竹村牧男のレビュー一覧

  • 入門 哲学としての仏教
    自己とは関係的存在であり、全時空の他者そのものが自己であるという仏教の視点を哲学的に説く。部分は全体を含む(一即全、全即一)の思想について家の構造を用いた説明は初めて聞くものにも非常にわかりやすい。また、仏教は日本では思想として捉えられていないが、非常に哲学的であり、ユングやフロイトの「深層意識」や...続きを読む
  • 入門 哲学としての仏教
    仏教は勿論宗教である。宗教ではあるが、その背後に膨大な「知の体系」があるというのが著者の主張。その知の体系を哲学的に見てみませんか?というのが本書の内容。    

    確かに、仏教の基本的なスタンスは、「この宇宙には真理がある。その真理を悟った者こそがブッダになるのだ」というもののはず。その真理を言語...続きを読む
  • 入門 哲学としての仏教
    なかなかすばらしい。あまりに基本的なことを書いているとはいえ、いわゆる世界の哲学を網羅しながらも簡潔に仏教の本来のあり方を書いたもの。西洋にかぶれた人ほど仏教を甘く見ているのでは?と著者の言葉から感じる。仏教なくして西洋哲学は成り立たなかったということ。
  • 入門 哲学としての仏教
    新聞に書評が載ったコーナーに置いてあっり、
    最近の私の興味である仏教の本だったので買ってしまった。
    買って大正解。
    タイトル通り、哲学という立場で仏教を語るというテーマに一貫しており、とても興味深い。
    中でも、唯識の阿頼耶識説は今後も詳しく学びたいと思った。
  • 入門 哲学としての仏教
    「存在」「言語」「心」「自然」「絶対者」「関係」「時間」というトピックを、仏教の視点から、様々な宗派を横断して解説している。
    以下では「存在について」を自分なりに記述してレビューとする。

    –物質について–
    グラスを粉々に割ってしまったとする。他の人が残骸を見て、それがグラスだったとは分からない。と...続きを読む
  • 入門 哲学としての仏教
    [ 内容 ]
    仏教とはこんなにモダンな思想だったのか! 
    実体を否定する縁起と無我。
    意識下の世界を究明する唯識思想──。
    現代哲学を先取りした思想の本質を、第一人者が解き明かす入門書。

    [ 目次 ]
    序 仏教はとても斬新な哲学である
    第1章 存在について-本体なき現像の生成
    第2章 言語について...続きを読む
  • 入門 哲学としての仏教
     著者は印哲から仏教学者へ。この本は仏教の古臭さ、宗派性を感じさせず、むしろその背後にある考え方に焦点をあてる。 
     仏教本来の核心とは、鎌倉以降の民衆に広まるお手軽仏教の方法論ではなく、「自己がそもそも何であるか」を問う哲学体系であった。それはすべてのものの関係性を深く考察するものである。主体と客...続きを読む
  • 日本人のこころの言葉 鈴木大拙
    鈴木大拙の39のことばを引用し、その意味をわかりやすく解説している本です。また巻末には大拙の生涯をコンパクトにまとめた文章も収録されています。

    著者は、大拙の思想の継承者である秋月龍珉の弟子であり、いわば大拙の孫弟子にあたる仏教研究者です。大拙の禅理解に対しては、実証的な仏教学の立場から批判がなさ...続きを読む
  • 日本人のこころの言葉 鈴木大拙
    「ひじ、外に曲がらず」。不自由がそのまま自由であるということに救いがあるということを本当に理解するには、自分ら自身が真にその内実に迫るべく体究錬磨しなければならない。因果を否定することはできないが、因果というものに素直に従うことが、すなわち、因果を悟るということ。これこそが大拙の徹底した悟りの境地。
  • 入門 哲学としての仏教
    ●仏教の思想というのは、宗教という側面から見るより哲学という側面から見る方が面白く感じる。言い方は悪いが、自己啓発本の原点を見ているよう。
  • 入門 哲学としての仏教
    自分の能力を遥かに超えた内容だった。著者の深遠な叡智に近づくこともできなかった。さすがは東洋大の学長です。やや学問のための哲学、観念論的仏教という趣きが強いと感じたが、それ以上に自分の勉強不足を痛感した。阿頼耶識や龍樹の中論や道元の永遠の今という概念は興味深い。
  • 日本仏教 思想のあゆみ
    「はじめに」では、「日本仏教の主要な思想史のほぼ全体を見るに便利な一緒かと思います」とありますが、本書であつかっているのは聖徳太子から鎌倉新仏教までとなっており、江戸時代や近世以降の仏教思想の展開はとりあげられていません。また「特に教理の要点を詳しく平易に解説したつもりです」と書かれていますが、じっ...続きを読む
  • 入門 哲学としての仏教
    仏教の思想を信仰の立場からではなく、世界と人間のあり方について考察する「哲学」としてとらえるという、少しユニークな視点からの仏教入門書です。

    縁起の思想を関係論的コスモロジーとして解釈したり、唯識をユング心理学のようなものとして理解する試みはけっして珍しくないのですが、わたくし自身は信仰によるコミ...続きを読む
  • 入門 哲学としての仏教
    序 仏教はとても斬新な哲学である
    第一章 存在についてー本体亡き現象の生成
    第二章 言語についてーその解体と創造
    第三章 心についてー深層心理の奥にあるもの
    第四章 自然についてー自己と環境の哲学
    第五章 絶対者についてー絶対無の宗教哲学
    第六章 関係についてーその無限構造の論理
    第七章 時間につい...続きを読む
  • 入門 哲学としての仏教
    ひとつの哲学として仏教を解説するのではなく、仏教の中
    にもこれほど素晴らしい哲学が含まれているのだよと
    様々な論や経をただ紹介しているだけに思え、少々残念な
    読後感。そういう意味では入門書なのかもしれないが、
    初心者が理解するにはかなり難しい内容だと思う。
  • 入門 哲学としての仏教
    著者は東洋大学教授の仏教の先生。存在、言葉、時間といった哲学としての切り口で仏教を語ります。唯識、華厳思想、空海の思想などの紹介がありまあまあおもしろいです。いつも思うことですが、知的好奇心の満足としておもしろいのですが、こういう大学の先生が解説する仏教というのはあまり心には響かないです。仏教の解説...続きを読む