国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策

国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策

770円 (税込)

3pt

東日本大震災のような本当の意味での「危機」には、国家が強いリーダーシップを発揮し、国民が団結をして行動することにより生み出される「国力」が求められている。そして「危機」は自然災害や事故に限らない。金融市場の崩壊やデフレ不況という経済危機も、克服しなければならない「危機」である。本書は「国力」の重要性と、豊かな経済社会を取り戻すための経済ナショナリズムの有効性を説く。

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国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年09月16日

    今の日本経済、世界経済が置かれている現状とその原因がすんなりとわかる。

    国民が互いに協力し、支え合って、良いものを生み出していく力、それこそが国力。通貨はその手段。

    これからの日本が向かうべき方向を示してくれています。

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    Posted by ブクログ 2012年02月29日

    ほんとうに地に足のついた理路整然とした論理で国力というものを分析した著作だ。

    はじめに国家ありきで、民度の高い市民社会も国家というものがあればこそ共存できるという考え方。

    新自由主義の弊害を乗り越えて経済ナショナリズムが今後日本で如何に発展していくか注意ぶかく政治を見守っていかねばならない。

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    Posted by ブクログ 2012年01月28日

    TPP亡国論の著者の本

    小さい政府を志向しているものの危機に際した国家の役割はやはり重要であると震災でも実感させられた中で(ふがきなさは目立つが…)新自由主義の方向に突っ走るのはどうなんだ?と考えさせる一冊。

    はっきり言えば普段「頼りない!」「関わらんといて!」とオカンに言ってる割には「朝起こし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月22日

     本書を読み終わって、これは経済書でもあるのだろうが、世界経済の現状を鋭く分析し、日本が今後進むべき道を指し示した政治的イデオロギーの書でもあると驚嘆した。すごい本である。
     本書はまず「危機に直面する世界」で、グローバル経済と経済危機について考察している。経済がグローバル化した世界では「国家が労働...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月17日

    モノと情報が、国境を超えて移動を続ける事象であるグローバル化が顕在化している現代において、国家とはもはやただの枠組みにすぎないという議論が活発である。それを示す具体的な例として、多国籍企業は国家の意思とは関係なく、自らの利益最大化のために市場を求める主体であるし、NGOもまた自らの理念によって、国家...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月27日

    世界中の経済活動が相互に繋がった世界。ウクライナ紛争やスーダンの内戦、干魃や洪水などの災害が世界のどこかで発生すると、原材料の高騰や輸送手段が停滞して混乱を招くなど、現代社会はグローバル経済の名の下で綿密に絡み合っている。一方アメリカやイギリスでナショナリズムを鼓舞するような指導者が現れ、自国最優先...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月26日

    TPP亡国論で知って、若者受けしそうな経済学者ということで興味持って読んでみた。「国力」というものをネイション(国民)とステイト(国家)に分けて、ステイトがネイションの利益の為に動いている様を国民国家と呼び、それが国力を構成している、と。ふむ。
    そのステイトが自国民の為に動く主義を経済ナショナリズ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月27日

    日本は経済自由主義から経済ナショナリズムにパラダイムシフトするべき、という話。
    そして、経済ナショナリズムとは、「ネイションの能力」としての国力の維持と強化を目指す政治経済思想だそうです。
    他にも、経済ナショナリズムが採るべき政策や、ケインズ主義政策との関係などについて、リーマンショックや東日本大震...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月20日

    リーマン・ショック以降はグローバル化や新自由主義(市場原理主義)はもはや有効ではなく、国民国家の国力を重要視する経済ナショナリズムの有効性を説いている。ナショナリズムという言葉の毒抜きを含め、経済素人の私は面白く読んでしまった。

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    Posted by ブクログ 2012年01月04日

    反TPPの旗手として注目を集めた中野剛志氏の既刊書の加筆・改訂版を読む。グローバル化によりネイションの能力が弱体化した世界中の国民国家はステイトの支配力を強め他国から富を収奪しようとする国家資本主義へと走ると。分かり易い納得の解説。

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