無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
【鴻上尚史、渾身の一作!】
「演劇は劇場にだけあるものではありません。あなたがいて、目の前にもう一人の人間がいれば、またはいると思えば、そこに演劇は生まれるのです。もし、あなたが目の前にいる人に何かを伝えたいとか、コミュニケートしたいとか思ったとしたら、演劇のテクニックや考え方、感性は間違いなく役に立つでしょう」――鴻上尚史
日本人が、「空気」を読むばかりで、つい負けてしまう「同調圧力」。でも、その圧力を跳ね返す「技術」がある。それが演劇。「空気」を創る力は、演劇的な思考と感性によって磨くことができるのだ。なにも舞台に立ったり、俳優を目指したりする必要はない。本書で、演劇の基礎に触れて、日常の生活で意識するだけ。長きにわたるコミュニケーション不全の時代に、人間らしい交感の喜びを取り戻し、他者とともに生きる感性を育てる方法を具体的に説く画期的な指南書。
Posted by ブクログ 2022年02月27日
同じ舞台でも観客によって変わる、映像より生々しく感情が伝わるなどは授業に似ていると思った。私も教師という役を演じているから。
他人を生きてみる楽しさ、他人になりきる大切さがある。
なんとなく演じるんじゃなく、「こう演じる目的」を明確にするのも大事だという。そうじゃないと演劇ではなく演劇っぽい何かに...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月21日
<感想>
コンビニの傘を題材に演劇に役者の葛藤(心の動き)について解説するくだりは素晴らしかった。日常の小さな葛藤はたしかに存在するし、自分自身の経験を振り返っても嫌になるほど覚えがある。これほど無意識の振る舞いを言語化できる鴻上氏はすごい。
<アンダーライン>
★★★喜劇と悲劇は同時に存在する
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月31日
書いてあることには全面同意という感じだった
ずっとうんうん!って思いながら読めるので気持ちいい
見る人がいれば演劇って思うと人生楽しくなる
生々しい心の動きが苦手な人も居るってのに少しびっくり
そりゃそうなんだけど、自分はそういうのが大好きなのでどんだけ感情に飢えてるんだ…とか考えてしまった
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月22日
演劇、映像、小説等さまざまな媒体を比較しながら、演劇の良さやうまくいかないところがわかりやすく書かれていて、ぼんやりと見ることが好きなだけだった演劇への解像度が上がる良い本でした。
コロナ渦で不要不急のものだと言われ続けた演劇に対して、必須のものではないけれど、人間がきちんと生きる上でとても大切で...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月02日
演劇人 鴻上尚史さんの
「演劇」を語ることによって
今の老若男女の日本人に
届けたいお話し。
第八章の
「なぜ子供たちに演劇が必要なのか」
が 心に響いて来ました。
この「子供たち」の部分に
「今のコロナ禍」
「忙しい大人たち」
「(日本)政府の人たち」
を そのまま当てはめると
より
今こそ「こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月26日
作家であり演出家である著者による、演劇についての話。小説、テレビドラマ、映画、演劇の違いについての考え方が面白い。小説がいちばん描写が細かく、テレビドラマ、映画、演劇の順で、いいかげんになっていく。見ている人は、小説では作家の思いどおりに内容が伝わり、テレビドラマでもナレーションが入ったりして、誤解...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月29日
演技というと「テクニック」だと思っていたが、そうではなく生身の人間の「心」。映像と違い、演劇では俳優と観客が同じ空間に存在することで、さまざまなことを共有・体験する。俳優と観客の関係はインタラクティブであり、俳優の演技が観客の反応によって変わる。役を演じるとき、どんな役でも「自分の人生の可能性のひと...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。