作品一覧 2023/02/17更新 空海の哲学 試し読み フォロー 宗教に明日はあるか? 試し読み フォロー 親鸞と一遍 日本浄土教とは何か 試し読み フォロー 禅のこころ ――その詩と哲学 試し読み フォロー 日本人のこころの言葉 鈴木大拙 試し読み フォロー 日本仏教 思想のあゆみ 試し読み フォロー 入門 哲学としての仏教 試し読み フォロー 般若心経を読みとく 二六二文字の仏教入門 試し読み フォロー 1~8件目 / 8件<<<1・・・・・・・・・>>> 竹村牧男の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 入門 哲学としての仏教 竹村牧男 仏教はむしろ深くて新しい 西洋の思想史の中では、神を死なせたのはニーチェ、深層心理説はフロイトやユング、現代言語論はヴィトゲンシュタインやソシュール、うんぬん…とうことになってるけど、「いやその程度のことなら、仏教では千年以上前の最澄や空海でも知ってたから。というか仏教の方が古いにも拘わらずむしろ深いし。」という話。 西洋...続きを読むと東洋の思想哲学を縦横無尽に行き来するのはすごくカッコイイ。というか仏教かなりカッコイイ。 satoumc 空海の哲学 竹村牧男 空海による密教の中心思想は『即身成仏義』にあるとして、仏教思想の初期から密教への展開と経文の字義に無数の意が内蔵されているということを元に、『即身成仏義』の中の即身成仏頌に示される思想の核について空海自身によりが数々の仏典からの引用で委細を尽くして述べていることを、著者は解説している。 Posted by ブクログ 入門 哲学としての仏教 竹村牧男 自己とは関係的存在であり、全時空の他者そのものが自己であるという仏教の視点を哲学的に説く。部分は全体を含む(一即全、全即一)の思想について家の構造を用いた説明は初めて聞くものにも非常にわかりやすい。また、仏教は日本では思想として捉えられていないが、非常に哲学的であり、ユングやフロイトの「深層意識」や...続きを読むハイデガーの「存在と時間」に先駆けて深い洞察が古くから日本に存在していたことを指摘し、仏教思想と哲学への橋渡しを随所で試みていることに著者独自の視点がみられる。 哲学として読み進めるも非常におもしろく、また、心理学的な自分探しや自己他者関係の模索などの問題においても新たな見通しへの一石を投じることができる内容と感じられら。初心者向きにまとめられた良書。 (参考)著者の研究分野:あとがきより 1.唯識思想研究 2.大乗起信論および華厳思想研究 3.禅思想、日本仏教思想 4.西田幾太郎、鈴木大拙の宗教哲学研究 Posted by ブクログ 入門 哲学としての仏教 竹村牧男 仏教は勿論宗教である。宗教ではあるが、その背後に膨大な「知の体系」があるというのが著者の主張。その知の体系を哲学的に見てみませんか?というのが本書の内容。 確かに、仏教の基本的なスタンスは、「この宇宙には真理がある。その真理を悟った者こそがブッダになるのだ」というもののはず。その真理を言語...続きを読む化することが困難であるがゆえに、最高の真理を悟ったゴータマ・シッダルダ(仏陀)は、その真理を伝達する困難さに直面したのだ。 この宇宙には真理があり、その法則をどこまで徹底的に認識できるのか、ここが修行の果たす役割になるのだろう。ヴィトゲンシュタインの言葉を借りるならば、「語りえないもの」の範疇に入る次元である。 おそらく宗教家から見れば言語道断な書なのかもしれない。だが、哲学的思弁で突き進めるところまで突き進むという態度は、決して否定されるべきではなかろう。 Posted by ブクログ 入門 哲学としての仏教 竹村牧男 仏教は宗教だけど、その哲学的な側面にスポットを当てた本。著者の感嘆とちょこちょこ挿入されるダジャレがなんとも微妙だけど、内容としてはとても面白かった。 ・対象そのものではなく関係性を重視している(縁起)。 ・集合的無意識を阿頼耶識と捉えれて解釈する事も可能。 ・ウィトゲンシュタインの主張する言語哲学...続きを読むに近い事が、仏教では龍樹(ナーガールジュナ)の時点で主張されていた。 ・認識として、この世界は我々の感覚ありきで、その感覚は阿頼耶識から来る。 ・阿頼耶識の奥を突き詰めた先に世界がある。その世界像を表した曼荼羅を、ユングも研究していた。 ・世界を作り出す心の動きは、五位七十五法に分類され、とりわけ煩悩については細かな分類が行われている。(関連―アビダルマ) Posted by ブクログ 竹村牧男のレビューをもっと見る