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「現実」って何だろう? 私たちが知覚している世界と「現実」は、実はかなりズレている!? 「現実」ではノイズとしてカットされているかすかな五感のささやきに、異能の作家・坂口恭平が耳を澄ます。そこで浮かび上がってきたものとは? 驚きの(そしてどこか懐かしい)世界をありありと体験できる本。私たちは本当は、見えないものたち、触れることのできないものたちに包まれて生きているのだ。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
はっきり言って十年に一度読めるかどうかの傑作。空間論、時間論ともに、ここまでオリジナルの言葉で語れる人は今の日本にいないのではないだろうか?
著者・坂口恭平さんの体験をもとに、「現実」と「思考」について考える本。難解な部分も、読みやすくて楽しめる部分もあるけど、色々なことを考えさせられた。「現実は一つ、思考は無限」と考えると面白いかもしれない。
初めて読んだ坂口恭平さんの本。言葉選びのセンスにたまげた。ただ、この人は天才なんだなと思った。自分はこの人の文章を受け入れられるときとそうでないときがあると感じた。この本を読んだあと一気にハマり数冊読んで、あまりの天才っぷりに疲弊した。けれど、面白い本なので皆さんも読んでみてください。
現実は共通項であり全てではない。 個人が現実に囚われ過ぎると思考を停止(透明化)させてしまう。 思考は現実の中に既に存在しており個人の思考の可視化と伝播が現実を拡張させていくと言う 新たな視点と希望に気付かされた。
1人1人(もしくは1匹1匹)が知覚する世界と、画一化された「現実」世界には大きな隔たりがあり、そのことを認識したうえで「現実脱出」は有効だということが、躁鬱持ちの著者によって独特な視点から説かれてた。頭掻き回された
躁うつ病で本人もいのちの電話を解説してる坂口恭平の人生論。 実際に色んな行動をしてるだけあって、とても示唆に富んでいて面白かった。
『僕たちは、簡単に知覚しうるものだけで構成された「現実」という名の立体空間を、無意識下で作り上げた。さらに集団を形成することで、「社会」と呼ばれる、言葉をもとに人間を管理し、抑制する空間も生み出した。 もちろんそれらは、個では生きることができない人間にとって欠かすことのできない装置である。普通や常...続きを読む識という概念や尺度も、馬鹿にはできない。それによって、円滑に社会が進むのは事実だ。現実という指針があるからこそ、危険を感じ、身を守ることができているのだろう。 しかし、・・・』 面白かった。 アンリ・ベクルソンが『時間と自由』で言ってることを、すごく日常的な言葉で簡単に表現してる感じかな。たぶん、こういうくくり方が良くないんだろうけど…。 「現実」の外に出ることはすごく大事。 それが分からない人の方が怖い…。
脱出したいと思って購入(笑) が,この本は生に悩んでる人や躁鬱な人向けの本でありました.俺の場合金銭で解決できるからそういう点ではあまり役に立たないかな. ただクリエイティブな面で気づかされることが多々あったので良かったです. そしてこういう考えの人がいるってのも面白いと思ったのでした.
○平方キロメートルという空間でも、その時によって広く感じたり、狭く感じたりする。 同じ一分でもその時によって、長く感じたり、短く感じたりする。 どうやら現実という一つではない世界で、我々が「現実さん」と付き合っていくには……。 坂口恭平さんの「現実脱出論」読み終わる。 現実というのは結局 人が生き...続きを読むるために作り出した仮想空間のツールで、それに囚われてしまっては本末転倒なんだね。 物事に当たる時に、赤ちゃんから年寄りまで、色々な年齢の自分ならどう思うか考えてアドバイスもらうって視点も面白かった。
渋谷NHK前あたりで時間を潰す必要があり、Googleマップに「近くの書店」と囁いたところ、いちばん近くにあったのが「SHIBUYA BOOKSELLERS」という書店。セレクトショップのような洒落た店構えのその店は、人文、アートなどに強く、今の僕の気分にぴったりの品揃えだった。(あまりに好みに合い...続きを読むすぎて、既読の本が多かったり、新しい分野との偶然の出会いが望めないほど) 気になっていた一冊を購入して近くのカフェで読む。 異才の建築家(?)坂口恭平の、エッセイとも日記ともつかない、「オレ」の生きる様を吐露したようなテキストであるが、いつものようにぐいぐいと引き込まれる。 文中にも出てくる2012年の青山ワタリウム美術館での個展で、彼を初めて見た。ぶらりとフロアに現れた彼はトークライブを始めた。(プログラムだったのかどうかは知らない)はじめは見知らぬ客にそっと話しかける、画廊での作家のように。しかし次第にその話し方は熱を帯びてきて、やがてはものすごいハイテンションで飛び跳ねるように作品と、自分の生き方を叫んでいた。 それは彼が躁鬱症であることを知る前だったのだが、おそらく「躁」の状態だったのだろう。(文中ではその時期は逆に「鬱」だったとあるが) 本書ではその「躁鬱」に、彼自身がどう向かい合っているかが大きな要素になっている。建築家とも芸術家とも作家とも言い切れない、不思議な存在の彼であるが、その目を離せない感じに、私のような凡人はつい惹かれてしまうのだろう。決して好きではないし、尊敬するわけでもないのだが、気になって仕方が無い。もしこの世の中が閉塞したものならば、突破口を開くのはこうした種類の人間なのかも知れないなぁ、という漠然とした予感がするのである。 彼が創造するものはわかりやすい「美」ではない。むしろ混沌としたカオスをごろんと投げ出して、世の中をすこし不安定にする。ノイズといってもいいかもしれない。だけれども、そこに人間の生命力とか、そういった強さを取り戻すヒントがあるような気がする。 ああ、岡本太郎がよく言っていたようなことに近いのかも知れない。原始の力。プリミティブな強さ。洗練されない、上手くないものの美しさ。そんな種類の人なんだろう、きっと。
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