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「生まれた家族がよかっただの悪かっただの、いったい何を言ってるのか」 住まいや国のあり方を問い続ける、『独立国家のつくりかた』の俊英が辿り着いた、〈家の族〉であることの意味。 生き延びるための家族小説。
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Posted by ブクログ
作者が自分とは全く異なる妻に慄きながら、鬱状態から這い出ようとひたすらもがく様は痛々しかった。一見普通の妻の強い精神、夫に対するまっすぐな信頼、無邪気な子どもとのなにげない行動で少しづつ変化していく作者。あんなにも才能ある人のもう一つの負の一面。夫婦とは本当に両者のバランスなのだ。
初めてこの著者の本を読んだ。家族という共同体について悶々と考えていた時に読んでしまったもんで、震えた。心の奥底にあった感情を思い出したような感覚だった。ビックリしたな。自分にとって大切な一冊。
さっきもつぶやいたがツイートで流れてきたので気になって本屋で手に取ってみたら「生き延びるための家族小説」とあったので、あ~これは読んでおかないとと思い購入。 すごい内容だった。 ここまで自分をさらけ出せるのってたいしたもんだと思う。 そして「書く」という行為に対する作者の姿勢に少し共感したのでありま...続きを読むした。 だが、しかし。 俺の抱えている家族というか現状の問題を解決するものではなかった。 作者はパートナーに恵まれた感がものすごくある。 俺も家族と向き合わないとなと思いつつ10年近く経ってしまっているが、もう諦めたところもあるしな。 それ以上に問題がひとつあるし。 明日までに解決するか否か。 俺も作者の叔父さんの様に蒸発してしまうかもしれん。 っといつもの読書感想とは違った方向に行ってしまったな。 さて坂口さんはこれを読むのだろうと予測してるが、僕は生き延びれますかね?
とにかくフーさんの素敵さが光る。伝えてくれてるのは坂口さんなのだけど。この方を選んで、出来上がったご家族まるっと見続けたい。坂口さんの今後のご活躍も見続けたい。
エッセイととらえるべきか、小説ととらえるべきか。 何が足りないかわからないが、好きな作品というには紙一重な感じ。
聞き流す。それは無視することではない。 聞き流す。それは意味ではなく、音楽として受けるということだ。 聞き流すという行為には、積極性がまったくない。判断せず、決断せず、ただ受け入れるのみだ。 P.214
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