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Posted by ブクログ
事例も、その反応も興味深い。その上で、日本スゲーみたいな浮かれた心情とは、スタンスを異とする著者だから、異文化理解、時代突破の示唆書として、深く読むことができる。
話題の幅広さ、分析の鋭さの両面から見て、5つ星です。
・日本発:アイスコーヒー、ストレートパーマ、スーツケースに車輪。国力よりもこんなところを誇りの根拠にするのも悪くない。
・大阪発:回転寿司、カラオケ、インスタントラーメン。大阪人の気質は、外国人のお気に入り。
・一番の違いは日本人はストレスを忘れようとする。でも、イタリア人はストレスの原因を解決しようとする。
・定年退職したお父さんがボランティアする姿に、「社会と付き合う前に、自分の家庭と付き合うべき。社会から必要とされる前に、家族から必要とされる人間にならないと」
・人間が儀式を求める時は、その存在を精神に強く刻みつけたい時。実現が危うければ危ういほど、根拠が薄弱であればあるほど、その存在を実際以上に強調したいと思えば思うほど、儀式は派手になる。
・日本人は、乳母車を一人で持ち上げている母親に「手伝いましょうか?」とは声をかけない。相手が「社会」に住む人だから。相手が知り合いなら、「世間」に住む人だから、無条件で声をかける。
・日本では、「先週はごちそうさまでした」と改めてお礼をいう。西洋でこれをやると「今週も期待しているのか?」と誤解される。
・デーティング・ピリオド。お試し期間。
・西洋人にとって、食牛は家畜に「分類」される。日本人と異なり、「関係」しない。
・日本の著作権使用料の収支は、5800億円のマイナス。アメリカは12兆円の黒字。
・無気力肯定ビジネス。
Posted by ブクログ
2006年から続くBSのcool japan司会の鴻上尚史が書いた本。クール・ジャパンがクールでないのは周知だが「コスプレはよくてフィギュアはダメ」という文句が気になり読んだ。
日本人はそう思わないが外国人にとってクールなものがあるというのは承知していたが、外国人、特に西洋人が理解できない日本人のセンスに少なからずショック。たとえば、仔牛の時から育てた牛を加工場に送り出した高校生が涙する(食用なのに泣くことはないだろう)、とか、赤ちゃんとつきっきりで寝る(親は別室でセックスするだろう)、とか。
文化と意識の違いが国によってあること、というか、自分たちの常識が世界ではそうでないことを知り得ることができる貴重な本。そういうギャップをうまく認識させるのは鴻上尚史ならではだろう。
長期的に投資をして長期的に取り組むことで文化の壁を越える場を作りプロデュースをしていかないといけない、という巻末の文は本文とテイストが違うが、鴻上尚史の的を射た指摘で、こちらも必読。
2009年外国人の思う日本のクールベスト20
(アイスコーヒーやママチャリも人気)
1.ウォシュレット
2.お花見 ただし紅葉は理解できない
3.100円ショップ
4.花火 線香花火は侘び寂びな哲学っぽいと思われるそう
5.食品サンプル かっぱ橋にお店もある
6,おにぎり 海苔は好き嫌いが分かれる
7.カプセルホテル
8.盆踊り
9.紅葉狩り
10.新幹線
11.居酒屋 注文しながら食事ができる(最初にまとめてでなくてOK)飲みだけでない、メニューが多い
12.富士山登山 山自体を愛でる感覚はない 1215年ラテラノ公会議で決めた告解義務付けを書いている
13.大阪人の気質 ボケのノリのよさ
14.スーパー銭湯
15.自販機・コンビニ
16.立体駐車場
17.ICカード
18.ニッカボッカ・地下足袋
19.神前挙式
20.マンガ喫茶
Posted by ブクログ
外国人にとって日本のクールと思うポイントはどこか?よくある電化製品からなぜか大阪人というものまであって幅広くて面白い。そこにクールと感じるのか〜と納得。
特に印象に残ったのは最近テレビで日本人のすごいところとか、外国人が見た日本人の良い印象、世界に誇る日本人や日本の製品!みたいな内容の企画をよく見る。
確かに同じ日本人が活躍しているのを見て、日本人であることを誇らしく思う。だが、それは同じ民族であるというだけに過ぎない。素晴らしいことをした人も素晴らしい商品を開発したのも、その人個人の偉業。ただ同じ日本人であるからという理由だけで私まで誇らしい気持ちになるのはおかしい。
驕り高ぶってはいけないのだ。
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