西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史

西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史

1,100円 (税込)

5pt

3.5

エッダ、サガに登場する粗野でたくましい死者のイメージは、中世後期の『黄金伝説』『奇跡をめぐる対話』では、生者に助けを求める哀れな姿となる。その背景には何があったのか? キリスト教と「贖罪規定書」そして告解の浸透……。「真実の告白が、権力による個人形成の核心となる」(M・フーコー)過程を探り、西欧的精神構造の根源を解き明かす。(講談社学術文庫)

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西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    西洋中世の罪と罰

    キリスト教以前の亡霊とキリスト教以後の亡霊のありかたについて書かれている。前半は筆者の専門分野でもあるアイスランドサガに見られる亡霊観からキリスト教以前の世界を読み解く。サガでは死者は生者と戦争したりするなど、死者はとても生き生きとしていることがアイスランドサガの様々な物語から説

    0
    2017年05月08日

    Posted by ブクログ

    キリスト教が浸透する以前のヨーロッパ社会の亡霊とキリスト教が普及したヨーロッパ社会の亡霊を比較すると、前者の乱暴で粗野な亡霊と地獄を前におののく哀れな亡霊との際立った違いがある。その違いが、1215年以降、キリスト教徒年1回が必ず行うことになった告解の浸透が背景にあるとしている。個人が司祭の前で罪を

    0
    2012年05月02日

    Posted by ブクログ

    ゲルマン社会における活力のある亡者が、いかに哀れな亡者に変わっていったか。
    学術文庫なので内容はやや難解ですが、簡潔な文章と整然とした論理、多数の具体的なエピソードにより、比較的分かりやすいと思いました。
    エッダ、サガに出てくる死者は、死してなお領地を得ようとしたりと生者を脅かします。たくましくて読

    0
    2020年08月12日

    Posted by ブクログ

    キリスト教の伝播以前の古ゲルマン社会において、死後の世界は生前の世界の延長であり、現世とほとんど変わらない世界。キリスト教における天国や地獄のイメージとは程遠い。
    そこには、現世の罪に対する罰という概念はなく、「現世の罪」の意識自体が存在していなかった。

    カール大帝によるカロリング・ルネッサンスを

    0
    2012年04月03日

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