吉川良三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.この本をひと言でまとめると
日本の製造業企業再生の道
2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・人を通じた情報流出は、日本の企業が長年にわたって行ってきた「技術者の使い捨て」のツケという側面もあります。「義理堅く誠実」という日本人のメンタリティを考えると、企業が大切な技術情報を扱ってきた人たちをそれなりに優遇するとか、定年後も彼らの力をどこかで生かすような扱いをしていたら、おそらくこのようなことは起こらなかったでしょう。(p73)
→会社の姿勢そのものが原因。ここまでの視点を持ち合わせた経営者がいなかったのが残念。
・デジタルものづくりの本質とは、組織の在り方、動き方の変革を伴うもの(p95)
→うちの会社はまだアナログものづくり。危機感をもちました。
・自由で柔軟な発想の芽を摘む話(p136あたり)
→地元の公園でも遊具の撤去がありました。。。マニュアル通りで責任を取らない人を増やさない教育を考えないといけない。
・サムスン電子が大飛躍を遂げた秘密は、松下幸之助の理念を愚直に実行してきたことにあった(p214)
→これを聞くとなんだかうれしい。日本もまだ可能性があるような気持ちになれる。
・いまの日本がまずやるべきことは、『負けている』ことを一度きちんと認めることだ(p215)
→変なプライドはいい加減捨てたほうがいい。現状を受け入れ、再出発して成功すればいいのだから。
3.突っ込みどころ
・日本の法人税の高さは、海外で活動している競争力のある他国の企業の日本進出を阻む防波堤(p46)
→TPPに賛成するなど、グローバル化の立場からはこの考え方はおかしいのでは?製造業を政策で保護しているだけのように思える。
・元サムスン電子常務の吉川氏がほとんど書いたのでは?サムソン電子の事例が多すぎる。
4.自分語り
・この本の内容は大部分が以前から指摘されていた内容だと思うが、それでも日本の大手企業(パナソニックやシャープ等)がなぜ赤字なのか、なぜ変れないのか本当のところを知りたい。
5.類書
・空洞化のウソ――日本企業の「現地化」戦略 (講談社現代新書) 松島 大輔 (著) -
Posted by ブクログ
自分の会社も含めて、意思決定が遅いことに不満を抱いていたので、ついついタイトルに惹かれて買ってしまった。
本題に行く前に、サムスン電子の営業利益が、日本の大手電機メーカー8社合わせても及ばないという事実に衝撃を受けた。
日本の文化が、「石橋を叩いて渡る」なら、韓国は「始めたら半分終わったも同じ」であるという。とにかくリスクを取ってやってみようではないか、というのが意思決定の速さの肝であると認識した。
また、過剰品質も問題だ。ブルーオーシャン戦略でも強調されたことだが、何を残すか、伸ばすかと同時に何を捨てるのかということも極めて重要だと改めて認識させられた。