生きのびるための事務

坂口恭平 / 道草晴子

芸術家でも誰でも、事務作業を疎かにしては
何も成し遂げられない。
夢を現実にするたった一つの技術、
それが《事務》です。

この作品は作家、建築家、画家、音楽家、
「いのっちの電話」相談員として活動する
坂口恭平が若い頃に出会った優秀な事務員・
ジムとの対話で学び、人生で実践した方法を
記したテキストを原作にコミカライズして、
《事務》ってめちゃくちゃ大事！
ってことが漫画でわかる本です。

「自分に自信がない」
「ハードルを高く設定しがち」
「悩んで行動に移せない」
足らないことは《事務》でした。


【目次】
はじめに ジムとの出会い
第１講 事務は『量』を整える
第２講 現実をノートに描く
第３講 未来の現実をノートに描く
第４講 事務の世界には失敗がありません
第５講 毎日楽しく続けられる事務的『やり方』を見つける
第６講 事務は『やり方』を考えて実践するためにある
第７講 事務とは好きとは何か？を考える装置でもある
第８講 事務を継続するための技術
第９講 事務とは自分の行動を言葉や数字に置き換えること
第１０講 やりたいことを即決で実行するために事務がある
第１１講 どうせ最後は上手くいく
あとがき

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 青年マンガ
• 出版社: マガジンハウス
• 掲載誌・レーベル: SHURO
• ページ数: 224ページ
• 電子版発売日: 2024年05月16日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 124MB

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就活を始めて、自分の将来について本格的に考え始めた。やりたいことはあるけれど、それをどのように実現させるかを悩んでいるということを相談した人におすすめしてもらった一冊。

この本で言われている「事務」とは、自分の本当にやりたいことを実現させるための具体的な行動や計画、それらに対する考え方のこと。
私はやりたいこと→会社選びというように、やりたいことの実現に向けて、何かしらの企業への就職を前提として考えていたが、必ずしも「雇われ」になる必要はなく、自身でそれを達成できるような筋道を立てて行動していけばいいのだと分かった。
自分を「就活」に当てはめなくとも、未来はいかようにも切り開いていけることが分かり、少し肩の荷が下りたような感覚。

本書内のエピソードを面白く眺めていると、あとがきで著者の経験した実話だと判明。物語のようにトントン拍子で進んでいるように見えるが、これも実際に「事務」を行ってきた結果だとわかる。本書の説得力も増した。

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坂口氏と「ジム」の時折クスリとさせられる軽妙なやり取りやイラストの可愛らしさなどが相俟ってとても面白く読めた。

和やかに物語が進展する中、行動に躊躇する坂口氏に対するジムの「本気でやれよ」のセリフには、普段優しい彼とのギャップもあって、痺れた。

全編を通じて、著者の坂口さんの温かな人柄と才覚が伝わってきた。これからより良く生きていく上での様々なヒントや刺激を得られた気がする。

肝心なこと。
ポジティブな未来を鮮明にイメージし、自分が本当にやりたい・好きな事について、事務（文字や数字を駆使した行動の「計画化・予算化（=見える化））を活用すること！

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久しぶりにスマッシュヒットだった！

将来の現実をなるべくリアルに考える
嫌なことは一つもいれない。

そして、あとはそれを叶える為に必要なアクションをただやるだけ。

売れることは目的じゃない。

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・とにかく。今、心が弱っている。
・坂口さんの本はどれも同じ事を言っているのだと思っているけど、(切り口は違って、どれも素晴らしいと思っている)今回も読んで、(ちょっと恥ずかしいけど)希望が持てた。
・とりあえず、現状に立ち向かってみっか！と奮い立った。
・坂口さんの様な存在が今いるのが、救いになってる。(大袈裟かな？でも読み終わっての正直な感想)

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読みやすく理解しやすい。大谷翔平のマンダラチャートみたいな感じなのかな、と読みながら思った。将来の自分を具体化させていくのは本当に大事。

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そんな上手くいくかなぁとか、ちょっと乱暴すぎん？みたいな部分はあるけど、大筋は納得がいくというか腑に落ちる内容だった。これがやりたい！みたいなこと今の自分にはないけど、理想の生活を思い描くところからやってみてもいいのかも。たまに読み返したい本。

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いつか本を一冊書こうと思っても書けないが、「明日から何時から何時まで原稿を10枚書こう」それが好きなことなんだからそれをしようとなると人はそれができる。
それが事務ってことの一部なんだ。
ってことだった。
ただただとにかくやる、やるために環境を整える、スケジュールの管理とお金の管理する？
好きなことを好きなだけやるのは。こんなに簡単でよかったのか？
ちょっと私のジムくんと相談して実行に移してみよう。そう思える本。

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今までは、「事務=めんどくさい」という概念だったが、事務の定義が明確になったので、できそうな気がしてきた。しかしこの「できそうな気がする」というのが厄介で、実際にやることへの道のりがちょっとだけ短くなっただけであり、それをやってこその事務である。しかしながら、①スケジュール管理、②お金の管理、この2つを目に見えるようにすること、そして「量」を整えることこそが事務であると明確に定義しているので、すごくわかりやすい。そのために、ノートに書く。原始的なやり方だが、ノートに書くのだ。
10年後にどんな自分になっていたいのか目的地がないと、広い海を漂う船のようにあちこち漂ってしまうだけ…ということを耳にし、ゾッとしたことがある。それは、今いる自分の位置も、10年後の目指す姿も曖昧ではっきりしてなかったからだ。しかし、ジムのやり方は簡単明瞭でとっつきやすい。まずは現実を把握して、将来の時間を思い描く。どっちにしろ最後はうまくいくから（これがお守りのように効いてくる)。

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-- 将来の夢っていう到達点じゃなく、将来の現実という具体的な人生のおくりかたを書き起こして、自分の「好き」を確認しながら、その現実を延々と継続するために事務をこなしていく。やることを決めたらジム的に事務をこなしていくだけ。
　モチベーションとか、才能とか夢とか、ふわっとした抽象的なものからフリーになって、目の前の事務に集中すり、ある種「勇気」をもらうことができる本だと思う。
-- 事務に失敗はない。

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普段「マンガでわかる」という類の本は読まないのですが、帯コメントの面々につられて読みました。なんていい本。

すぐに才能とかそういう言葉を使ってしまいそうになりますが、その前にもっと徹底的に、自分は自分のやりたいことを自分にあったやり方で続けているか？を問いたいですね。

まずは一通り読みましたが、最初から読み直しながらわたしも「事務」をやってみようと思います。