からないと思う。「DNAではチミンだったものが、RNAではウラシルになる」って言われても混乱するだけだし、その知識は今ここではそんな重要ではなくない?って思った。
後半はゲノム編集の歴史や、ゲノム編集によってもたらされるメリットやデメリット、倫理の問題などを挙げている。著者は生物学の専門家ではなく、ジャーナリストであることから、後半部はとても分かりやすく、考えさせられることが多かった。
前半部のゲノムの話は分からなければ斜め読みして、後半の部分を読んだらいいと思う。個人的には、医療分野、遺伝病根絶の話やデザイナーベビーについては考えさせられた。
今後、ゲノム編集はどうあるべきか?を考えるきっかけをくれる一冊だった。
あと、ものすごく小さなことだけど「我々、ヒトのような高等生物では〜」っていう箇所がいくつかあって違和感があった。ヒトを高等生物という言い方は、人間が他の生物を見下しているような感じがして好きじゃない。ヒトだって、数ある生物の中の1種でしかないのだから。
Posted by ブクログ
「ゲノム編集技術」について、かなり平易な言葉で説明されている。一般消費者や専門外の者でも、分かりやすいと思われる。
ゲノム編集技術(CRISPR/Cas9)というと、まず、遺伝子治療を思い起こすし、ヒト胚への応用(究極は、デザイナーベビー)について議論されるケースが多い。しかし、本書は「食」について詳しく説明しているのが特徴的だ。既存の技術である遺伝子組み換え食品(GMO)が消費者に受け入れられなかった歴史とともに、ゲノム編集食品の普及の可能性が詳しく説明されている。
食の分野の関係者(メーカー、消費者団体等)の他、特にGMOに懐疑的な消費者には、ぜひ読んで欲しい。
また、ノーベル賞の有力候補とされるジェニファー・ダウドナ氏の著書(「CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見」)と比べると、フェン・ジャーン博士との特許争いについての記載も多い。
Posted by ブクログ
ゲノム編集は今に始まった技術ではなく、クリスパーという3代目のものが今注目されており、以前より安価、高度な技術が不要、正確という3つのポイントが高い。2万円程度でキットが利用できるが、一般人の利用は放置すると生態系に異常がでるなど問題となり、販売が禁止されている。
現在は食、医療分野で利用されている。
遺伝子組み換えでは様々な機関の承認・許可が必要だったが、ゲノム編集では省かれている。
ただ、食・生育に必要なものではなく、色が茶色にならないマッシュルームなど、一見無駄なように思えるものもある。
GMO自体は古来から利用されているが、近年での直接遺伝子に手をかける方法が問題視されている面から、ゲノム編集では徐々に消費者の理解を得るように徐々に浸透している。
医療、治療ではなく、ゲノム編集によって解決する方法がある。体内に入れたままゲノム編集を活用することができる。
細胞の種類や箇所によって成功率はまちまち。
レイラという白血病患者の治療に貢献したことから、今後の利用に期待できる。
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