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Posted by ブクログ 2020年12月29日
教養といういかにもな翻訳語を西欧の歴史的観点を踏まえて解説した本である。
筆者は結論として、教養のある人を、「世間」における立ち位置を把握し、その中で何ができるか知っている、あるいは知ろうとしている状態と定義している。
日本では明治以降に生まれたとされる、"個としての自分"に...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月21日
『「世間」とは何か』(1995年、講談社現代新書)の続編です。
本書では、西洋史における「教養」の形成過程が比較的ていねいにたどられ、そこでは個人の完成が目標とされていたことが明らかにされています。ここで著者は、「教養」とは「自分が社会の中でどのような位置にあり、社会のためになにができるかを知って...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月30日
世間の延長にある、集団の「教養」。 その社会(というか世間)に最適化しながらそれぞれが「どう生きるべきか」を身につけていくという生き方。 この二、三世紀で忘れられたもの。 一方で、個人の自己実現のための「教養」ばかりに目が向けられている現代。 特に、西洋とは異なる公の概念(セミパブリック!!)を秘め...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月10日
学生時代に読んだ本の読み返し。
「教養がある」というと、一般的には「知識が豊富である」とか「ロジカルである」というイメージがある。マズローの欲求階層でいう「自己実現欲求」を充足させるための要素の1でもあると言えるだろう。
しかし筆者は「自分が社会の中でどのような位置にあり、社会のためになにができ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月19日
教養を扱った本を読むのは久しぶり。
しかし予想に反し、教養についての記述は全体の半分ほど。
多くは日本が持つ特殊な「世間」という社会構造について。
西洋の「近代的個人」や中世アイスランドの「世間」によく似た特徴などを紹介している。
結局、教養って何だったんだろ。
しかし、色々なことが載ってて面...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月14日
読んでいたつもりで読んでなかった。ほとんどは前著「「世間」とは何か」を補完する内容で再放送の感は否めない。前著未読の方は、そちらを先に読まれることをお勧めする。
「自分が社会の中でどのような位置にあり、社会のためになにができるかを知っている状態、あるいはそれを知ろうと努力している状態」
「教養がある...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月15日
むかーし買って、教養話のではなく世間の話をし続けることについていけなくなり挫折。なんとなく気分で第3章のアイスランドサガから読んだら、まぁ面白いではないか。
新書っていつも後半疲れちゃうんだけどもこの読み方いいのかも。
けっきょく世間の話に尽きて、教養ある人って世間を認識して自分の立場相手の立場を...続きを読む
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