作品一覧

  • 宗教に明日はあるか? 宗教間対話座談会
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    1巻2,200円 (税込)
    21世紀の今日でもなお、宗教や宗派の違いが対立や紛争の原因として語られる。それでも、違いを知ろうとし、違いを認めるところから宗教間の対話は可能となる。各宗教の研究者――安蘇谷正彦(神道)、坂本堯(キリスト教カトリック)、眞田芳憲(イスラーム)、竹村牧男(大乗仏教)、ホアン・マシア(キリスト教カトリック)、森章司(釈迦仏教=初期仏教)――による講義と討論を通して、相互理解をはかる試み。
  • 空海の哲学
    値引きあり
    5.0
    日本仏教の最高峰・空海。日本文化に大きな影響を与えた空海思想の核心である即身成仏に注目し、その思想の今日性を描く決定版!
  • 日本人のこころの言葉 鈴木大拙
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    日本が世界に誇る宗教哲学者・鈴木大拙は明治3年(1870年)に生まれ、若くして禅の奥義を体得、27歳で渡米して10余年にわたって仏教活動を展開する。戦後も欧米の多くの大学で講義をするとともに、一流の思想家や哲学者と交流しながら、95歳で没するまで仏教の人間観や世界観を広め世界から注目される。禅や日本浄土教に基づく広く深い思想から発せられた言葉を、膨大な著作や同時代に生きた人々の証言から選んで解説。
  • 般若心経を読みとく 二六二文字の仏教入門
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    1巻1,012円 (税込)
    大乗仏教のエッセンスを262字に凝縮した『般若心経』。 日本人に最も親しまれてきた仏典であるものの、 ほとんどすべてが専門用語によってうめつくされ、 その最深部の理解には仏教学の基礎知識を欠くことができない。 空とは何か。自己とは何か。 そして、わだかまりを離れ、 ただ生きてただ死ぬ、本当に自由な境地とは――? 言葉のひとつひとつをていねいに味わい、 「一切皆苦」の現実を生き抜く智慧を浮かび上がらせる仏教入門。 【目次】  はじめに  原漢文  訓 読  現代語訳 第一章 般若心経とは何か 第二章 観音さまの見たもの 第三章 生死は仏のおん命なり 第四章 不生で調いまする 第五章 一切法を空と説く 第六章 輪廻の迷いを超えて 第七章 心の中を見つめれば 第八章 本来の自己に目覚める 第九章 究極の真実の世界 第十章 よく一切の苦を除く 終 章 「般若心経」の思想  おわりに ※本書は、二〇〇三年七月に大東出版社より刊行された『般若心経を読みとく 仏教入門の第一歩』に加筆修正し改題のうえ文庫化したものが底本です。
  • 親鸞と一遍 日本浄土教とは何か
    値引きあり
    4.0
    無の深淵が口をあけ虚無の底に降り立った中世日本に日本浄土教を大成した二人の祖師がいた。定住型の親鸞と漂泊型の一遍という、全く対照的な生き方と思索を展開した両者の思想を、原典に現代語訳を付して緻密に読みこみ比較考量、日本文化の基層に潜む浄土教の精髄を浮き彫りにする。日本人の仏教観や霊性、宗教哲学の核心に鋭く迫った清新な論考。
  • 禅のこころ ――その詩と哲学
    -
    1巻1,210円 (税込)
    禅とは何だろうか。古来、仏の悟りの真髄をこころからこころへと伝えてきたため、その世界に参入するのはなかなか難しい。本書はこの難問に応える。禅の世界は、坐禅修行を通して真実の自己とは何かを究明し、同時に現実世界において平常心に生きる道であることを解き明かす。そこに開かれる、自然や他者との不二の境地は、まさに詩となり、味わいに富む言葉に結晶する。その禅的境涯にひそむ理路は、「言語」「時間」「身心」「行為」などの哲学的探究の展開ともなる。禅を、今を生きるための思想として、多くの人の身近なものとすべく意図された、他に類例のない入門書。
  • 日本仏教 思想のあゆみ
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    聖徳太子、南都六宗、最澄・空海、鎌倉新仏教……。歴史的に仏教の展開の最終段階に位置し、高度な思想を展開した日本仏教。唯識や華厳の世界観、最澄や空海の即身成仏の思想、法然、親鸞、一遍らの念仏、道元の坐禅観、日蓮の唱題──。各宗派祖師の思想の概略をわかりやすく明らかにしながら、日本人のものの見方及び考え方の特質を描き出す一冊。(講談社学術文庫)
  • 入門 哲学としての仏教
    値引きあり
    4.1
    仏教って、こんなに新しく面白かったのか! 常住不変な存在としての「私」を否定する無我。主客二元論を根本的に否定する縁起。無意識の世界、絶対現在の時間論等、現代西洋哲学を先取りした思想に迫る。(講談社現代新書)
  • 入門 哲学としての仏教

