内務省研究会の作品一覧
「内務省研究会」の「内務省 近代日本に君臨した巨大官庁」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「内務省研究会」の「内務省 近代日本に君臨した巨大官庁」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
警察行政を司っていたことから特高に繋げられ(所管は所管なので仕方がないのだが)戦後早々に解体されたためなんとなく「悪」のイメージがつきまとう内務省。その内実を通史と各所管に分けて綴った本。新書レベルでここまで詳かに内務省について研究した本はないのではないだろうか。
意外だったこととしては1つに昭和に入って以降、かなり弱体化がすすみ終戦時には実質的な解体が進み始めていたことである。厚生省や企画院、軍需省などを通じて戦争中にかなりの権限が内務省から奪われていたことが分かる。杞憂に終わったとは言え、東條英機が首相・陸相のほかに内相も兼務した際内務省解体の嚆矢であると囁かれたのもこの辺の事情から
Posted by ブクログ
現在の総務省(旧自治省)、国土交通省、厚生労働省、警察庁、都道府県知事などの淵源となり、その規模、権限の大きさから「省庁の中の省庁」として戦前の日本に大きな影響を及ぼした内務省について、若手・中堅の日本政治史研究者たちが様々な面から解説。
本書は、政治と行政にまたがる内務省の位置を論じる序章、4つの時期に分けての通史編、地方行政、神社宗教行政、警察行政、社会政策、内務省と軍部など多彩な行政分野と他のアクターとの関係を取り上げた10の論稿からなるテーマ編、あと多様な観点からのコラム等から構成されている。
新書としては500頁を超えるかなりの大部だが、様々な角度から「内務省」という大きな存在に切り