作品一覧 2014/10/24更新 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略 試し読み フォロー 危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション 試し読み フォロー サムスンの決定は何故世界一速いのか 値引きあり 試し読み フォロー サムスンを変えた吉川氏が語る ものづくり維新 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 吉川良三の作品をすべて見る
ユーザーレビュー サムスンの決定は何故世界一速いのか 吉川良三 最近著者の吉川さんの講演を聞く機会があり、この本を読んでみた。なぜサムソンの製品が世界で受け入れられるのか、なぜ日本の製品はダメなのか、それを理解するヒントがこの本にあると思う。 グローバル化とは、徹底的に世界のボリュームゾーンに使用を合わせること、そしてその土地にあったニーズを見出して安くカスタマ...続きを読むイズすること。サムソンは社員を教育し直して、世界中に散らばった社員たちが判断するボトムアップの組織を作り上げたのだから強いのだ。 日本の製品のガラパゴス化は、経営者、技術者、消費者の傲慢の上にできている。誰に向けた製品なのか、もう一度見直さないと富裕層以外からは相手にされなくなってしまう。製造業にたずさわる人には一読の価値があると思います。オススメです。 Posted by ブクログ サムスンの決定は何故世界一速いのか 吉川良三 吉川良三著「サムスンの決定はなぜ世界一早いのか」角川ONEテーマ21(2012) *まず頭に入れておかなければならないのは、日本がいまだに生産拠点としてしかみていない新興国を「巨大市場」としてかんがえなければならないということ。そしてその市場はすでにそこを狙う世界中の企業によってリーグ戦ではなくトー...続きを読むナメント戦が繰り広げられているという事。 *現地、現材、現人のグローバル企業を目指しているのが韓国企業である。地域と人に密着したものづくりは非常に重要だが、日本企業の多くはまだその重要さには気がついていない。サムスンではR&Dも本社ではなく現地行うのが当然と考えられている。 *マクドナルドでは社長もマネージャーも含めてすべて現地の人に任せている国がほとんどという中で日本人にも好まれるてりやきバーガーや月見バーガー、韓国人にはキムチバーガーなどが出来上がって行った。サムスンにしても、最初に海外進出したときには日本と変わらないやり方をしていたが、完全な現地主義への移行を始めたのは2000年。この頃からLGにしても韓国企業は現地の人を社長にしてスタッフもそのようにするような方針になっていった。 *サムソンの李会長の参謀は何かの判断をする際にその度に会長に相談をしたりはしません。会長であればこうするだろうというふうに、95%以上のレベルで同じ考えを持てると自負しています。そういう参謀が集まり、サムスングループ全体を動かす司令塔として機能しているのが秘書室です。これは韓国財閥の独特の組織であり、法人組織にはなっておらず形式的な所属はグループ内の各企業ということになっていました。この秘書室に財閥系のエリートが約200人、技術系のエリートが約200人、併せて400人います。 *日本ではトップの人間が戦略をたてたのであれば、その人自身がその戦略のオペレーションまでを行おうとしがちですが、そういうやり方は本来間違っています。サムスンでは李会長が戦略をたてれば、その後のことはオペレーションにたけた人間に任せられます。 *李会長の場合、何かヒントを出した後に、「何かいい考えがあったら教えてくれ」と言っておく事もよくありました。そこで、「こういうことを考えました」と提案さてたときには「なるほど、それはよくわかる。ただそれはあまりにも常識的な考えだ。もっと常識にとらわれないアイデアはないか。」というふうに聞き出しながら判断して行くようにしていってます。 *「もの」の世界をおろそかにして「つくり」の世界だけで考えた場合、いかに人件費をおさえるか、いかに生産リードタイムを短縮するかといったコストダウン競争に終始してしまいます。「もの」で勝負ができなければ今後の展開はひらけません。ルイヴィトンはもので勝負しています。材料が2000円の商品であっても、ものによって20万円で売れるようにする。コストダウンなど考えた事がない。もの、の世界の部分こそがこれからのビジネスの鍵をにぎります。 Posted by ブクログ 勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略 畑村洋太郎 / 吉川良三 日本のものづくりを「もの」=思い、考え方、アイデア。「つくり」=プロセス。とわけて考えた時、日本の製造業の多くは「つくり」によって市場を席巻した。しかしデジタルに移行したことで、製造方法の大展開がおき、熟練した技術が不要になったことが、現在日本の製造業が弱くなった原因と指摘している。 「経営者は孤独...続きを読む」、「他社がやるから」という横並び思想、設備の減価償却の税制がライフサイクルの現在にあっていない事、「考えたくないことは考えない」と言う雰囲気。を批判している。 TTP,FTAは今後の標準を決める役割を担っている。知らない所でルールが決まることは、現在のグローバル社会では大きなハンデだと言う話は、輸出入しやすくなるという表面的な事よりも重要であり、日本も早期に参加するべきだと感じた。 また日本は基本技術や生産技術はまだ底力があるので、組織全体が、ひとつの戦略のもとで動いたり、情報を一元管理できるようハブ化するなどの改革を進め、組織の動きを統一しムダを省くことで経営効率化、組織力向上が測れるという話は、まだまだ悲観するのは早い。と思う反面、残された選択肢は少なく、時間は短いということを感じた。 Posted by ブクログ サムスンの決定は何故世界一速いのか 吉川良三 元サムスン電子の吉川常務が執筆。日本企業の駄目な点をズバッと指摘。それだけに留まらず「日本人」の3つのオゴリ「経営者の傲慢+技術者の傲慢+消費者の傲慢」を挙げ、日本の向かうべき道を指南している。この内容で724円は安すぎ。 Posted by ブクログ 危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション 畑村洋太郎 / 吉川良三 最近流行り(?)のサムスン分析本。著者は2人ですが、実際にサムスン電子での勤務経験のある方がメインで解説をしているためで、分析が鋭く内容も具体的です。 マーケティングや技術経営を勉強した事のある人には理論のいい裏付けになるのではないでしょうか。 ちなみに私は特に以下の点に関してが目からウロコでした...続きを読む。 ・セールスの目的が「製品を売る」事ではなく「製品に対するフィードバックをもらう」事 ・サムスンでは開発設計や研究開発を自前でほとんどやらない ・新製品発表会でハッタリをかませてブランド名を売る Posted by ブクログ 吉川良三のレビューをもっと見る