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    935

    良いことも悪いことも縁

    人間の理性への過信

    竹村牧男
    1948年東京都生まれ。東京大学文学部印度哲学・印度文学科卒業。同大学大学院人文科学研究科(印度哲学)博士課程中退。東京大学文学部助手、三重大学人文学部助教授、筑波大学教授(哲学・思想学系)を経て、東洋大学学長就任。2020年3月、退任後は同大学名誉教授。博士(文学)。名誉教授(筑波大学)。専門は仏教学、宗教哲学。著書に『唯識三性説の研究』(春秋社)、『西田幾多郎と鈴木大拙』(大東出版社)、『入門 哲学としての仏教』(講談社現代新書)、『日本仏教 思想のあゆみ』(講談社学術文庫)などがある。

    入門 哲学としての仏教 (講談社

    0
    2024年06月28日
  • 入門 哲学としての仏教

    購入済み

    仏教はむしろ深くて新しい

    西洋の思想史の中では、神を死なせたのはニーチェ、深層心理説はフロイトやユング、現代言語論はヴィトゲンシュタインやソシュール、うんぬん…とうことになってるけど、「いやその程度のことなら、仏教では千年以上前の最澄や空海でも知ってたから。というか仏教の方が古いにも拘わらずむしろ深いし。」という話。
    西洋と東洋の思想哲学を縦横無尽に行き来するのはすごくカッコイイ。というか仏教かなりカッコイイ。

    #感動する #カッコいい #タメになる

    0
    2022年04月22日
  • 空海の哲学

    Posted by ブクログ

    空海による密教の中心思想は『即身成仏義』にあるとして、仏教思想の初期から密教への展開と経文の字義に無数の意が内蔵されているということを元に、『即身成仏義』の中の即身成仏頌に示される思想の核について空海自身によりが数々の仏典からの引用で委細を尽くして述べていることを、著者は解説している。

    0
    2021年05月31日
  • 入門 哲学としての仏教

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    自己とは関係的存在であり、全時空の他者そのものが自己であるという仏教の視点を哲学的に説く。部分は全体を含む(一即全、全即一)の思想について家の構造を用いた説明は初めて聞くものにも非常にわかりやすい。また、仏教は日本では思想として捉えられていないが、非常に哲学的であり、ユングやフロイトの「深層意識」やハイデガーの「存在と時間」に先駆けて深い洞察が古くから日本に存在していたことを指摘し、仏教思想と哲学への橋渡しを随所で試みていることに著者独自の視点がみられる。
    哲学として読み進めるも非常におもしろく、また、心理学的な自分探しや自己他者関係の模索などの問題においても新たな見通しへの一石を投じることが

    0
    2012年12月09日
  • 入門 哲学としての仏教

    Posted by ブクログ

    仏教は勿論宗教である。宗教ではあるが、その背後に膨大な「知の体系」があるというのが著者の主張。その知の体系を哲学的に見てみませんか?というのが本書の内容。    

    確かに、仏教の基本的なスタンスは、「この宇宙には真理がある。その真理を悟った者こそがブッダになるのだ」というもののはず。その真理を言語化することが困難であるがゆえに、最高の真理を悟ったゴータマ・シッダルダ(仏陀)は、その真理を伝達する困難さに直面したのだ。   

    この宇宙には真理があり、その法則をどこまで徹底的に認識できるのか、ここが修行の果たす役割になるのだろう。ヴィトゲンシュタインの言葉を借りるならば、「語りえないもの」の範

    0
    2012年05月05日

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