吉川良三のレビュー一覧
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最近著者の吉川さんの講演を聞く機会があり、この本を読んでみた。なぜサムソンの製品が世界で受け入れられるのか、なぜ日本の製品はダメなのか、それを理解するヒントがこの本にあると思う。
グローバル化とは、徹底的に世界のボリュームゾーンに使用を合わせること、そしてその土地にあったニーズを見出して安くカスタマ...続きを読むPosted by ブクログ -
吉川良三著「サムスンの決定はなぜ世界一早いのか」角川ONEテーマ21(2012)
*まず頭に入れておかなければならないのは、日本がいまだに生産拠点としてしかみていない新興国を「巨大市場」としてかんがえなければならないということ。そしてその市場はすでにそこを狙う世界中の企業によってリーグ戦ではなくトー...続きを読むPosted by ブクログ -
日本のものづくりを「もの」=思い、考え方、アイデア。「つくり」=プロセス。とわけて考えた時、日本の製造業の多くは「つくり」によって市場を席巻した。しかしデジタルに移行したことで、製造方法の大展開がおき、熟練した技術が不要になったことが、現在日本の製造業が弱くなった原因と指摘している。
「経営者は孤独...続きを読むPosted by ブクログ -
元サムスン電子の吉川常務が執筆。日本企業の駄目な点をズバッと指摘。それだけに留まらず「日本人」の3つのオゴリ「経営者の傲慢+技術者の傲慢+消費者の傲慢」を挙げ、日本の向かうべき道を指南している。この内容で724円は安すぎ。Posted by ブクログ
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最近流行り(?)のサムスン分析本。著者は2人ですが、実際にサムスン電子での勤務経験のある方がメインで解説をしているためで、分析が鋭く内容も具体的です。
マーケティングや技術経営を勉強した事のある人には理論のいい裏付けになるのではないでしょうか。
ちなみに私は特に以下の点に関してが目からウロコでした...続きを読むPosted by ブクログ -
・グローバル市場ではまじめに良い製品を作るだけで戦略がない多くの日本企業がある。
・市場が求めている技術の領域はゆっくり上がるが実際の技術は一気に上がる。
・サムスンには記録の文化がなかったが記録の徹底を根付かせるために何でもかんでも書類に残すことが行われた。かつては、相互不信、集団利己主義、日...続きを読むPosted by ブクログ -
サムスンの経営を中心に、日本企業の今後を提言する本。
著者の一人がサムスンの元常務ということで、当時の未熟だったサムスンの実態も伝わってくる。
しかしサムスンは10数年で世界のトップに上り詰めたわけだから本当にすごい。
就活する過程でサムスンに関する本は何冊か読んだけど、どれも日本に頑張っても...続きを読むPosted by ブクログ -
『はじめに』
・日本の自動車産業は,すでに1990年代から市場の飽和で国内で稼ぐことが難しくなっていた.そこで国外輸出と生産拠点を海外に移す,いわゆる「グローバル化」で対応するようになった.
・成功は欧米など先進国の市場に限定されていました.新興国を含む,本当の意味でのグローバルな市場で成功している...続きを読むPosted by ブクログ -
組織と人、プロセス、製品以上3つのイノベーションがサムスンを
どう変えたのか?を10年間サムスン電子常務として働き
内部で見てきた著者が書いた本。
読んだ直後、もっと本質を理解したいから読み返したいと
思う内容。
会社の社費留学制度でアメリカのサンダーバードでMBAを
取得した後輩にも貸したが、...続きを読むPosted by ブクログ -
サムスン成功の整理その2。
1.強いリーダーシップ。強い危機意識による変革。
2.戦略の明確化。成長市場である新興市場をターゲットとし、目標に合わせた戦略の策定。
(無いものは追わない、効率的・戦略的な順位付け)
3.日本企業は1,2ともに後手に回っている。危機意識と「変える」意志、
後追い...続きを読むPosted by ブクログ -
サムスンの特徴がわかる。
すべてが良いわけではないが、見習うべき点も多い。
ただ、日本人らしさをどこで出すか、よく考えることが必要Posted by ブクログ -
"物づくり、製造業がグローバル競争でいかに生き残るかを、サムソン電子の常務を経験した著者が喝破する。円高、社会インフラコストのせいだと言い訳を言っている場合ではないと。
日本の技術流種が大規模に行われている現状に、驚く。
とはいえ、まだまだ日本が世界に秀でる技術もある。各企業が世界中で社会貢献が...続きを読むPosted by ブクログ -
畑村さんは「失敗学」の権威、吉川さんは元サムスン電子常務という経歴の方。
凋落している国内のデジタル家電業界と、躍進しているサムスンなど韓国メーカを比較しながら、今後の国内メーカの方向性が示されています。
やはりというか最後は、必ず"戦略" "人・組織" というキーワードが出てきます!
自分の会社...続きを読むPosted by ブクログ -
し失敗学でお馴染みの畑村先生とサムソン成長の功労者でもある吉村先生の共同著書。
技術的に優れたよい物をつくれば売れる時代は、終わった。基礎技術を組み合わせ、顧客のニーズにあったものをつくることが大事と本著は、語っている。
Appleやサムソンのように既存の基礎技術の組み合わせで画期的な商品が作られる...続きを読むPosted by ブクログ -
サムスンのフランクフルト宣言以降の成功のポイントを書いた本.筆者はサムスンに籍を置き,CADシステムの構築を行ったそう.
的外れかなと思える箇所もあるが,個人的に参考になったのは以下のポイント.
■PDMの導入による開発スピードの向上
PDMの導入によりあらゆる職能で開発の進捗が共有でき,並行作業に...続きを読むPosted by ブクログ -
日本復活のためには、「負けていることを一度きちんと認めること」
ものづくりニッポンの厳しい現況がわかった。
「つくり」より、「もの」
外の世界としっかり繋がって、自分自身で状況を把握できる人材を育て、組織化しなければならない。
現在負けてはいるが、日本の優位性はまだまだある。Posted by ブクログ -
つい先日も業績好調だというニュースがあった韓国のサムスン電子の強さの秘訣にせまった一冊。サムスンの強みについてはもう知っている情報がほとんどで、あんまり新鮮味はなかったけど、サムスンと比較した場合の日本企業の弱さについては色々と考えさせられた。
いちばん強烈だったのは「『慎重』といえば日本人の美...続きを読むPosted by ブクログ -
相互不信、個人や集団利己主義、権威主義や他律、日和見、無責任といった弊害に対する改革は、意識革新、全プロセスの革新、革新的製品の創造の三つ。重要なのは、トップの細かいことまで口を出さない姿勢、ライバル企業の戦略に関する情報、プロセスの標準化、インターフェイスの規格の統一化、情報の一元化、広く見える化...続きを読むPosted by ブクログ
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サムスンがなぜグローバルに舵を切りどのようにして強くなったのかがわかる。
とくに、プロセスイノベーションのくだりは、自分たちにも取り入れようと思う
もの+つくり
に分けて考えることにも感銘。
スピード中にも細やかさをいれていける仕組みが大事。Posted by ブクログ -
技術偏重経営への継承。 デジタルモノづくりの時代の到来。“つくり”よりも“もの”へ集中し、“つくり“の優位性を生かせ。Posted by ブクログ