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ユーザーレビュー

  • 内務省 近代日本に君臨した巨大官庁

    Posted by ブクログ

     警察行政を司っていたことから特高に繋げられ(所管は所管なので仕方がないのだが)戦後早々に解体されたためなんとなく「悪」のイメージがつきまとう内務省。その内実を通史と各所管に分けて綴った本。新書レベルでここまで詳かに内務省について研究した本はないのではないだろうか。

     意外だったこととしては1つに昭和に入って以降、かなり弱体化がすすみ終戦時には実質的な解体が進み始めていたことである。厚生省や企画院、軍需省などを通じて戦争中にかなりの権限が内務省から奪われていたことが分かる。杞憂に終わったとは言え、東條英機が首相・陸相のほかに内相も兼務した際内務省解体の嚆矢であると囁かれたのもこの辺の事情から

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    2025年08月10日
  • 内務省 近代日本に君臨した巨大官庁

    Posted by ブクログ

    本書は内務省成立から解体までの通史と内務省に関連するテーマ史で構成される。内務省は、現在の警察庁や国土交通省などさまざまな省庁を束ねた戦前随一の存在であった。ところが、本書によると、1930年代以降、内務省の持つ政治力の低下や担う対象がこれまで以上に広範囲に及んだことで、内務省の衰退の兆しは戦前の時点で現れていたという。

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    2025年06月21日
  • 内務省 近代日本に君臨した巨大官庁

    Posted by ブクログ

    こういう本が新書で出てしまうことが素晴らしいです。内容も網羅性があって、記載も平易で読みやすいです。厚いので読むのが少し大変でしたが。

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    2025年06月10日
  • 内務省 近代日本に君臨した巨大官庁

    Posted by ブクログ

    巨大だがイマイチ何をしているのかわからない・GHQによって解体されたイメージがある内務省の研究書籍。驚くべき管轄の広さとともに、陸軍や大蔵省とも渡り合った力強さに驚かされる。本土決戦間近において、陸軍と地方機関について争われ純粋な軍事組織に成り代わることを防いだとは知らなかった。内務省解体=民主化の達成とはならないのが歴史の面白いところであると感じる。

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    2025年04月30日
  • 内務省 近代日本に君臨した巨大官庁

    Posted by ブクログ

    現在の総務省(旧自治省)、国土交通省、厚生労働省、警察庁、都道府県知事などの淵源となり、その規模、権限の大きさから「省庁の中の省庁」として戦前の日本に大きな影響を及ぼした内務省について、若手・中堅の日本政治史研究者たちが様々な面から解説。
    本書は、政治と行政にまたがる内務省の位置を論じる序章、4つの時期に分けての通史編、地方行政、神社宗教行政、警察行政、社会政策、内務省と軍部など多彩な行政分野と他のアクターとの関係を取り上げた10の論稿からなるテーマ編、あと多様な観点からのコラム等から構成されている。
    新書としては500頁を超えるかなりの大部だが、様々な角度から「内務省」という大きな存在に切り

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    2025年08月28日

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