経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ

経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ

990円 (税込)

4pt

私たちはいつまで誤った経済学を信じ続けるのか? いまだ収拾のつかないグローバル金融危機。これに対する各国の対応は、結局は対処療法に過ぎず、次のバブルを招来させるものでしかない。そして資本主義の危機を底で支えているのは、社会主義国の中国という喜劇的状況。なぜこのような状況に陥っているのか。筆者は経済学の根本、貨幣の根源にまで遡り、いまの過ちを論じる。 (講談社現代新書)

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経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いろいろと考え、感じていたことが、昔から経済学でちゃんと扱われてきたことが分かった。そして、私は左派なのだと理解した。
    二重の経済という考えがとてもしっくりきた。

    0
    2019年11月03日

    Posted by ブクログ

    『「希少性の原理」による経済学の発想は、基本的に間違っていることになる。「希少性の原理」とは、繰り返すが次のようなものだ。

    無限に膨らむ人間の欲望に対して資源は希少である。したがって、市場競争によって資源配分の効率性を高め、また、技術進歩などによって経済成長を生み出すことが必要となる。
    ……

    0
    2017年03月22日

    Posted by ブクログ

    本書で言う「経済学」とは、いわゆる「新古典派」とか「新自由主義」と呼ばれる経済学のことである。そしてその「経済学」は、現代人が当たり前のように受け入れている考え方でもある。
    「いや、私は新自由主義経済には反対の立場だ!」と言いたい人もいるだろうが、経済のことを考えるとき、だいたいの人が新自由主義経

    0
    2013年07月22日

    Posted by ブクログ

    本著は、混沌とする日本経済の現況に対して、先ずは時代の変換期である認識を与え、その上で日本の在るべき立ち位置を示す。
    それをこれまでの経済学、経済思想史を遡りつつ、立証することろに説得力がある。
    著者が導き出した解が、自らの問題意識と合致するところも多く頭の整理になる。
    グローバリズムなどの普遍的な

    0
    2013年07月13日

    Posted by ブクログ

    科学としての装いで、市場主義経済学者が政治を巻き込み、とんでもない社会を形作ってしまった現在、単なる経済学だけではなく、文化人類学を含む、多様な先人学者の言説を取り入れ、「脱成長主義」へ向け、現代文明の転換の試みを書いた名作だ。

    第五章 アダム・スミスを再考する

    第六章 「国力」をめぐる経済学の

    0
    2012年10月16日

    Posted by ブクログ

    現在の経済学が、いかにしいまの不安定な社会に繋がっているかの本。

    現代の先進国に暮らす全ての人に薦めたい。
    経済や経済学に対する考え方を大きく揺さぶり、変えるほどの衝撃をもった本。

    それとともに、全ての経済学徒に薦めたい。
    スミスの経済学は必ずしも現在の市場至上主義の経済の源泉とは言えないなど、

    0
    2012年10月16日

    Posted by ブクログ

     佐伯先生の本を、初めて読み通した。なぜ景気が良くならないのか。将来の安心のための貯蓄が、結局は投機の資金につながるメカニズムは何か。市場に任せればよいという乱暴な発想が、何に帰結するのか.....。世の中の考え方を方向転換させるということが無理な人にとっても、自分家族の身をどう守るのか、人類が生き

    0
    2012年09月17日

    Posted by ブクログ

    リーマンショックからのEU危機の年代に書かれた本。
    主にアダム・スミスとケインズを中心にして、グローバル経済や金融問題について書かれている。

    0
    2015年01月18日

    Posted by ブクログ

     「生活の経済」、つまり基礎的な衣食住という必需品への需要が容易に満たされるようになった後には、物の「過剰性」をいかに処理するかが経済の課題となります。
     その「過剰性」は、商品に付与された社会的イメージを基礎にして「他人の模倣」という「欲望」を抱いてしまう人間の本性に依ります。そのように生み出され

    0
    2014年02月04日

    Posted by ブクログ

    タイトルは経済学となっていますが、内容は経済を中心としたグローバリズムや国家に関する全体像が書かれています。特に前半1章〜3章は現代の諸問題の裏にある要因がわかりやすく解説されています(中盤はちょっと難しい面もあり)。市場(大企業)と国家の現状に興味ある人にはお勧めです。

    0
    2013年08月09日

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