官僚の反逆

官僚の反逆

773円 (税込)

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TPP問題をめぐり「外圧を使って日本を変える」と公言する元官僚たち。政治主導と称して公務員制度の破壊を訴える行政改革。国民はこれら「改革派官僚」の言動に喝采を送るが、その本質は、さらなる官僚制の支配と政治の弱体化である。本来、政治家や利害関係者と粘り強く調整することこそ官僚の役割である。それなくして、問題が複雑に錯綜する現代、自由な民主国家は成立しない。日本を国力低下の危機に陥れる官僚たちの反逆を許してはならない。気鋭の論客が、日本を蝕む官僚制の病理に警鐘を鳴らす。

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官僚の反逆 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    マックス・ウェーバーの官僚に対する考え方をうまく引用して、グローバル化と大衆化、そして官僚化に対する警鐘を鳴らしている。
    とくにグローバル化の例で出したマクドナルドの説明は非常に分かりやすかった。
    効率性・計算可能性・予測可能性・支配、そういった観点で見れば今タケノコのように出店してるフランチャイズ

    0
    2023年12月20日

    Posted by ブクログ

    筆者は、冒頭、外圧を使い、TPPへの参加をヌケヌケという元外務省官僚を批難する。

    そして、そのことは、新自由主義、グローバル化が霞が関官僚の官僚、政治家、経済界も含め、現代社会を大衆化させてしまった弊害だと論じているのである。

    論説の、根拠は、スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセットとマックス・ウ

    0
    2012年12月26日

    Posted by ブクログ

    【どんな本?】 「官僚制化」する社会を様々な側面から描写した本。
    特に、「官僚が悪い」といって改革を進める人たちこそが、その改革で「官僚制」を強めてしまうという逆説が面白い。「改革派官僚に騙されるな!」という帯タイトルがある。
    【著者紹介】 (出典:wiki)
    中野 剛志(なかの たけし1971年

    0
    2015年01月06日

    Posted by ブクログ

    グローバル化=官僚制=大衆社会化=定量化
    という定義のもと、議論を単純化して示しているため、
    逆にくどさと分かりにくさを与えてしまった印象。

    ただし、
    成果主義や新自由主義などの定量化できるもののみを重視する態度は、極めて官僚的であり、非人間的、機械的である。それは現実世界を極めて表層的にしか捉え

    0
    2013年09月22日

    Posted by ブクログ

    「官僚化=グローバル化」というのがよくわかりました。会社勤めをしていると、この本に書いてあることに肯けるところを多く感じます。
    グローバル化がいかに社会をダメにしているかがよくわかります。
    みんな、世の中に流されてるだけなんですよね。官僚化はやめてもっと自分の頭で考えるべきです。

    0
    2020年06月23日

    Posted by ブクログ

    『政治の世界には、確かに、利害の対立や妥協がつきものである。しかし、政治には対立や妥協があるからこそ、議論が行われるのであり、言論の自由が意味をもつのである。

    もし、関係者の間に対立や妥協がなく、すべて、規則に従って官僚制的に事を運べばよいのであれば、そもそも言論が自由である必要などない。政治的な

    0
    2016年11月05日

    Posted by ブクログ

     「世界は矛盾に満ちあふれている。」
     ともすれば「中二的」と揶揄されるこの言葉は、しかし物事の本質をついている。久米田康治さんのマンガ『かってに改蔵』の中で、『名探偵コナン』の台詞をもじった「真実はいつも一つとは限らない」という台詞があったが、まさしくそのとおりであろう。

     さて、経済や政治

    0
    2012年12月17日

    Posted by ブクログ

    全部読み終わりっても、やはり、中野剛志氏とは一体何者なのだろう?

    確か、通産省に席を置いていながら、京都大学大学院工学研究科で政治思想の研究をする准教授であったその経歴から、何を批判したいのだろう?

    本書では、色んな本の引用や、他者への批判が満ち溢れていますが、じゃあどうしたいのだろう?となると

    0
    2012年12月04日

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